嗚呼、煙草、タバコ、たばこ・・・・・

 
 僕の祖父は大の愛煙家でした。婿入りした父親もこれまた愛煙家。当然、その子供達四人も親に負けず劣らずの愛煙家でした。
父親はいつも机の傍に缶ピースを置いて喫煙していました。当時父親が尊敬していた衆議院議員の植木 庚子郎さんは昭和期の政治家で、大蔵官僚。法務大臣、大蔵大臣、を歴任していました。その人が誰憚ることなく庶民が愛した一番安いタバコ、ゴールデンバットをプカプカ吸っていたのでした。父はその人にすっかり魅了されていたのでその時からピースをやめて急遽ゴールデン.バツトを死ぬまで吸い始めました。言うなれば清貧の政治家だったのです。僕も親父のタバコを頂戴しバツトを暫く吸ったのですが、何しろフイルターがついておらず口中に煙草の残り滓が舌についたものでした。その後町中でバツトを吸う人も時たま見かけたものでしたが今は包装も一新され、フイルターもついて高級煙草に変わっています。

僕はタバコを止めて丁度二ヶ月経ちます。思えば18歳からはじめて六〇年近く経ってます。今日は晴天に恵まれ松岡のグリンセンターに家族と愛犬を載せて行ってきました。公園内には所々ツツジが満開に咲き誇っていた。芝生の上にビニールを敷いて愛犬と僕はそこでごろ寝。草の上には枯れた桜の花びらがごっそりと一塊になつて堆積されています。それを見ると僕にはまるでタバコ葉のように見えるのです。パイプでこれを集めて火を附けたならどんな味がするんだろう、そんなことばかりを考えていました。全くバカですよね。
そして公園を出て近くのショツピングセンタ「アピタ」に行きました。妻と娘は食品スーパー内で買い物。僕はタバコの自動販売機の前で佇みものほしそうにそれらを眺めていたのでしょう。
すると向こうから別嬪さんが一人やって来た。なんとその娘は孫と交際している女性でした。とつさの事ゆえ会話も当たり障りのない話に終始し、そこそこに終えてしまったのですが、妻と娘を探して近くの喫茶店にでも入ってもっと会話をすればよかったと悔やむ事頻り。全く後の祭りです。彼女はとっさにスマーホを取り出し二人一緒の記念写真。きっと彼女は孫に「あんたの爺ちゃん物欲しげにタバコ自販機の前にたっていたよ」と話すのでしょう。彼女はちょっとそこらで妻を探し挨拶してきますと言って別れた。後で妻になんでその時に私達をもつとよく探してくれなかったのと、ぼやっかれぱなし。もうこれは明らかに僕の認知症初期、いや中期のボケ老人の兆候です。困ったものです。そしてスマーホは現代人にとって必須のもの早速僕はそこのAUの店に入り、店員に詳しく話を聞きました。よつて今日は近くの大野店でスマーホを購入する予定です。でも若い人のようには当然使いこなすことなど出来るわけがありません。でもボケ防止には少しいいのかもしれません。何年か前に娘がスマーホをかったのですが、それを使うと僕のPCがうまく動作しませんでした。そんなことからいつしか使うことなく放置していたら充電器はおろか本体も見つからずにおりました。販売員の説明を聞き、それを試しに使うと従前のものより大きく進化してその魅力にすっかり取りつかれしまいました。特に画像検索で「おおたにしょうへい」と声を出すと彼の画像が出て来るのです。僕は引き続き、ブログの「覚者慈音」の作者名は誰と問いかけました。すると衛藤慈声さんと答えが返ってきます。僕はそれは違うとAIに答えるとAIは「それはどうもすみませんでした。もっとこれからも勉強します」と応答が返ってきます。それにしても音声認識の進化には眼を見張るものがありますね。

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