未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 世人よ。我等の説を聞きて修養をなさんとするならば、其心して道を択ぶべし。然らずば我等の説にのみ囚はれて一方的となり、遂には狂人となる如き愚を敢てなす勿れ。されば是等の道理を正しく認識して、修養の道を計るにあらざれば、正しき人格は得られざるなり。宗教…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 霊は零に和して霊を作ると云ふ教へあり。品位とか云へるものは即ち零より生れたる霊なるべし。自然に具はれる威厳或は其人々の人徳などに対して、皆其々異なり居るもその個々に有する性格の相違にして、是等は人力に依て如何ともなし難し。さりながら教育の程度によって…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 例へば女子の男性に、或は男性の女性に魅力を感ぜしむる如きは、即ちこの品位応用の法に合ひ居るなり。もとより法を知り居るにあらず。其は自然に与へられたる一種の特性にして、其特性の働きが他をして種々様々の感じをなさしむる具はりを、動物に限らずすべての人種にも有し居ること…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 黒色人の云ふ如く鉄の働く力が金銀よりもはるかに勝るものとして尊ぶ事もあらん。又通貨として金銀の不必要とならば、斯るものの価値はあらざるべし。我の云はんとする処は是等の事を語るにあらず。即ち其以上の事を語らんとなすなり。金にも銀にも鉄にも定まれる其々…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 所謂形を有するものには其々の方法によって、形を変化なすことは得れど、形なき魂は自然の力によって発育なすと雖も、形なければ是を変化せしむること難し。是は自然を形の如く思ひて変化せしめんとすることの錯誤を犯させざるやぅ注意なしたるなり。即ち形あるものは…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 先にも語りし如く二流界の人間は眠りもやらず憩ひもやらず、唯働きにいそしみ居ると云ふに対していささか語りをくの要あり。元来世人の肉体はいささか働けば直ちに疲労を感ず。其は限度あるが故なり。生あれば死す。所謂生老病死の悩みあるによって限度を有す。生老病…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 二流界の人種はすべて愛の世界なり。憎むと云ふことを知らず唯愛の力によってすべてにあたる。又信ずるが故に疑ふことをせず、信によって結ばれ居るが故に世は乱れざるなり。もとより魂魄界以下の人種と雖も皆然り。されど二流界の如き程度迄は達し居らざるなり。既に…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 兎に角二流界ともならばすべては一体化せられて物事を行ふ。例へば愛と云ふ言葉に於てその愛の姿は世人の愛とは異なるなり。世人の愛は相対愛なるがゆえに、その裏面には憎しみを伴ふ。即ち陽性陰性の関係なるによって知らる。所謂憎しみは陽性を伴ひ、愛は陰性に化せ…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 世人の言葉に外面女菩薩内心女夜叉と云ふあらん。是は女子のみに限らず、男子にも見らるる現象にして、表面に善を装ひ内心に悪を企む。是即ち一人の人間が或は善人となり、或は悪人となる二心を有し居るは、一般の姿なるべし。故に世人は鬼ともなり、仏ともなる心を有…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 衣を必要とせざる神霊界に至らずば、全く人を離れたりとは云ひがたし。たとひ神霊界に至るとも姿を他に示す底の如きは、真の神にはあらざるなり。神は姿を他に示すものにあらざるが故なり。霊神界の位置に進めば最早其以上進むことは難し。所謂人間界に置かれたるもの…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 (汝等は)生涯を呼吸にて暮し居るにてはあらざるか。呼吸止まらば其にて終りとなる。故に世人の世界は呼吸の世界なり。至極簡単なるものにてはあらざるか。もし世人の世界に空気なくんば其呼吸は得られざるべし。斯く考ふれば世人は空気によって身を支へ居るにてはあ…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 宇宙全宇宙の具備の変化なし行くは、大概此界の人々の手によつて作られあると見るも可ならん。是等の人種にはみな其々の役目を授け、新しき界を作りて、是を監督せしむる如き事もなされ居るなり。汝等の世界と雖も此界の人種の手がのび居るやもはかられざるなり。宇宙…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 両岸におかれある男女はその任務終らば更に他の方向に向ひ、又新しき男女はここに集り来りて交替す。ここに生れたる小児は一旦は上陸して、他の処にて壮年期迄種々様々の業務をはたして、又更に此岸に来りて夫婦のつとめに服す。実に面白き世界なりとは思はざるや。故…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の四 最終の巻 二流界、仮称霊空界 セイキョウ貴尊 講述 生より生を追ふて徐々に歩みを進むることによって、次第次第に汚れたる肉体は浄化せられて、軈て魂魄界を度脱して霊空界入ることを得たる人間と化せらるれば、人間としての使命はここにはじめて其全きを得て、真の人に組織せられたるなりと知るべし。此処に至らば相対の…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の三 上界の巻 セイキョウ貴尊 講述 此理より延長して枝葉をのばすならば、臣は君に服し、子は親に順ずと云ふことの理も、自づと察せられるならん。現今の如く親子の関係が正しからずして、子は親にそむき、親は子を棄つるが如きは、是約束を守らざるが故に、悪しき行為として咎むるも差支なからん。かかる世相にありて人徳のつ…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の三 上界の巻 セイキョウ貴尊 講述 獣類は一体四足の具備ありて歩みは早し。人間は一体二足の具備よりなきが故に、歩みは彼には及ばざるなり。肉体の組織より考ふる時は、人間には獣類より劣り居るにてはあらざるか。斯く語らば世人は云ふならん。人体には二足なれど二手の具備を有するが故に、彼等より優れたりと云ふならん。…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の三 上界の巻 セイキョウ貴尊 講述 先にも述べたる如くチは破壊にして、シュは分解、然してキュは融和に相当することに心つくならん。是をジョウの組織迄至らしめずば完全なる一体を計ること難き理も推して知らるるならん。魂魄界の世界に於てすらなしてならざる事なき程度迄は進みたるに不拘、尚も斯る欠陥のあることに気附づ…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の三 上界の巻 NO 192 セイキョウ貴尊 講述 世人の世界にありて肉体を有する間にこのキュの智慧そなはらば、居ながらにして空間の広きを知ることを得るなり。肉体すてての後を成仏と考ふること勿れ。肉体有する間に成仏せよ。成仏とは死して仏になれよと云ふことにあらず。生きて居て正しき人となれよと云ふことなり。…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の三 上界の巻 厳戒の辞の説明 NO 191 セイキョウ貴尊 講述 世人の平和とか人類の融和とか云へる言葉は、帰するところ衣食住に於て悩みなければ、其にて人類の平和は得られたりと考ふる人は多からん。世の中の進歩発達とか種々様々の言葉を用い居れど、生活安定すれば其にて足るとの結論となるは、世人の口にする平和な…
もう神界に関する引用すべき画像がありません 未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の三 上界の巻 NO 190 セイキョウ貴尊 講述 我は世人の世界(古代の日本)に生れて今は魄界の人類を監督なし居れり。かかる事を語るとも世人は我に信ををくこと難からん。魂界魄界の人ともならば通力は自在なり。是肉体の必要なきが故なり。我等も行ずることに依て霊…