感応論   第三巻   放心の原理その2   テツシン貴尊講義  2020.12.09

感応論   第三巻   放心の原理その2   テツシン貴尊講義  2020.12.09


 此他にも伝送写真の設備もあり、此組織此具備あるに依て人間は最高動物なりと云ふ資格を有するなり。他の動物に於ても具備あるものは少なからねど、人間の如く完備せるものはあらざるなり。汝等猫について観察せしことありや。
 猫は平常肉体を軟弱にして弱々しき態度なれど、彼一朝身に危険迫らば背を高く曲げて一種変りたる形をなす。此時彼の尻尾は非常なる力に充たされ居る事を知るならん。眼は異様の光彩を放ち相手を射すくめざれば止まじの気合に充てるなり。是即ち一種の電力を放射しつつあるなり。又梢の小鳥を狙ふ時、己の体を何物かにて幾度となく摩擦して発電せしめ、気合を入れて小鳥の自由を奪ふ等皆是発電作用なり。狐にしても是に類する例あり。獣類に於てすら斯くの如し。まして人間なるに於ておや。
 汝等も知る如く武道の極意気合法とか、合気の術などは一種の発電作用にして、此電気力の旺盛なる者は勝利を得るなり。是に依て考へを伸すべし。然らば自然に放心の原理は明白とならん。即ち放心とは放電の意味も含まれあるに依てなり。電話には知人の番号を局に通じて交換手の手を煩はせざるべからず。無線電送機は一般に通ずれども秘密を洩す怖れあり。又一方に偏す。是を人体について考へ及ぶとき、先づ脊髄は放送局或は電話局なり。その両局によつて接続さるる魂魄の陽陰電波は放射せられると思ひを廻らさば、放心の原理は感知するを得べきなり。 

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