未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 次には霊光の冠なるがその冠を一言にて語らば全宇宙に通ずる放送局にして、すべては完備その上すべて全宇宙の真を究めたる其々の最もすぐれたる体験者が網羅して個々の特性の体験を放送して一切の指導の任にあたると同様の関係なりと知らば可…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 次には自由の沓及び霊光の冠について語らんとす。冠を後にして自由の沓より話すべし。ここに我の語る自由とは汝等が思ひとは聊か異なる意味を有す。例へば甲に至らば甲に和し、乙に至らば乙に和する如き意味は自由にして何事も行はんとせば行…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 情愛(なさけあい)にて慈悲の発電機を作るとも発電せしむる動力線をそなへざるべからず。是即ち信仰と云ふものによらざるべからず。汝、三枚の衣を完全に纏はんとせば、帯をかたく結ばずば衣はぬがれて裸体となるに等し。我、汝等が信仰の様…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 慈悲は救ひの法力なれば神の道人の道をふみ迷はすものにあらず。水に溺れしめず火に焼けしめず、怨敵をも降伏せしむるなり。慈悲は彼我を一体ならしむるくさびともなり、又彼我の区別を結ぶ紐ともなる。故に慈悲はすべての相対を絶対化する原…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 それは別として情と愛は陰電と陽電との如き関係あるによって一体となり、その作用は即ち波長なり。波長の流れを調節すれば何者にも通じて共鳴す。故に縁とは情とも愛とも説きたるなり。即ち情は陰電と仮定せば愛は陽電の関係となると知らばう…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 汝等にして我言葉に気づきて反省せば、必ずや真の情(なさけ)真の愛は自覚するならん。何となれば情も愛も汝等の魂にその種子は蒔かれあるによってやがては発芽するなり。情(なさけ)は愛を生み愛は慈悲を生むと考へて工夫せよ。是を逆に考…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 「我身を愛する如くすべてを愛せよ」と称へ居れど、事実は我身を愛し居らずして帰するところは我身に執着なし居るに過ぎざるを我は知る。愛と執着とは雲泥の相違なり。されば省みて己は己に愛を与へおるかを反省し見よ。我の言葉はあやまりな…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 然らば修養とは何かと深く観察せば情(なさけ)と云ふ薬剤に欠けたるところあるなり。一時の同情は一時の思ひ遣りにすぎざれば正しき情(なさけ)にあらず。故に直ちに消滅して通ぜざるなり。真の情(なさけ)を理解して施す思ひ遣りは心魂に…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 例へば母に折檻せられて泣き叫ぶ小児を見て憐なりと感じて其子をなだめんとなすもその子はその情を受けず、せめらるる母が胸に抱かれんとなすものなるは何故なるかを観察し見よ。たたかれる母の情は大情なるによる事は察するならん。この道理…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 汝等は太陽より地球は分れ、地球より月は又分れたりとの信を有するならん。然れども太陽と地球との間に様々微妙なる関係ある事は無関心なるべし。其は有形有機物に重点ををきて無形無機物に重きををかざる故なり。空気の中にすら様々に含まれ…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 日本は日本を、米国は米国を、英国は英国を世界の王座たらしめんと諮るは即ち部分愛なり。利国愛なり。斯る愛は動物愛よりも尚低し。汝等の愛は自己より出でて家を思ひ、家より出でて国を思ひ、国より出て世界に及ぶ。この経路に多くの間違ひ…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 此三枚の衣を完全に纏ひたる人ならば、其人より放射する霊気にて一切衆生は同化せられて病めるものは病治癒し、苦むものは其苦を度脱し迷へるものは夢さめて明朗となる力あるなり。何となれば三つの徳には悪魔も屈するに依てなり。霊光の威徳…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 不純物なき零素より放射する多くの無機物が交はりて様々の無機物を組織し、更に拡大拡張して有機物を作るに至ると考へて、有機物より逆に逆上って無機物より無機物へと研究を進めなば得るところあらん。汝等が称へ居る原子は既に有機物なりと考…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 魂魄は無機物の集合によって組織せられあることは今更論ずる要なけれど、有機物に囚はれ居る汝等にはややもすれば常に忘れがちとなり居りて修行修養の道を等閑になし居るなり。汝等は無機物に重点ををかず、有機物を重視し居れども我等に云は…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 この種子は如何なる方法によって求め、又如何なる方法によって蒔くべきかと言ふに、その方法はきはめて簡単にして労苦を要せず、唯信仰の種子を己が心中に蒔きたりと思はば其にて事足るなり。又情の種子愛の種子慈悲の種子悉くも亦同様なりと…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 ここに注意しをくことあり。心意魂魄は位置を有す。位置を有するが故に時間空間あり。されど霊には位置を有せず。故に時間空間はあらざるによって絶対不変なりと屡々語りたる如くなり。汝等よくよく考慮し見よ。一度死すれば再び死せじと絶叫…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 小なる蟻蜂は人智に比して優れたる本能を有し、大なる象は人智に遠く及ばざる本能を有す。されど人の力は象に及ばじ。斯る本能を其々の物の個性に応じて与へたる神は、何の目的ありてなるかをよくよく観察して天理の如何に広大無辺なるかを研…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 人を導きて信仰に入らしむる方法には種々なる道あれども、是を大別せば順応信仰と恐怖信仰の二つに帰せしむる事を得るなり。順応信仰とは我が語る法則にして、恐怖信仰とは宗教者の説く論説の信仰なり。されば宗教者はあまりに神を恐しきもの…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 とにかく此装束を完全に着用するを得ば、始めて真の人間の本分は尽されたるなり。仏教者は是を仏と云ひ菩薩如来と様々むづかしき言葉を用い居れり。されど我に云はしむれば、是にて人の樹は実を結びたるなりと云ふにすぎざるべし。 情の肌…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の十 完結篇 教主寛大 講義 明日よりは否々今よりは汝等は智者なり。徳者なるべし。霊光の冠を戴き、足には自由の沓を下さる。さらば自由の沓とは如何なるを云ふか。汝等の思ふ自由とは己自ら欲するがままの行動をなすを自由と考へ居てはあやまりにして、そは我儘気儘と…