未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 13 セイキョウ貴尊 講述 魂の緒切れて後の事を語るは空の空なり。又無の無なるが故に議論を戦はすことは敢て好ましからざるが故なり。肉体を有する間に神仏のありと信じて念を強くなし居たるものは死して魂の緒の切れざる間に、如意界に直行してここに於て魂の緒は全く切断せらるる結果となる。されど肉体を有する間に神仏を知らざる人は死すれば…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 12 セイキョウ貴尊 講述 世人は眠ると云へば身を横へて枕するを想像するが故に、眠りを誤解なし居るに他ならず。夜眠り昼働き居れど世人は下界にありて長き眠りをなし居るにすぎずと知るべし。未ださめざるが故にさとることを否さむることを得ざるなりと思ひて、早くめざめよとすすむるものなり。其兎…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 11 セイキョウ貴尊 講述 世人の中には一度死して又蘇生りたるものあることを見聞せしことあらん。一度死して一日にてよみかへるもの、長きは二三日にてよみかへる者も少なからずあるなり。是等の人達の語る処を聞けば仏教信者は云ふ。我、死して暗き処より光明の輝くところに到りたるに、その所は美し…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 10 セイキョウ貴尊 講述 我、慈音を如意界に誘ひしは即ち慈音を乗せたる昇降機の役目をなしたるに他ならず。故に慈音は下界に居ながら我と云ふ昇降機に乗りて、如意界と下界を往復なしたりと思はば少しは世人も頷くところあらん。時間空間を有せざる我等なるが故に下界上界の距離はなく、又時間空間の長短もあらずして自在に慈音を案内なし居ると…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 9 清浄如意界2 セイキョウ貴尊 講述 我等にして是を童話小説的に編纂して面白く語るならば定めて世人は貪り読むならん。是等を小説化せしむるならば万巻の珍書となるは必然なるべし。されど斯ることをなすとも小説として空しく聞きすごされなば何の価値もなく、唯興味を以て読まるる如き結果となり…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 清浄如意界とは NO 8 セイキョウ貴尊 講述 よく慈音が友に語り居る、「我の眼の前にくろき姿の者ありて眼をさへぎる」と語り居るは、これ即ち浮住界よりめざめて集り来れる魂の姿にして一人の人にはあらざるなり。 我、はじめに慈音をこの所に導く時、彼の所に到らば「必らず悪き心を起し妬み怨みそねみ等の念を生ずる勿れ」と呉々も注意なしおき…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO7 セイキョウ貴尊 講述 地球を七回半廻ると云ふ電波の速度にて是を用いて全宇宙に通ぜしめんと計るとも其は及びもつかざることなり。何となれば秒速七万五千里と仮定して試めし見よ。是を時速にて計らば僅に二億七千万里に過ぎざるべし。斯る小規模なる電波にては宇宙のすみずみ迄通ぜしむることは難し。まして全宇…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 6 セイキョウ貴尊 講述 世人は一夜に百里を走る人ありと聞かされなば驚きの眼を見はるならん。現在さわぎ居る運動競技に於て何某は何百メートルを何分にて泳ぎ、世界一の新記録を作りたりと聞かされて、驚きの声を惜しまず賞賛なし居るにてはあらざるか。もし一秒間に五十里を泳ぎたりと聞かさるれば、其は神より他になかるべしと云ふならん。是等…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 5 セイキョウ貴尊 講述 世人の進退は何れにもあれ自由は自然によって与へられ居るが故に、意志にまかせて是をさへぎる事はなさざれども、大自然の光陰は容赦なく向ふべき方向に向いつつあることは世人も察せらるるならん。四百三十二万里と仮定したる速度にて、一年三百六十五日を通算せば、十五億七千…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 4 セイキョウ貴尊 講述 前巻(因果論)に於てミキョウが語りし尺度計を用いて是を通算し見よ。世人は一日空費なし居る距離は、あまりに大きに一驚を喫するならん。空しきことに怒り悲しみて、肉体を浪費せしめ居る事の如何に多きかを考へれば、是等のあやまちを早くすてて悟りの道を択ばずば、一日四百三十二万里のへだ…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 3 セイキョウ貴尊 講述 地球より見たる星の世界に憧れて唯一すじに上昇せんと計らば、其は大なる過誤となることは今も語りし如くなり。例へば世人は高き山を遠方より観望して美しき山なれば一度登り見んと思ひて、さてその山に足を運ぶとき遠方より観望したる如き美しさと異なりたるのみか、却て険しく然して醜き数々のものに遭遇し、或は数々の危…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 2 セイキョウ貴尊 講述 神は愛なり。神は慈悲なり。衆生は皆赤子の如し。強き言葉を現はせば彼等は遠ざかる。又余りに甘き言葉を用ゆれば又も心に傷き、却て神を疎んずるに至る。衆生は斯くの如き姿なるによって深く注意せざれば、帰途を案内なすうちに迷児となりて見失ふことも多かるべし。一人にても迷児をつくるべからずと教主の命なり。斯く命…
未知日記 第十巻 帰途案内記 巻の一 大序の巻 NO 1 セイキョウ貴尊 講述 我、セイキョウ。ミキョウに語りし今回の講義について、教主仰せらるるには、時速十八万里の演題はあまりに其範囲狭く、且つ下界の近代学者が称へ居る数理に基きたる感あるによって、或一部のものが此書に耳目を惹さるれど、一般の人種には通ぜざるべし。又事実宇宙の運行は下界…
未知日記講義第一二巻 大霊界 巻の五 NO256 大霊界入門記 後編 最終の巻 センの門を越へて その1 教主寛大講述 さて、慈音に告ぐ。 慈音よ。汝今日迄労苦してよくその任に耐えたり。我、是を嘉す。汝も知る如くセンの門迄は尺度によって計算せば組織門にて終りとなり、更に是よりは九、十の門…
未知日記講義第一二巻 大霊界 巻の五 NO255 大霊界入門記 後編 第八、セン 完成門 (仮称) その9 教主寛大講述 先に語りたる語りたる魔神と聖者の相違は其処にあるなり。魔神は変化自然を追ひ求め、聖者は不変化自然を追ひ求めたる結果、魔神は不変化自然の一棒を喰ひて遂に破滅す。然るに聖者は…
未知日記講義第一二巻 大霊界 巻の五 NO256 大霊界入門記 後編 第八、セン 完成門 (仮称) その8 教主寛大講述 汝等衆人は日々平穏なれば其に馴れて却って何か変化を求むるは人情なるべし。愚者は云ふ、「日々唯おなじことを繰り返へして、生涯を終ることは実に楽しからず。幾年生きたりとて何…
未知日記講義第一二巻 大霊界 巻の五 NO253 大霊界入門記 後編 第八、セン 完成門 (仮称) その7 教主寛大講述 汝等が口にする短句に「我ものと思へば軽し傘の雪」というふあらん。我ものと思はずば傘の雪は重し。我ものと思ふのみにても軽くなる。是等は気分の相違にて重きものも軽く感じ、…
未知日記講義第一二巻 大霊界 巻の五 NO253 大霊界入門記 後編 第八、セン 完成門 (仮称) その7 教主寛大講義 この界に入らば風雨のなやみもなければ、又引力に惹かれて大地の必要もなく、汝等の如く家を建設して其中に住う如き不便も感ぜざる姿にて、空気のかたまりの如きものに…
未知日記講義第一二巻 大霊界 巻の五 NO252 大霊界入門記 後編 第八、セン 完成門 (仮称) その6 教主寛大講述 泰岳が語りし八流界にては虚空に種子を蒔きて美はしき花を咲かせ居ると語りしに対し、諸子は是をお伽噺の其と同様に思ひて一笑に附し居るならん。斯くの如きは諸子の世…
今大霊界の書を読んでいたら、ふと思いついた。それは以下の通り。この大宇宙中どこもかしこも教主寛大による法話が各星雲の各星々、そして各国、さらに各民族の言語に同時翻訳されて数千億人、いやそんなちっぽけな数じゃない。それ以上の遥かに多くの宇宙人達によって真剣に受電されている。地球の日本国ではその書は未知日記と呼ばれている。まだ読んでいる人々はほんの僅少な人達だ。未来の地球人は科学の発達のお陰で…