感応論   第三巻   放心の原理その2   テツシン貴尊講義  2020.12.10

感応論   第三巻   放心の原理その2   テツシン貴尊講義  2020.12.10           無形の眼、無形の耳  肉体の眼、肉体の耳は光あるに依て見、且つ聞くを得。然るに心は空にして斯る機械を有せずして見聞を広くす。肉体の到底及ばざる処を見、且つ聞き得ざる言葉も聞き得るなりと云はば、不思議の眼、不思議の耳よと思ふならん。是ぞ汝等には未だ肉体に囚はれあるに依て不思議と思ふなり。汝等…

感応論   第三巻   放心の原理その2   テツシン貴尊講義  2020.12.09

感応論   第三巻   放心とは如何なる事か   テツシン貴尊講義  2020.12.09  汝等はいささか原理の大意を聞きて少しく諒解なせりと思ふ。されど未だ放心とは如何なる行をなし、又如何なる為になすを要するかとの疑問は生ずるならん。放心とは読んで文字の如く放つ心、即ち前にも述べたる如く心を解放、自由ならしむるのみならず放電して遠近の重要なる事柄を知りもし且つ知らせもなさん為の方法なり。汝等…

感応論   第三巻   放心の原理その2   テツシン貴尊講義  2020.12.09

感応論   第三巻   放心の原理その2   テツシン貴尊講義  2020.12.09  此他にも伝送写真の設備もあり、此組織此具備あるに依て人間は最高動物なりと云ふ資格を有するなり。他の動物に於ても具備あるものは少なからねど、人間の如く完備せるものはあらざるなり。汝等猫について観察せしことありや。  猫は平常肉体を軟弱にして弱々しき態度なれど、彼一朝身に危険迫らば背を高く曲げて一種変りたる形を…

感応論   第三巻   放心の原理その2   テツシン貴尊講義  2020.12.08

感応論   第三巻   放心の原理その2   テツシン貴尊講義  2020.12.08  汝等は我家に病人あるに不拘、止むなく旅行をする時は心を残して出達すると云ふにあらずや、此心を残すと云ふは言葉のはづみなるか、或は事実を指すなるかを我に答へよ。又妻は異郷にある夫の身に心をはせと云ふも文章のあやか、形容詞なるか。然にてはあらざるべし。そは即ち真なるべきなり。何となれば肉体の要求の束縛に縛られて…

感応論   第三巻   放心の原理その1   テツシン貴尊講義  2020.12.08

感応論   第三巻    放心の原理 その1     テツシン貴尊講義   心を自由自在に欲するがままに放心せしむるを得るやについての理論を説くにあたり、先づ肝要なる事柄の二三を知りおくべし。そは他あらず。汝等親子夫婦兄弟或は親友との区別より順次考へ見よ。第一親子の関係、第二夫婦の関係、第三兄弟親友の関係についてなり。  第一親子の関係より観察を下す時、父と母との区別について、先づ考察を計れば、…

感応論   第三巻   放心の巻   テツシン貴尊講義  2020.12.08

感応論   第三巻    放心の巻      テツシン貴尊講義      人間の魂火は自由自在に出入りすべき器用なる行ひをなし得るものかと云ふ問題については、ここに暫くその論説を避け、放心と云ふ論旨を進めんとす。汝等放心と云へる事につきての考へは如何なるものなるやを知るや。放心とは他ならず。心を自由ならしむると云ふ一語に止るなり。心に自由を与ゆとは如何なるためになさしむるやとの反問を生ずるならん…

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其五   テツシン貴尊講義

感応論  第二巻   三鏡一体の力は無限   其六  テツシン貴尊講述  斯く霊光は魂魄を適所適材にに配分して用ゆるが故に誤なきなり。汝等は今迄魂は魂として、魄は魄として働かせつつありたるを以て、すべてに誤差を生じたるなり。然れども霊の智慧に従ひて魂は魂の本分を、魄は魄の本分に応じて働かば決して誤を犯す憂ひなきのみならず、すべては達成成就さるる事を得るなり。ミキョウも我も屡々述べし如く天より定め…

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其五   テツシン貴尊講義

感応論   第二巻  三鏡一体の力は無限    テツシン貴尊講義     日本の為政者へ  三鏡一体となりて円満なしなば此処に始めて真の人間となりたるなり。人間と生れて人間を知らずして終るは真に悲むべき限りならずや。我、汝等をして真の人間の有難味を覚えしめんことを欲して、慈音を促して、拙劣ながらも筆を執らしむ。慈音は弱き者なり。さればこの弱き不具者にすら教ゆれば人間の道を知ることを得と云ふ証拠を…

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其五   テツシン貴尊講義

第二巻   平面鏡と立体鏡 其五   テツシン貴尊講義  此うたてき気の力は、久しきに過ぐれば神経衰弱性を誘発なす底の強みあるなり。故に此気にかかる事は早く処理せざれば、修養の妨げとなるを以て止めおくべからず。その現はるる現象は魄の受くるが為にて、魂は宙に従ふ。されば魄魂の働きとなる故に、魄を養成して気の明らめを早くせしむる法を考究せざるべからず。即ちものの道理を覚りて迷信を打破し思ひ煩ひを去る…

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其五       テツシン貴尊講述 2020.12.06

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其五   テツシン貴尊講義  肉体の眼に映ずる姿は、霊の他信ずる勿れ。たとえその理は正しくとも大概は幻影なるべし。魂魄完全に接続して霊の働きとなる時は、即ち汝等が云ふT.Vの如く真を現はす故に、此力を有する修行者の言は信をおくに足る。然れども稀には天分を有するもあるべけれど、我の見る処多くは信ずるに足るものはあらず。魂のみの眼と魄のみの眼の人のみなり。 魂…

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其四       テツシン貴尊講述 2020.12.06

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其五   テツシン貴尊講義 耳鏡即ち耳の鏡に映ずる時は、其が又魂魄によって組織されて脳裡に閃き神の声、霊の声の如く感ずるなり。この現象にも四種あり。一は胸に来るもの、二は下腹部に来るもの、三はは以後より来るもの、四は何れか外部より聞ゆる等の種類にして、此外部より直接内耳に聞ゆるもあり。  第一の場合は心意、第二の場合は魂、第三の場合は魄、第四の場合は神経、…

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其四       テツシン貴尊講述 2020.12.06

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其三       テツシン貴尊講述 2020.12.06   肉体より来るものに三種ありて、一は心意に依る現象、二は魂に、三は魄に現はるる現象にして、低級の人は魂の受くる現象なるが故に、上下左右に身をふるはせ異様の姿を呈す。然れども智識者は心意に現はるる故、唯身を軽くふるはすれば、其によりて無識か或は有識かの区別は知らるるなり。斯る現象を見て多くの人は霊感…

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其三       テツシン貴尊講述 2020.12.05

感応論   第二巻   鏡心法    音の鏡、光の鏡、気の鏡    テツシン貴尊講述 2020.12.05  音の鏡と云ふは即ち耳より受くる現象なることは誰も知る処ならん。されば耳の鏡即ち耳鏡の受くる有様はいかなるものかと云ふに、汝等は唯音楽及び言葉ならんと思ふならん。音楽及び言葉は云ふ迄もなく耳より伝はるを以て耳鏡を要す。音楽及び言葉は肉耳に対して直接映ずれども、無の音、無の声は何によりて伝ふ…

感応論   第二巻   鏡心法    続き    テツシン貴尊講述 2020.12.05

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其三       テツシン貴尊講述 2020.12.05  汝等は猫の例話を如何に聞きしか。先づ猫共の鼠を補るべき本分を棚に上げて、鼠を補らんとする我慾の曇りを生じて二重の苦を重ねたれば、却て窮地を招き己計らるる結果となり、老猫は天職を全うして易々補ふ。是魂魄一如となりたればなり。猫共は魂或は魄となり、更に進んで霊鏡とならば鼠は近寄るあたはず。剣士の剣にの…

感応論   第二巻   鏡心法    続き    テツシン貴尊講述 2020.12.04

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡 其二       テツシン貴尊講述 2020.12.05   一千年の昔と今日に於て或物は進化し、或物は衰退し居れども、魂魄の特性には何等の変化なきを見る。是所謂神の法則に順応なしつつあるに依てなり。精神の衰退は時間空間の世界にあるを以て生死現滅はまぬがれず。是等もみな神の定めし法則なれば、人力の如何ともなし難きこと多し。されど是を巧みに応用せば、更に変化…

感応論   第二巻   鏡心法    続き    テツシン貴尊講述 2020.12.04

感応論   第二巻   平面鏡と立体鏡其一       テツシン貴尊講述 2020.12.04  平面は唯その一部を現はし、立体はその全部を現はすは吾人の知る処なり。然れども鏡に於ては未だ立体を映ずべきものは汝等が世界には発明を見ざるなり。この原理はすでに慈音には語りたれば、此書には示さず。機を見て再記すべし。  先づ魂の平面と魄の平面との二種の鏡について、その異なれる処を示めさば魂の鏡は速写力…

感応論   第二巻   鏡心法    続き    テツシン貴尊講述 2020.12.04

感応論   第二巻   鏡心法    続き    テツシン貴尊講述 2020.12.04  霊魂の鏡  さて霊に対する説明をなす前に、いささか説きおくことあり。是は他ならず。汝等は霊と云はば直ちに何か特別なる考へを催して、魂魄の他に特殊の姿を聯想するならんと、我は感ずる依て霊なるものについて少しく説明せんとす。  先づ是を簡単に説明すれば、魂魄を望遠鏡となさば、霊は是を見る眼に相当す。故に如何に…

感応論   第二巻  鏡心法  続き    テツシン貴尊講義   2020.12.03

感応論   第二巻   鏡心法    続き    テツシン貴尊講述 2020.12.03  魂魄一如の鏡  されば魂魄一方に映り映さるるとも一得一失はまぬがれじ。故に魂魄を一になしたる鏡こそ必要とならん。魂魄一如となさば誤は少なし。鶴亀の使者の例に見る如く遠き国人は亀にて来り、近き国の人は鶴にて来りし聞きなば、誰しも鶴の国人に対して急ぎ面会するは当然なるべし。是は即ち魂の働きなり。然るに亀の国人…

感応論   第二巻   鏡心法    続き    テツシン貴尊講述 2020.12.03

感応論   第二巻   鏡心法    続き    テツシン貴尊講述 2020.12.03 意魄の鏡  意魄の鏡とは如何なるかについて考へて工夫せざるべからず。心魂のみの判断は誰もが日常行ひ居れども意魄を働かせ居る人は極めて少なし。思慮分別たかき人と云ふは、即ち意魄の鏡に迄映じて判断なす故なりと知るべし。遺失物を求むる人の例に見る如く、求むる人が落とせしか、或は落せし他人の物を求むるかを直感即決せ…

感応論 第二の巻   テツシン貴尊講義   鏡心の巻その一

感応論   第二巻   鏡心法    続き    テツシン貴尊講述 2020.12.03            心魂の鏡 汝等は唯鏡と云へば霊にのみ輝くと思ふならんもそは然らず。魂魄共に輝きあることを知るべきなり。例へば田毎の月の如く、魂の田にも、魄の田にも月は映る如しと知るべし。又大小に見ゆる眼鏡の球の如くに考ふるも可なり。魂に映るは大なれど漠然たり。魄に映るは明瞭なれど形小なり。故にこの大小…