2021年11月のブログ記事

  • 宇宙からの訪問者 NO16-その2  小説 僕達の世界の貨幣、結婚、愛情のこと

     僕達の世界には貨幣というものが流通されていない為に、それを無理やり溜め込む金持ちもいないし、又それに欠乏して苦しむ貧者もいない。だから当然貧富の差もなく、それを妬む犯罪者もいない。よってそれを召し取る警察組織もないし、それらを裁く裁判所もない。だから当然刑務所なんてところもないよ。だから君達の世... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO16  小説 僕の星「アリータ」のこと

     僕達の眠る時間もほんの僅かだ。二、三時間位かな。僕達の星では自然災害である地震、風害、水害などをすべて科学の力で解消しているんだ。もっと正確にいうとその膨大なエネルギーを人工的に制御して、小出しにして、生活や工業のエネルギーとして活用さえしている。又、飛行機や自動車などの交通災害で一人として死傷... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO15  小説 イエスのこと

        僕もこの地球の事を昔から関心があって、色々と調べてきたよ。ひょっとして君達地球人よりも詳しく知っているかもしれない。君達が昔から尊敬している釈迦とかイエスのことも調べてみた。イエスが少しの魚とパンをちぎり、それを何百人者のお腹を満たすまでに増やした話が二つの福音書に書かれているよね。君は読... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO14  小説 僕達は去年に収穫された米、君達は今年収穫される米

     僕達の円盤は一光年の距離(九兆五千億キロメートル)を飛ぶのにおよそ、一か月位の日数がかかる。でも僕達よりも科学が進んでいる星の人達はたつた七、八日位で移動することも出来る。そんな星もこの宇宙にはたくさんあるみたいだ。だから、その星の人達からみたら、僕達は全くの未開の人類みたいなものなんだ。僕達も... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO13  小説 宇宙には数多くの人類が生息している

     雄哉君、僕達の宇宙船が故障したというのはこれは嘘だ。本当の目的は君をここに呼び出して、宇宙の真実のありのままの姿を、若い日本人の君に伝えたかったからなんだ。どうか僕の話すことを脳裏に記録し、それを君の口から多くの人々に伝えて欲しいと思っている。  まず、君達地球人の多くはこの大宇宙に地球人種だけ... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO12  小説 コロナなどの伝染病について

     一つ云っておくと、今この地球上で猖獗を極めているコロナやエイズ、それに梅毒などの伝染病は僕達の星にはない。例えそのウイルスがいたとしても人間と共存できるような関係になっていて無害だ。昔はこの日本でライ病は伝染すると云って、離れ島に隔離されたことがあったね。しかし今の学説はライ病は伝染病じゃないと... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO11  小説 宇宙人の名前はコーシン.リョウジャ

     僕の名前はコーシン.リョウジャーと云うんだ。年齢はこの地球時間で云うと六百歳はとっくに越えている。でも地球人の年齢感覚で云えば、まだ、二十歳を少し過ぎた位の若造なんだ。驚いたかい。僕の星では二千歳を超えた人は沢山いるよ。中には三千歳を超えた人も幾人かいる。でもその人達は君達地球人の様に白髪になっ... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO10  小説 宇宙からのメッーセジー

    宇宙からの来訪者  事件が起きたのはもうじき夏休みも終わろうとする夜だった。昼間の熱気が未だ冷めやらぬ暑苦しい時間だった。その日、僕は不思議な体験をした。時刻は夜の七時を過ぎていた。僕は涼みがてら物干しで仰向けになり、星空をぼんやりと眺めていた。電灯の明かりさえなく、周りは漆黒の闇だ。偶々通る車の... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO9  小説  高校三年、最後の夏休み

     夏休みの始まる七月頃から、生徒たちは来年の進学を控えて、休み時間でも参考書を開き、寸暇を惜しんで勉強している者が多くなってきた。クラスの友人達の話題も試験のことや進学塾の事ばかりになってきた。二週間前にも、担任と生徒、それに父兄を交えての三者面談が行われ、そのことが否応なく全員の心に受験の雰囲気... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO8  小説  父の信仰について その2

      「今それぞれが何十億年にも渉る自分の過去の姿を見せられたら、きっと全ての人類が一驚を喫するに違いない。その長き足跡を眺めたら、いま置かれている人間の生命の尊さ、有難さをつくづく痛感させられるだろう。そしていま人間としておかれ、その歓楽郷に憧れる気持ちは当然なのかもしれないけれど、この前途にはさ... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO7  小説 父の信仰について その1

     爺ちゃんは臨終の際には少しの苦しみもなく、眠るが如く黄泉へと旅立っていった。母は小筆を使い、唇に水を浸したけれど、爺ちゃんは末期の水を少しも摂ろうとはしなかった。天寿を終焉(おえ)ようとするものは水を飲まない。水を求めるものは怪我で亡くなる者だけだと婆ちゃんは母に云った。葬式の日に、村の人達、親... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO6   小説   死んだ爺ちゃんの話

      婆ちゃんは僅かな年金と野菜を売ったお金、それら総てを母に差出し、一家の暮らしに役立たせている。婆ちゃんは自分の為にお金を使わない。たまには町に出て、自分の服でも買えばいいのに、いつも同じ野良着とモンペはいた生活をしている。でも、盆と正月、それと特別な日はタンスにしまってある着物を取り出し、身奇... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO5   ばあちゃんのお伽噺

    僕がおばあちゃんに聞いたおとぎばなし  この村に昔、とても優しい神山というお婆ちゃんがおってな。その婆ちゃんはことのほか小さな虫や動物などをとても慈しみ、花などの植物などもとても大事に育てていた人がおったそうな。その人は旦那さんと早くに死に別れて、それからずっと独り身で生活して居った。だから鳥や獣... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO4 小説  僕の家族  父と母のこと

     僕はいま高校二年生、家族は父と母、それにばあちゃんとの四人暮らしをしている。家には小さな田圃と畑が少しあるだけで、とても質素な生活をしている。五年位前から、父は一年の内、九ヶ月程、臨時の季節労働者として名古屋の自動車会社で働いている。だから今は家にはいない。今度帰ってくるのは正月になる。僕は今ま... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO3  小説 僕の家族  村の祭

      僕の住む村には、昔はもっと大勢の人がいた。五十年前の記録によれば、村には百戸以上の家屋があり、およそ六百人近くがここに住んでいた。雪の事、働く職場の事、また子供たちの将来のことを考えて、今は町に移り住み新しい住居を構えている。現在は村人全部合わせても二十人にも満たないくらいだ。その中で僕が一番... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO2   小説  僕の家族

      幸いにも僕の母は隣の石川県の白峰村からこの村に嫁に来た。母が仮に都会育ち、いや近くの町育ちであったとしても、間違いなくこの村の現実を見て出奔してしまったに違いない。北の谷、きたのたに、北谷(きただに) 。この地名の持つ響きに、町の人達はここに住む者達に、一種蔑みに似た印象、或は憐れみにも似た感... 続きをみる

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  • 宇宙からの訪問者 NO1  はじめに

      はじめに  私、この半年余りの間に入退院を繰り返し、身体の調子が思はしくなかったため暫くブログを中断して居りました。少し回復したようなので、またブログに参入したいと思いましたので皆さまどうぞよろしくお願いいたします。未知日記の転記もまだ完遂しておりませんが、少し思うところがあり、寄り道をします... 続きをみる

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  • 父祖の足跡12  繊維雑貨組合の史誌ができた

    「父祖の足跡」 編集後記    市中に数ある任意組合の中で、当組合の団結力、組織力、或は実践力は群を抜いて、他の組合の追随を許さないまでに盤石なものとなっている。その組合が設立されて、はや四十年の歳月が瞬く間に流れた。その間、大小曲直の景気の波に翻弄されつつも、着実に一歩々々地を固め、緩やかながら... 続きをみる

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