未知日記霊話集千百八十八回 光明論 下巻 巻の十 汝等が称へ居る原子は既に有機物なりと考へて一層細に亘り微に入りて研究を進めざれば極妙をきはむるを得ざるべし。既に汝等は肉体を棄てて霊界に入りたれば此理を深く究めざるべからず 教主寛大講義


未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の十 
完結篇
                     教主寛大 講義
                   

 不純物なき零素より放射する多くの無機物が交はりて様々の無機物を組織し、更に拡大拡張して有機物を作るに至ると考へて、有機物より逆に逆上って無機物より無機物へと研究を進めなば得るところあらん。汝等が称へ居る原子は既に有機物なりと考へて一層細に亘り微に入りて研究を進めざれば極妙をきはむるを得ざるべし。既に汝等は肉体を棄てて霊界に入りたれば此理を深く究めざるべからず。さりながら我は汝等に科学を教へんとなすにあらず。要は霊界をきはめしめて神の道、換言すれば大自然の道を教へて人間としての本分を全からしめんと計り居るなり。汝等は今よりは霊界迄進みたり。然して三枚の衣を纏ひ一すじの帯、有難き尊き宝冠を戴き、自由の沓を授けられたる以上、今よりは飢えず凍えず死せざるなり。汝等病にかかりたる時医者はその病気に対して薬剤を調合する如く、汝等もなやめる人に対して薬を与へざるべからず。一服の薬剤には幾種かの薬石を交ゆる如く、情(なさけ)と云ふ心にも幾種かの霊気集りて組織さる。愛慈悲又然あるなり。一種のものとして取りあつかはば効果はあらざるなり。
 我先に語りし如く衣には袖見頃ありと説きたるも此理なりと知るべし。即ちこの化合物の有する個々の特性の作用が結合によって愛或は情(なさけ)或は慈悲、その力に組織せらるるなり。然して更に大きく組み合はせて愛及び情(なさけ)慈悲と三大薬が調合せらるれば神の霊薬として、如何なる難病業病も忽ち治癒する薬となるなり。其と反対に無情(むなさけ)、無愛(むあい)無慈悲等の毒剤が調合せられて服用せば忽ち悶絶する害毒となるなり。されば汝等あやまちて毒薬を服用せざるよう注意すべし。

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