未知日記霊話集未知日記霊話集 第千二百五十七回 絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人 今後は気に対する研究を深く進めて、工夫するならば、霊気の何なるかは判明すること疑ひなし。不滅母と云ひ、無始終霊子と語り居る方面にむかつて、研究の度を進められんことを、我等は望むものなり テツシン貴尊講義


ヒロさんの転記したものをここに掲載しています


絶対界 第八章 天に昇れば雲の上人
          テツシン貴尊講義


 諸子の世界は余りに有機科学にのみ囚はれて、無機科学の方面には研究の力にぶし。そは無機物の研究には、顕微鏡の及ばざるもの多き理由もあるならん。されど是等を研究するにはすべての方面より、推理力をのばさば敢てむづかしきことにあらず。 無機科学の発達によりて、更に有機と無機との中間にある新らしきものが、次第に発見さるれば、大なる利益は得らるること疑ひなからん。 光の方面は既に半研究されたれど、気に対する研究は未だその一部をも究めあらざるなり。故に今後は気に対する研究を深く進めて、工夫するならば、霊気の何なるかは判明すること疑ひなし。不滅母と云ひ、無始終霊子と語り居る方面にむかつて、研究の度を進められんことを、我等は望むものなり。然らずば気光素電気の完成を見ること難からん。是等は学者に対する注意迄に語りおく事とせん。霊魂不滅の理をきはめずば神を知ること難からん。唯空想にのみまかせて、神を様々に造りあぐるとも何のしるしもあらざるなり。さればこそ神ありと思ふも迷ひにて、なしと思ふも迷ひなりと、語り居る宗教者もあるなり。全智全能と云ひながら、それは唯言葉の姿にて、何の意味も含まざるなり。 所謂摑み処なき空言にして、不確定なるが故に解することあたはざらん。
全智全能とは確定の語にあらず。 不確定なるが故に、斯る言葉もて語るの他なきが故なり。 所謂逃げ口上にすぎざるべし。斯くすれば斯くなるが故に、斯るものの存在して、そのものの働きが所謂全智全能に通ずと云ふ、明らかなる理によって、説明するにあらざれば全智全能の意味は、認識すること難かるべし。その処に達して、初じめて確定語となる。神は確定したるものにて、不確定なるものにあらず。若し不確定なるものならば、神と云ふ言葉もあらざるべし。神と云ふ言葉のある以上、何処にか必らず存在するものならんとは考へざるや。是等の事柄は教主によって教へを受けよ。然して絶対境に入ることの導きを受けて、汝等速かにその位置に到達せんことを計るべし。禅の公案に、「鞍上人なく鞍下馬なし」と云ふ項目あり。諸子はこの語を種々様々の事柄に対して、唯形容詞として用い居るならん。是等は不確定の曖昧語にして、とりとめなき言葉なるべし。 斯るまぎらはしき言葉の中に、何か一種の魅力を感ずるにはあらざるか。普通常識にて考ふる時はとるに足らざる愚言にして、所謂狂人ぢみたる言葉にすぎざるべし。 是を霊的方面より考ふるならば、何か深き何ものかの潜在なし居る如く思はれて、首をひねり考へを深くする、一種の力に引き入れらるるならん。

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