未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百七十四回 絶対界 第九章 神は常に諸子を見守りあるが故に、分時も諸子より眼を放すことあらざることに思ひをいたし居らば、軈ては神を見る眼は開かれて、神なる親を知るに至らん。其はとにかく諸子の心否諸子の魂が、無始終霊子に迄立ちかへることを得ば、すべての謎は解けて迷夢より醒めることの時節到らん テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています  絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係   或人曰く、知慧のかたまりは即ち魂なりと語り居るを我らは聞きたり。 彼の説によれば大なる魂は、大なる智者なり。 知慧なきものは魂も小さし。 故に魂をみがくと云ふは知慧を大にして光を強くするにあらざれば、 魂の実は結ばれず、又光もにぶし。 故に知慧を増すことによって、魂の実をみががずば光は遠くを照らす力なし…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百七十三回 絶対界 第九章 諸子の自問は調合の不完全なるが故に、自答も不完全となるなり。 心と心を正しく調合して与ふれば、ききめは顕著なるが故に、答への結果も極めて顕著となることは是又理なるべし テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章            テツシン貴尊講義  此心と此心と化合せしめて、その望みに役立しめんとの考へにて拝みするならば、其は調合したる薬を服用したると同様の結果となる故に、病苦は治癒する如く望みを成就するなり。 一心と云ふは即ち薬剤と薬剤と化合する如く、一服に調合して用ゆるに等し。故に一心となりて拝みせ…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百七十二回 絶対界 第九章 こだま会に集り来る人達の肉眼(め)は、慈音に注がれ居れど、彼等の心眼は、慈音に来る円海を、見んとなし居るにはあらざるか。耳に於ても然り。声は慈音の口より出で、彼等の肉耳に通じ居れど、その言葉は円海の声として、心耳に、聞き居るにはあらざるか。肉耳と心耳の相違はここにあるなり。 肉眼心眼は又同様なり テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章            テツシン貴尊講義  病苦を治癒せしむるに対しても薬石のそなはりが存し居るに不拘、知慧なきが故に諸子は是を知らず、平癒すべき、病気をも死に至らしめ居るは、実に遺憾なることなり。如何なる病苦に対しても、苦みをまぬがれしむる法もそなはりあるなり。されど諸子は是を知らざるのみ。 みがき…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百七十一回 絶対界 第九章 二流界一流界ともならば、全宇宙を我物として、自由自在にかけめぐるも、敢て意とするには足らざるならん。 是等は諸子の科学の法則より順次考究すれば、その理は知ること難きにはあらざるべし。知すぐれて大自然を悟り、その大自然に有する法に合ふ道を択ばば、すべてはなしてならずと云ふことなし。ならざるは知慧なきが故なり。 全宇宙にはすべてに関して材料は、完全にそなはりあるなり テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章            テツシン貴尊講義  諸子の肉体は形の上に於てさのみ異なるところなけれど、仔細に検討すれば体質に於て異なるところあるならん。体質の異なるは機械の構造が異なり居るによって、其はたらきの点に於ても異なることは云ふ迄もなし。 是を個性と云ふなり。 一般諸子の魂は、機械の運転主なるによっ…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百七十回 絶対界 第九章 無言詞を理解する魂にあらざれば、神の教へを知ること難し。既に一流界に入らば最早言葉の必要はあらざるなり。言葉なくして凡てを知る。故に全宇宙の総ては解せざることとしてあらざるなり。語らずしてすべてを知るにあらざれば、神を知りても何等の価値もあらざるなり テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章            テツシン貴尊講義  諸子の考ふるところの生死は肉体の不滅、滅を聯想するならん。 肉体は限度ありて時至らば捨てざるべからず。是は諸子のよく知るところにして当然なるに不拘、生死と云へば肉体にのみ心を置くは、是末だ正しき生死の方向に思ひをむけざるが故なり。我等が語る生死とは又別個のも…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十九回 絶対界 第九章 肉体に宿りて初じめて宝の力が現はる。故に魂は無言詞に、或は不滅母に帰すると云ふことに対しても、この言葉より推測せば自づと自覚することを得ん。魂は天に属し、肉体は地に帰す。 魂と肉体の両々相まって初じめて、人間としての任務ははたさるるなり テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章 不滅母霊子と無言詞の関係   所謂声なき声、音なき音、即ち無声音無音声と云ふは是なり。諸子は常に種々様々の事柄を感じ居るは、すべて心のはたらきにして空間にのびたる枝葉が、風によつて動揺なしつつあるに他ならず。 是を心のはたらきと云ふ。枝葉は心に合ひ、幹は魂に合ひ、根は霊に通ず。然して修養修行は此理に…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十八回 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係 厳戒の辞 厳戒の辞即ちチ、シュ、キュ、ジョウ、ギョウ、コウ、フク、センの十五文字に他ならず。厳戒の辞を送らば忽ち枝葉となりて、その意味を何ものかに通ぜしむることを得るなり。是即ち無言詞の威徳なるによつてなり テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章 不滅母霊子と無言詞の関係 神に厳戒の辞を送らば・・・            テツシン貴尊講義  自在論より此書に至る迄の間に、一言も使用せざりし言葉を我今ここに掲げたり。即ち馬鹿々々しきと云ふ俗言なれど、この言葉には聊か無言詞を教へるにあたって、参考となるべき言葉なるによって、かかる俗言をわざと用い…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十七回 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係 空気は神の霊気なるが故なり。 誰はば神の手なるが故なり。遠くの神に詣づれば、その処に至つて尽きるならん。 されど空気ならば、何処如何なるところに至るも尽きるところなし。 太陽には昼夜あれど、 空気には昼夜の別なからん テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章 不滅母霊子と無言詞の関係            テツシン貴尊講義  いささか宗教くさき理論にて横道に入りたる感なきにあらねど、是等は空の方向に面をむけよとの意味を語りたるに他ならねば、其心して聴くべし。 空気に感謝する心あらば空気を拝すべし。 空気は何処如何なるところにもあるならん。空気は分秒も汝の…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十六回 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係 実在には限度あるが故なり。故に限度なき零空に向って枝葉を延ばせよと勧むるものなり。 枝葉とは即ち手を差しのべよと云ふことなり。 零空に手をさしのべて、然して更に神の霊手にすがれよと教わるものなり。 手をさしのぶるとは波長の意味なり。汝の波長を神に送りて、神の耳に達せしめよとの意味なり。汝の放送を神に聴かせんとするには、電波を強くせざるべからず。 又その波長を定めざるべからず。信仰とは波長に等し テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章 不滅母霊子と無言詞の関係            テツシン貴尊講義  神と我と一体化せよと教ゆるとも事実に於て、神を見たる事なければ知らざるは当然なり。されど唯知らざる神、見えざる神ありと云ふことのみを認識なし居らば其にて可なり。 兎に角神はあるものとの念を貯へて日々の生活を営み居らば其にて可なり。 …

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十五回 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係 汝の肉体より放射なし居る光明は、汝の手汝の耳汝の眼すべてなり。其が神との光明につながり居らば、危きことのあるべき道理なし。 魂とは即ち光明の根なり テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章 不滅母霊子と無言詞の関係            テツシン貴尊講義  先にも語りし如く尺にも足らぬ電気鰻が牛馬を倒す。 かかる備はりがある以上、人間として真の姿となるならば、如何に大なるはたらきをなすものかも推して知ることを得ん。一疋の蚤が跳ぶ力を、その蚤の大きさより、人間に比例して考ふる時は、一とび…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十四回 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係 魂は空にして限度なき底のものが、諸子の肉体を包含し居る事に心づかば、諸子は今迄の考へを一変して、魂の偉大なる方向にまなこを向くるの法を考究せざるべからず。何となれば魂は空なるが故なり。 諸子の肉体の増減変化は、すべて空の作用に他ならず テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章 不滅母霊子と無言詞の関係            テツシン貴尊講義  魂の用法に対しても、霊の方向にむくるにあらざれば、その根原を見ること難し。 諸子は生活と云へば肉体の事にのみ囚はれて、すべてを肉体に任せ居るが故に、魂も心もすべて肉体の方向にむけられ居るなり。生活とは肉体を長く世に止むることにあらず…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十三回 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係 無機物に対しては未だ発見なし居る物は極めて微々たるものにて、尚一層深く研究せば、更に新らしき数々の多くのものを発見することも至難にはあらざるべし。 無機物と雖も帰するところは有機物にして、 全宇宙には多くのものが既に組織せられ居るによってなり。未完成の有機無機のもののあることに迄研究せずば、学者としての任務は果されざるなり テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章 不滅母霊子と無言詞の関係            テツシン貴尊講義  宇宙の中にある原子が破壊せらるれば、地上の動物は死滅することの理より空を考ふれば、空は空虚にあらず。現実性として取り扱はるるならん。原子は既に空の中の実在なれば、霊子によって組織せられたる一種の、有形物として取り扱はるるにはあらざる…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十二回 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係 ひびきありて音なきものあらざるなり。是即ち宇宙の声なり。是を名づけての無音、無の声と、語り居るにて帰するところ言葉の根原は、即ち此無声音より現出すと知らば可ならん。静かに耳をそばだてて、空吹く風の音を聞く時、その風の音が何人かが語らひつつ歩み居る如く感じらるる事もあらん。 無意にして月を見る時、月はその人に対して何か語らひをなし居る如く感ずることもあらん。花草等々すべて無意の語らひをなし居る如き感じはあるならん テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  テツシン貴尊講義  元来物事を組織し建設せんとするは生かさんがための方法にして、亡ぼさんがためのものにあらず。諸子の世界に於て戦ひを交へ多くの人命を奪ふも、帰するところは有害なるものを排除して、有益なるものに化せしめんとするの戦いなるべし。然りとせば生かさんが為の戦ひにし…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十一回 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係 是が選魂せられて各方面へ運ばるれば、又もや一種の姿なき姿に変じて、或は喜びの声を放ち、或は悲しみの声を出して、その騒々しさは筆舌の及ぶべきにあらず。無言詞の声とは是等に属す。 かく語るとも諸子には到底通ぜざるべし。 言葉なき言葉を聞き得る耳に、或は眼に、化せざれば見聞 すること難からん テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  我等は現在の諸子に対して、善悪の行ひを語るものにあらず。善を行ひたるものは極楽へ、悪を行ふものは地獄へとか云ふが如き事を語るにあらず。事の善悪如何に不拘、天界には天界の姿あり、下界には下界の姿あることの事実をそのまま諸子に語るに他ならざるなり。 五大鏡の説明に於て示したる…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十回 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係 その眼目となるべきもののみとり入れて、他のものは棄てなば其にて足る。然るにその全巻を悉く心に記録し居りては、妨害となるもののみ多くして却て、眼目とすべきものを摂取することあたざるべし テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  例へば一巻の書物を読む時、 その書物の中には種々様々の事柄あれど、その中に含まるるものはきはめて少なし。他は参考となるべき資料に他ならず。 故にその眼目となるべきもののみとり入れて、他のものは棄てなば其にて足る。然るにその全巻を悉く心に記録し居りては、妨害となるもののみ多…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十回 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係 機械なくして、慈音と我等は語る。是を諸子は冷笑して嘲るならば、余りに知慧なしとは考へざるや。機械には限度あり。人智には限度なしとは考へざるや。我等と慈音の語り居るを見ば、諸子は慈音を狂人として取り扱ふならん。彼は狂人にあらず。されど学者にも、智者にもあらざるなり。彼は唯己が心を解放して、然して不滅母霊子を受け入れ居るが故に、その霊子と云ふ一種の機械が彼に通じ居て、其によつて我等の言葉は、彼に感通なし居るに他ならずテツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  第九章 不滅母霊子と無言詞の関係  諸子の中には己が思ふことを彼に伝へんとして、その事柄を言葉にするあたはず。唯思ひのみはたらかせて、彼に通ぜしめんと計る時、彼は無言のうちに是を受け入れて、その思ひを満足せしむることの体験はあらざるか。眼と眼を見合せて、その思ひが彼に通ずる意味を知るや。是等を言葉なき言葉と…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百六十回 絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人 その名状し難きものを、諸子は言葉にて現はし見よ。無数の言葉を用いずば、明らかにその意味を知らしむること難からん。是を一言にて語り見よ。不可能なるべし。唯知らずと答ふの他なからん。この不知と云ふところを教へんがために、我等は苦み居ることに対して、耳を傾け眼(まなこ)をむけよ。 然して早く天に昇りて雲の上人とならんことに励むべし テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人           テツシン貴尊講義  諸子の言葉に天に口なし。人を以て云はしむと云ふあらん。儲子はこの言葉に対して、唯一種の形容詞の如く聴きのがし居りては、その言葉の価値はなからん。天に口なし。人を以て言はしむ。実に尊き言葉ならずや。 円海口なし。慈音を以て云はしめ居るにてはあらざるか。 又我等も同様にて慈音を以…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百五十九回 絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人 一法を修すれば、万法に通ずる底の行ひならざるべからず。然るに諸子は万法を教へられて、一法すらなし難きは、所謂知りてさとらざるが故なり。 かかる修行にては天界の如何なるかは解しがたからん テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人           テツシン貴尊講義  斯く語るとも諸子には理解すること難しと云ふ人もあらん。 諸子は一より十迄知るにあらざれば、巳の智識にて解決することあたはざる人は多し。然して其を聞き終りて然あるかと思ひなば、其にて放棄するは一般世人の習慣なり。己苦しみて理解したることは、長く存在すれど、然らざるものは影を失ふ…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百五十八回 絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人 未知の不確定語が既智の確定語となりて現はるる時、この場合霊の影は明らかに輝きて、汝が心に映ずるならん。その時こそ汝の個性は何なるかを、明らかにさとることを得るなり。是を禅にては「水清うして地に徹す」と教へ居れり テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています  絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人           テツシン貴尊講義  有機と無機との関係には、かくも隔りたる処に一種の何ものかが、含まれあることに眼をむくれば、更にその中より新らしきものの発見することも得らるるなり。一つの言葉に於てもかくの如き、微妙なる関係あることに留意せよ。 諸子の常識と称へ居るは、凡て有形の方面より観察なし居るにて、無形…

未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百五十七回 絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人 今後は気に対する研究を深く進めて、工夫するならば、霊気の何なるかは判明すること疑ひなし。不滅母と云ひ、無始終霊子と語り居る方面にむかつて、研究の度を進められんことを、我等は望むものなり テツシン貴尊講義

ヒロさんの転記したものをここに掲載しています 絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人           テツシン貴尊講義  諸子の世界は余りに有機科学にのみ囚はれて、無機科学の方面には研究の力にぶし。そは無機物の研究には、顕微鏡の及ばざるもの多き理由もあるならん。されど是等を研究するにはすべての方面より、推理力をのばさば敢てむづかしきことにあらず。 無機科学の発達によりて、更に有機と無機との中間に…