未知日記霊話集千五百八十八回  帰途案内記 NO 7 全宇宙の広大無辺なることは此事によって推量らば頷かるるならん。余りに広大なるが故に人智にては到底想像する事は至難なるべし。よって我等は是等の理由により宇宙全宇宙の姿の一部を世人に知らしめて、世人の迷ひを聊かにても解かんと計り、此書を案内記として講ずることとなしたるなり  セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の一 大序の巻 NO7                  セイキョウ貴尊 講述  地球を七回半廻ると云ふ電波の速度にて是を用いて全宇宙に通ぜしめんと計るとも其は及びもつかざることなり。何となれば秒速七万五千里と仮定して試めし見よ。是を時速にて計らば僅に二億七千万里に過ぎざるべし。斯る小規模なる電波にては宇宙のすみずみ迄通ぜしむることは難し。まして全宇…

未知日記霊話集千五百八十七回  帰途案内記 NO6 人身を有する間は人身の本分に基きて任務をなすは当然なれど、人間としての任務より更に進みて又一段と高き位置に進まんことを願ふとも、神は決してこれを斥くるものにあらず。何となれば神は人間より更に進みたる方向に向はしめんと計り給へばなり  セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の一 大序の巻  NO 6 セイキョウ貴尊 講述  世人は一夜に百里を走る人ありと聞かされなば驚きの眼を見はるならん。現在さわぎ居る運動競技に於て何某は何百メートルを何分にて泳ぎ、世界一の新記録を作りたりと聞かされて、驚きの声を惜しまず賞賛なし居るにてはあらざるか。もし一秒間に五十里を泳ぎたりと聞かさるれば、其は神より他になかるべしと云ふならん。是等…

未知日記霊話集千五百八十六回  帰途案内記 NO5 人智進みてその機械が構成せらるるとも、全宇宙の一毛に過ぎざる千五百幾十億里は何のものかはと云ふことを知り得たる時、初じめて全宇宙の広大さを認識するに至らん。世人の心に浮び出づる千五百幾十億里は僅かに全宇宙の一毛にすぎざる故なり  セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の一 大序の巻  NO 5 セイキョウ貴尊 講述                       世人の進退は何れにもあれ自由は自然によって与へられ居るが故に、意志にまかせて是をさへぎる事はなさざれども、大自然の光陰は容赦なく向ふべき方向に向いつつあることは世人も察せらるるならん。四百三十二万里と仮定したる速度にて、一年三百六十五日を通算せば、十五億七千…

未知日記霊話集千五百八十五回  帰途案内記 NO4 徒事に争闘をなして行くべき道を進まずば、退歩の速度は却て多くなることも亦考慮せざるべからず。世人は進むと思ひて却て退く結果となることの多きを悟らざるべからず セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の一 大序の巻  NO 4 セイキョウ貴尊 講述               前巻(因果論)に於てミキョウが語りし尺度計を用いて是を通算し見よ。世人は一日空費なし居る距離は、あまりに大きに一驚を喫するならん。空しきことに怒り悲しみて、肉体を浪費せしめ居る事の如何に多きかを考へれば、是等のあやまちを早くすてて悟りの道を択ばずば、一日四百三十二万里のへだ…

未知日記霊話集千五百八十四回  帰途案内記 NO3 されど我等が案内せんとする所は相対の処にあらねば、生滅の区別はあらざるが故に永久不変にて至極安全なる所なれば安らかなること疑なからん。   果して斯る処のありやなきやは漸次説明する事によって認識せらるる事ならんと我等は承知す セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の一 大序の巻  NO 3 セイキョウ貴尊 講述  地球より見たる星の世界に憧れて唯一すじに上昇せんと計らば、其は大なる過誤となることは今も語りし如くなり。例へば世人は高き山を遠方より観望して美しき山なれば一度登り見んと思ひて、さてその山に足を運ぶとき遠方より観望したる如き美しさと異なりたるのみか、却て険しく然して醜き数々のものに遭遇し、或は数々の危…

未知日記霊話集千五百八十三回  帰途案内記 NO2 世人は父母に導かれて今は下界に生存なし居るなれど、軈ては帰途につかざるべからず。来りし時は父母の案内なりしも帰る時は一人淋しく歩みを運ばざるべからず。されば世人は誰を案内者として帰らんと思ふや。汝の父母は既に帰るべき所に去りたり。汝はそのあとを慕いて帰らんと計るとも、既に父母の姿は見えざるべし。誰を頼みて道案内となすや セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の一 大序の巻  NO 2 セイキョウ貴尊 講述  神は愛なり。神は慈悲なり。衆生は皆赤子の如し。強き言葉を現はせば彼等は遠ざかる。又余りに甘き言葉を用ゆれば又も心に傷き、却て神を疎んずるに至る。衆生は斯くの如き姿なるによって深く注意せざれば、帰途を案内なすうちに迷児となりて見失ふことも多かるべし。一人にても迷児をつくるべからずと教主の命なり。斯く命…

未知日記霊話集千五百八十二回  帰途案内記 NO1 我、はじめ自在論(未知日記)を講じてより既に五周年に及ぶ。然して世人に語りたる言葉によって与へたる教へは汝等に幾何の利益を与へしか。又是と反対に幾何の不利益を与へしかは計り知るよしもなし。されど我等は尽す限りは尽したれど導きの力乏しきが故に、一段の進歩を見るに至らざることは、我等の力の至らざることに思ひ居る時、うたた感慨無量なるものあること多きを悲しむ  セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の一 大序の巻  NO 1                      セイキョウ貴尊 講述  我、セイキョウ。ミキョウに語りし今回の講義について、教主仰せらるるには、時速十八万里の演題はあまりに其範囲狭く、且つ下界の近代学者が称へ居る数理に基きたる感あるによって、或一部のものが此書に耳目を惹さるれど、一般の人種には通ぜざるべし。又事実宇宙の運行は下界…

未知日記霊話集千五百八十一回 大霊界入門記  後編 第八、セン 完成門 (仮称)  未知日記講義第一二巻 その1 我は唯汝を見るのみ。されば我意中を汝自ら看破して、無言詞によって有言詞に化せしめ、然して是を慈声に伝ふべし。一言詞すれば汝と慈声の対話となるのみ。我は唯真偽を見守るにすぎず。慈音よ。兎角初心の間は彼是迷ひ煩ひて是々非々の区別を知らねば、危ふき橋を渡る如く慄え戦くならん。然し我は汝を監督なし居るが故に誤ちたる処は我語りて正誤すべし。我より注意を与へざる間は真なりとして、他に心を転ずることなく正々堂々慈声に語れよ  教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO256 大霊界入門記    後編                  最終の巻  センの門を越へて   その1 教主寛大講述  さて、慈音に告ぐ。 慈音よ。汝今日迄労苦してよくその任に耐えたり。我、是を嘉す。汝も知る如くセンの門迄は尺度によって計算せば組織門にて終りとなり、更に是よりは九、十の門…

未知日記霊話集千五百八十回 大霊界入門記  後編 第八、セン 完成門 (仮称)  未知日記講義第一二巻 その9 時既に来る。八大門は是にて終りを告げたり。最早汝等は学するところなし。すべては是にて完成す。されど汝等は未だ何物をも得る処なかりし。其は何故か。汝等の求むる処は法なり。我は法を語りしにあらず。唯事実を以てして謂はば天界迄の図面をひきて諸子に示したるのみ。汝等の今後はこの図面をながめて其によって誤ちたる方向に向けずして、他に心を移さず図面に頼りて進み来るべし。故にこの書は是にて閉づる事とせん。第九,第十の教へは慈音にのみ伝ふるものにて汝等には最早この程度以上の事は語るも詮なし。さりながら希望とならば読むも差支なし 教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO255 大霊界入門記    後編                  第八、セン 完成門 (仮称)  その9 教主寛大講述  先に語りたる語りたる魔神と聖者の相違は其処にあるなり。魔神は変化自然を追ひ求め、聖者は不変化自然を追ひ求めたる結果、魔神は不変化自然の一棒を喰ひて遂に破滅す。然るに聖者は…

未知日記霊話集千五百七十九回 大霊界入門記  後編 第八、セン 完成門 (仮称)  未知日記講義第一二巻 その8 変化自然を追ひ求め居る間は、如何にすとも何になることぞの連続にすぎず。不変化自然にかへるに及んでも其は何になることぞの連続ならば、未だ変化自然を離るることの能はざる人なりと知りて、尚修養の度をたかめ、不変化自然の安定したる所に居を求めよと勧むるものなり 教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO256 大霊界入門記    後編                  第八、セン 完成門 (仮称)   その8 教主寛大講述  汝等衆人は日々平穏なれば其に馴れて却って何か変化を求むるは人情なるべし。愚者は云ふ、「日々唯おなじことを繰り返へして、生涯を終ることは実に楽しからず。幾年生きたりとて何…

未知日記霊話集千五百七十八回 大霊界入門記  後編 第八、セン 完成門 (仮称)  未知日記講義第一二巻 その8 今この句を「我ものとなりてはたのし傘の雪」に迄、至らしむるあらざればさとりとは云ひ難し。我等の教へも先づ斯くの如し  教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO253 大霊界入門記    後編                  第八、セン 完成門 (仮称)    その7 教主寛大講述  汝等が口にする短句に「我ものと思へば軽し傘の雪」というふあらん。我ものと思はずば傘の雪は重し。我ものと思ふのみにても軽くなる。是等は気分の相違にて重きものも軽く感じ、…

未知日記霊話集千五百七十七回 大霊界入門記  後編 第八、セン 完成門 (仮称)  未知日記講義第一二巻 その7 最早この書を講ずるに及んでは語らざるを得ず。故に参考迄に伝へをくべし。若し是等に依って何か得る所あるならば、諸子の世界にも大なる発見をなすこと不可能にはあらざるなり。又其によって新しき発見をなして世に利益を与へんことを冀ふ  教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO253 大霊界入門記    後編                  第八、セン 完成門 (仮称)  その7        教主寛大講義  この界に入らば風雨のなやみもなければ、又引力に惹かれて大地の必要もなく、汝等の如く家を建設して其中に住う如き不便も感ぜざる姿にて、空気のかたまりの如きものに…

未知日記霊話集千五百七十六回 大霊界入門記  後編 第八、セン 完成門 (仮称)  未知日記講義第一二巻 その6 この界の小児の遊戯に虚空に昇り行きて花を開かせ地に下りて其によって、肉体を洗浄せらるる事を語りしも魔法にあらず。道理ありての事なり。もとより八流界の人類と汝等諸子との肉体の相違あることに留意せざるべからず。八流界の小児は既に汝等の如き引力性によって、大地に引かれ居る姿にはあらざる事は是又察せらるるならん。汝等諸子の肉体と雖も次第に変化せられ行けば、斯くの如く変化せられ行くなり 教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO252 大霊界入門記    後編                  第八、セン 完成門 (仮称)   その6       教主寛大講述  泰岳が語りし八流界にては虚空に種子を蒔きて美はしき花を咲かせ居ると語りしに対し、諸子は是をお伽噺の其と同様に思ひて一笑に附し居るならん。斯くの如きは諸子の世…

宇宙の共通言語である無言詞の大事を伝える未知日記の書

   今大霊界の書を読んでいたら、ふと思いついた。それは以下の通り。この大宇宙中どこもかしこも教主寛大による法話が各星雲の各星々、そして各国、さらに各民族の言語に同時翻訳されて数千億人、いやそんなちっぽけな数じゃない。それ以上の遥かに多くの宇宙人達によって真剣に受電されている。地球の日本国ではその書は未知日記と呼ばれている。まだ読んでいる人々はほんの僅少な人達だ。未来の地球人は科学の発達のお陰で…

未知日記霊話集千五百七十五回 大霊界入門記  後編 第八、セン 完成門 (仮称)  未知日記講義第一二巻 その5 肉体にはそのすべてが芽を出し実を結ぶ具備を与へられ居るに不拘、是を養育せんとはなさずして前途を急ぎ、大切なる根底を放棄する如き輩の多きは何と云ふ愚なることぞ。肉体を与へられしも不変化自然より現はれたる変化自然の姿なり。変化自然の肉体より不変化自然の根に帰らば、其にて目的は達せられる道理あるなり。諸子はよくよくこの理を究めよ 教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO251 大霊界入門記    後編                  第八、セン 完成門 (仮称)      その5 教主寛大講述  味、味、即ち味と云ふは何ぞ。密教には味観と云ふ教へあるならん。味とは無言詞を指すなり。言葉なき言葉を以て仏の道を伝へんと計り居ることと思ふが如何。帰するところは無…

未知日記霊話集千五百七十四回 大霊界入門記  後編 第八、セン 完成門 (仮称)  未知日記講義第一二巻  その4 月と語り花と語る。即ち引力なり。その交はりが相互の引力によって相語り相通ずる時、はじめて無言詞が有言詞となりて働く。この点より考察せば形の有無の如何に不拘、相互に引力のあるによってその交はりが親しみと変じて融和す。是をセンと云ふ  教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO250 大霊界入門記    後編                  第八、セン 完成門 (仮称)     その4 教主寛大講述  汝等諸子の俗語に(日本人)「川にはまって焼け死んだ」と云ふあらん。川にはまってやけ死ぬ行為を諸子はなし居るなり。諸子の世界には斯る例は数々多し。水に溺るると云ふは言…

未知日記霊話集千五百七十三回 大霊界入門記  後編 第八、セン 完成門 (仮称) その3  センの門に入る程度迄修養修業してここに至るとも、更にその奥には又も至難なることのあるによってここに於て又も験されて合格せば、はじめて入学を許されて修養の道に励むことを得るなり。センの門より更に第九第十の奥深きところ迄至りて、遂に神と共に生活することを得ると承知せよ 教主寛大講述

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO249 大霊界入門記    後編                  第八、セン 完成門 (仮称)   その3 教主寛大講述  虚空に種子を蒔きて花を作り、空路に円周を描きて美観の花流を作る如きは、八流界の小児にすらなし得らるるなり。ましてセンの門に入りたる者の程度を推定測定せば諸子は、如何に空…

未知日記霊話集千五百七十二回 大霊界入門記  後編 第八、セン 完成門 (仮称) その2  我は天界にありて汝等諸子の世界を観望して、今後の末路は如何なる状態に化せられるやは一目瞭然として、眼に映り耳に聞え一として知らじと云ふことなし。我は神にあらず仏にもあらず。されど是を知る。斯ることを公言して憚らざる我等に対して諸子は我等を狂人と見るや。我等は人たらんとせば人となり、仏たらんとせば仏となる。其は自由なり。何とならば神より許されて我等はその自由を与へられ居るによってなり 教主寛大講述

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO248 大霊界入門記    後編                  第八、セン 完成門 (仮称)    その2 教主寛大講述  センとは千又は仙にも通ず。千終りて万となる。万とは充満(みつる)の意味なり。されば是等の点に着目して研究の度をたかめなば完成と云ふ意味は察せらるるならん。仙とは人類頂…

未知日記霊話集千五百七十一回 大霊界入門記  後編 第八、セン 完成門 (仮称) その1  フクの門にては即ち神の家に帰りたる姿なりとせば、神は帰へりたる我子を験して、然して是を長く手元に置くか或は再び修業に出すべきかの、ためしを行ひて然して後是を定む。所謂センとは是等の関係あることと思ふも可ならん。もし神の眼によしと見るならば神は長く止め給はん。されど力なければ又もやギョウの門に移さるるやも計られざるなり 教主寛大講述

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO247 大霊界入門記    後編                  第八、セン 完成門 (仮称)   その1 教主寛大講述  センとはぬきん出るの意味にも通ず。又択ばるるの意味にも通ふ。フクの門にては即ち神の家に帰りたる姿なりとせば、神は帰へりたる我子を験して、然して是を長く手元に置くか或は再…

未知日記霊話集千五百七十回 大霊界入門記  後編 第七、フク 反復門 (仮称) 一名奮起門 (仮称) とも云ふ  その16  汝等よく云ふ窮すれば通ずとはこの意味に他ならず。是即ち無言詞あるによってなり。その無言詞を与ふるものは誰ぞ。不変化自然に他ならず。不変化自然とは誰によって作られしやと深く検討せよ。言葉なくして求め得らるる世界こそ住み心地よしとは感ぜざるや。言葉なくしてすべての処理をなすことを得ば智者も愚者も皆一様となる  教主寛大講義

未知日記講義第一二巻  大霊界       巻の五                         NO247 大霊界入門記    後編                  第七、フク 反復門 (仮称) 一名奮起門 (仮称) とも云ふ       その16 教主寛大講述  是が平衡を欠く時は、法の力を現はすことを得ずして一方的に終るは必然なるべし。ここに法と云ふことに於て考究し、然して其法をはたら…