未知日記霊話集千八百六十八回  三世と四世論 NO285 肉体は男子にして起居動作は婦人の如きあり。其と反対に肉体は婦人にてありながら行いは男性的なるあり。是等の大抵は重魂の人なり。然し稀には然らざるもあり。是は父母の育てかたにて変化したるなり。男子にて心のみか、すべては婦人の業をなし、又婦人にして男子の行いをなすは夫婦魂と称し居る人もあるなり。この夫婦魂は何れが主にて何れが客なるかに迷わさるるなり ミキョウ貴尊講義

                             三世と四世論           未知日記第八巻            第二の巻            現在の巻        其の42 第三十四     重魂について   その弐                     インショウ、ミキョウ貴尊講述  重魂の種類は多種多様にして一々説明なし居りては限りなし。されど是を大別すれば同類魂、異…

未知日記霊話集千八百六十七回  三世と四世論 NO284 我等と慈音との関係は入魂の部類に属せど事実は入魂にあらず。此理は後に語るべし。兎に角慈音は二つの魂を有する人なる事のみ語りをくべし。故に慈音も重魂者の一人なり ミキョウ貴尊講義

                     三世と四世論           未知日記第八巻           第二の巻           現在の巻        其の41 第三十四   入魂と重魂について  その壱                    インショウ、ミキョウ貴尊講述  次は重魂についてなるが、重魂とは文字の如く魂と魂が重なりて二つ、稀には三つも入り交はりたるなり。世人はよく云…

未知日記霊話集千八百六十六回  三世と四世論 NO283 入魂には送入魂と需入魂の二種に分けらる。従って送入魂と需入魂を統括して入魂と名づくるなり。其入魂にも神力人力の二道ありて前巻迄に説きたるは大概神力に属すなり。是よりの説明は人力に合うと知るべし ミキョウ貴尊講義

                     三世と四世論           未知日記第八巻            第二の巻            現在の巻        其の40 三十四    入魂と重魂について その壱                     インショウ、ミキョウ貴尊講述  変魂自由自在に行わるるに及んで始めて入魂の法は行わるるなり。世人は既に従来貴尊方の論説を聞きて是等に関す…

未知日記霊話集千八百六十五回  三世と四世論 NO282  兎角世の中の人は我の為に日々面白き芝居を演じて慰め呉るるなりと思はば、凡てに感謝する気分とならん。地球と云う広き舞台に舞い踊る俳優は様々あらん。政治家に扮するあり。農夫に扮するあり。富者、貧者商人悪徒、放蕩者等々算ふれば限りなくあらん。されど我は俳優にあらず。見物人なりと思はば面白かるべし。然るに己も俳優たらんと思うが故に競争の心より嫉妬怨恨の思いをおこすに至るなり ミキョウ貴尊講義

                       三世と四世論            未知日記第八巻            第二の巻            現在の巻        其の39 第三十三     換魂と変魂の関係                     インショウ、ミキョウ貴尊講述  然るに此事に関しては世人は古来の伝説或はあやまれる宗教の教へより訳もなき事を見聞して誤認なし居るを我等は…

未知日記霊話集千八百六十四回  三世と四世論 NO281 されど正しく換魂したるは即ち仏なるが故に是は慈悲に合うにより終始変化することなし。換魂とは汚魂を清めて清魂となしたるを云う  ミキョウ貴尊講義

                       三世と四世論            未知日記第八巻            第二の巻            現在の巻        其の38 第三十三     換魂と変魂の関係                     インショウ、ミキョウ貴尊講述  換魂については従来貴尊方がしばしば語られたれば世人は知りたるならん。されど是は人力法に属するを以て世人は…

未知日記霊話集千八百六十三回  三世と四世論 NO280 世人は理屈に明け、理屈に暮して結局何ものをも得るあたはざることの多きを我等は知る。されば理屈の世の中を改めて実行を先にする世の中となしては如何!  ミキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第二の巻           現在の巻        其の37 第三十三     脱汚魂脱汚心について                   インショウ、ミキョウ貴尊講述  兎に角考へかたによっては他力ともなり又自力ともなる。所謂全智全能を指したるによってなり。我も世にありて仏道を修めし頃は自…

未知日記霊話集千八百六十二回  三世と四世論 NO279 この行はきはめて国難なる法を行ぜしむる故に修行者の大半は苦痛に耐えかねて下山するなり。今一つ語らば行者の二本の足首に紐にて縛り、樹木の枝に逆さに吊し、然して大声に呪文を称へさすなり。然して血を吐くに至らば一度はおろし幾度も幾度も脱魂なす迄続くるなり。是を忍苦の行と称し居るなり。もとよりかかる行は小乗的にて大乗にあらねど我も行ぜし一人なり ミキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第二の巻           現在の巻        其の36   第三十二   脱汚魂脱汚心について                    インショウ、ミキョウ貴尊講述  「人間同士が幸いにも心が見られず又見ることが出来ないのが仕合わせであろう。もし見られたり又見ることが出来たなら如何ばか…

未知日記霊話集千八百六十一回  三世と四世論 NO278  古来より様々の方法を伝へ居れど近来人には理解し難きこと多ければ、その中より是も適当と認むる法を一つ択びて伝うべし。その法と云うは脱汚魂或は脱汚心(仮称)と云うなりセイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第二の巻           現在の巻        其の35 第三十一     初日は昇りぬ                    インショウ、ミキョウ貴尊講述    はしがき  此講演に対してセイキョゥ貴尊が合作と仰せられたるを世人は唯 然あるかと聞き流して念に止めざるを、我は遺憾として…

未知日記霊話集千八百六十回  三世と四世論 NO278 一般人には過去現在の言葉は親しみ深からんと云いたるにより此語を用いたり。されど是には深き意味を有するにあらず。恰も地の巻人の巻天の巻と云うに等し。唯この書の題目が三世と四世と云うによって便宜上斯くは名づけたるなり。汝等是を諒して聞くべし。 セイキョウ貴尊講義

                  三世と四世論         未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の34 第三十     自然、不自然の愛と情                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  ここに汝等に心つかぬことあり。そは他にあらず、即ち愛より変化し来る憎しみについてなり。汝等これに関して別段考慮なせしことあら…

未知日記霊話集千八百五十九回  三世と四世論 NO277 動物性にして肉体情欲を求むるを目的となす人は多し。斯る恋愛は恋情にして恋愛にあらず。一般人の恋愛は動物性なれば執着愛なり。故に動物性恋をはなれて人間性愛情とならざれば神聖なる恋愛とは云い難し セイキョウ貴尊講義

                 三世と四世論         未知日記第八巻          第一の巻          過去の巻         其の33 第二十九    自然、不自然の愛と情                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  絶対自然より慈悲は生じその慈悲は相対自然によって愛と情に分かれて生ずるに至りたり。故に慈悲分れて愛と情の二道となるとも云い得らる…

未知日記霊話集千八百五十八回  三世と四世論 NO276 されば誰もがなし得らるる法はなきかと云うに我等は先に語りたる感謝の声を送れば慈悲と云う大なる妙智力の手はさしのべられてたやすく解放せらるるなり。汝等疑うこと勿れ。慈悲は絶対自然より生じたる特性なればなり。籠の小鳥は人の情けにて解放せられて出入りの自由を許されたれば大空を駈けまわりてねぐらの篭に帰りては翼を休む。然れば心の小鳥は如何にと云うに是は慈悲の手によって執着と云う堅固なる扉は全く完全に取り外されたれば霊の大空を思うさま、かけめぐりて疲れたれば肉体の篭に翼を休むるなり セイキョウ貴尊講義

        三世と四世論        未知日記第八巻        第一の巻        過去の巻         其の32 第二十八    執着を離れて自由を得よ                    リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  天地の自然は人間はおろか動植物に至る迄自由をあたへあるに不拘、人は僅少の才能に誇りて自然に従はずして自然に逆行するに依って真の自由を得ることあたはずして…

未知日記霊話集千八百五十七回  三世と四世論 NO275 汝は弥陀の名をさけび終日続くるとも一遍の念仏にも及ばざるなり。感謝の念より知らず知らずほとばしり出づる声はその程度によりて時には一声百遍にも相当するもあり、或は千遍万遍にも相当するもあるなり。又念の力によりては一声百万遍にも相当するもあるべし。仏教に於ても弥陀は十万億土を求むるに及ばず、汝等の身体に宿り居れりとの教へも同様なり。我等の語るところの感謝の声は念仏或は弓矢に匹敵す セイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の31 第二十七   自然に従いて動物性より免れよ                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  或浄土宗の僧弟子達にむかいて、我は日に百万遍の念仏をなし居れり。汝等もせめては十万遍の念仏せよと申置きたるに或日一…

未知日記霊話集千八百五十六回  三世と四世論 NO274 此理より推して考うるも明らかなる如く正不を一体化して用ゆるにあらざれば正しき自然に順ずるを得ざるべし セイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の30 第二十六   自然と不自然について                  リョウジャ、セイキョウ貴尊講義  汝等過失によって己自ら肉体に痛みを感ずるとも其にはさのみ腹立ちを感ぜず一種名伏し難き気分とならん。其は如何なる方面に属せしむ…

未知日記霊話集千八百五十五回  三世と四世論 NO273 されば自然と雖も正不の調和あんばいをあやまてば正も不となり、不も正となる関係ありと知るべし。即ち正不は引力と圧力と又陰陽の如く平均して用いざれば全きを得ず。もし一方まされば勝りたる方に引かるる故なり セイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の29  第二十五   自然と不自然について                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  汝等光明論に於て自然に関する事柄に対して学びたるならん。されど是は絶対自然を現はしたれば汝等には理解し難き点すくなからざ…

未知日記霊話集千八百五十四回  三世と四世論 NO272 神は宗教者の専有物にあらず。汝等人間程尊きはなしと思うか。汝等は九流界のクゥワオにも遠く及ばざる智慧にて自尊心のみ強くなし居ては向上発達の望みは得られざるべし。門人は師に及ばずとの譬えあり。すべての芸術について考へ見る時弟子は師に及ばずとせばその弟子の門人は同様の関係となり、次より次へと重ね行けば芸術は向上するにあらずして退化の方向に向いつつ、最後はその芸術は亡ぶの他なかるべし セイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の28 第二十四  天に従い命を奉ずとは如何                  リョウジャ、セイキョウ貴尊講述            未知日記第八巻            第一の巻            過去の巻        其の28…

未知日記霊話集千八百五十三回  三世と四世論 NO271 汝等は我等の言葉を信じて善悪何れにも偏らず中道をわたりて生を求めよ。然らざれば智慧は得られじ。智慧は汲むに任かせて湧き出づるなり。汲めどもつきざるは智慧なればその智慧をはたらかせて動物性を度脱し更に進んで人間性を解脱して大自然の懐中に抱かれて自由の身とならん事を願うべし セイキョウ貴尊講義

               三世と四世論        未知日記第八巻          第一の巻          過去の巻         其の27  第二十三   智識程度と人間性との関係                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  人間性は智識なきものには得られざるかとの疑問を起す人も少なからずあるならん。世の中には教養高くして人道をあやまりて身を亡ぼすもあり…

未知日記霊話集千八百五十二回  三世と四世論 NO270 彼の雲水の僧は一鍬にて雑草悉くをぬき捨てたるにより一時に美はしき花畑を現出してその美観に驚きたるにすぎざるなり。汝等日々修行と云う鍬をふるって雑草をさり修養と云う肥料をほどこして見事なる花畑を作れよと勧むるものなり セイキョウ貴尊講義

                   三世と四世論          未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の26     第二十二   人間性と空虚                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  汝等すべてをすて終らば恰も箱の中の品物を覆へしたる如く、あとには空気の外何も残らずと考へるならば其は大なるあやまりなり。空…

未知日記霊話集千八百五十一回  三世と四世論 NO269 彼の雲水の僧が身心を放棄しつくしたればこそ真の人間となりたるなり。さとりとは生死を明らむるのみが悟りにあらず。真の人間の姿を知るを以てさとりと云うなり。されば今日汝等が彼是論じ居るすべての事柄は皆動物性にして人間性にあらずと云うとも決して過言にはあらざるなり。或僧の短歌に、「人多き人の中にも人ぞなし、人となれ人人となせ人」とあり真に然り、然あるなり セイキョウ貴尊講義

                        三世と四世論         未知日記第八巻            第一の巻            過去の巻        其の25 第二一    人間性と動物性を区別せよ                    リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  ここに一人の雲水の僧ありしが彼は樹下石上を宿とし禅定三昧の行をつみ、或は名僧智識を訪れては教へを受くれど…

未知日記霊話集千八百五十回  三世と四世論 NO268 慈音の如き不具者と雖も動物性より解脱して天眼通を得たる事を知るならば五体そなはりて健康なる汝等にして得られずと云うことあらんや。ならざるはなさぬ故なり。なしてならずと云うことなし。汝等動物性の小我を捨てて人間性の大我を得ては如何。然して己等の永住すべき住居を見定めて下界の任務をなし居らば安楽なるその日その日は是好日なるべし セイキョウ貴尊講義

                 三世と四世論         未知日記第八巻            第一の巻            過去の巻        其の24 第二一    果して天眼通は得らるか                    リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  汝等人間に生れしは是あるによって誇りともし、又喜びとするなり。他の動物の中にも通力を有するものあれども天眼通を有するはす…

未知日記霊話集千八百四十九回  三世と四世論 NO267 我も円海も貧しきに生れて今は斯くも安楽の居に安んずるの悦びを得たるに徴するも明らかなるべし。されど我等汝等の面前に姿を現はして語るにあらざるにより信ずるを得ざるならん。又我等この書を講ずるも同様の疑問あるべし。されば汝等は常識より判断して理と思うことは信じ、理なしと思はば信ぜずとも可なり セイキョウ貴尊講義

                 三世と四世論         未知日記第八巻           第一の巻           過去の巻        其の23  第二十    有量の光明と無量の光明                   リョウジャ、セイキョウ貴尊講述  汝等人間は畜生界より度脱して半動物半人間としてをかれたり。さればこの動物性を度脱するにあらざれば如何に深慮考案するとも天界を…