未知日記霊話集千百八十五回 光明論 下巻 巻の十 我は一言に答ふるならば物の種子なりと教ゆべし。即ち信仰の種子、情の種子愛の種子慈悲の種子なりと見て差支なからん。この種子を汝等が魂魄の畑に蒔けよと勧むるなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       ここに注意しをくことあり。心意魂魄は位置を有す。位置を有するが故に時間空間あり。されど霊には位置を有せず。故に時間空間はあらざるによって絶対不変なりと屡々語りたる如くなり。汝等よくよく考慮し見よ。一度死すれば再び死せじと絶叫…

未知日記霊話集千百八十四回 光明論 下巻 巻の十 汝等は唯神ありと信じて修養せば可ならん。何故なれば汝等の世界にて使用しある飛行機が仮に時速二千里と計算して神の世界に到達するには八百億光年を要すべければなり。我、斯ることを語るも汝等には信ぜざるべし。信不信は汝等の意志に任せん 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       小なる蟻蜂は人智に比して優れたる本能を有し、大なる象は人智に遠く及ばざる本能を有す。されど人の力は象に及ばじ。斯る本能を其々の物の個性に応じて与へたる神は、何の目的ありてなるかをよくよく観察して天理の如何に広大無辺なるかを研…

未知日記霊話集千百八十三回 光明論 下巻 巻の十 短歌に「いそがずばぬれまじものを旅人の、あとよりはるる野路の村雨」とか云へるを我は聞きたり。汝等はぬれずして旅せよ 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       人を導きて信仰に入らしむる方法には種々なる道あれども、是を大別せば順応信仰と恐怖信仰の二つに帰せしむる事を得るなり。順応信仰とは我が語る法則にして、恐怖信仰とは宗教者の説く論説の信仰なり。されば宗教者はあまりに神を恐しきもの…

未知日記霊話集千百八十二回 光明論 下巻 巻の十 情愛慈悲の衣を纏ひ、信仰の帯をしめ霊光の冠自由の沓、救ひの笏を受けて世に処して遺憾なく救済の方策を行ひて、世界を安養楽土たらしむることに努力(つとめ)よ。是、衣を受けざる者のためにすすむる教訓なり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       とにかく此装束を完全に着用するを得ば、始めて真の人間の本分は尽されたるなり。仏教者は是を仏と云ひ菩薩如来と様々むづかしき言葉を用い居れり。されど我に云はしむれば、是にて人の樹は実を結びたるなりと云ふにすぎざるべし。  情の肌…

未知日記霊話集千百八十一回 光明論 下巻 巻の十 ありとあらゆるすべての者を完全に育てあぐるを救ひと云ふ。神は廃物を造りあらざれば是を活用するを救ひの一大事とは云ふなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       明日よりは否々今よりは汝等は智者なり。徳者なるべし。霊光の冠を戴き、足には自由の沓を下さる。さらば自由の沓とは如何なるを云ふか。汝等の思ふ自由とは己自ら欲するがままの行動をなすを自由と考へ居てはあやまりにして、そは我儘気儘と…

未知日記霊話集千百八十回 光明論 下巻 巻の十 光明燦として汝が頭上に輝く。焉んぞ悪魔これに近寄ることを得んや。安堵して職に殉ずべし。霊光は神の力なり。この力を頭に戴かば無極無限の智徳は願はずとも下されん 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       感謝する心は信仰の現はれなり。仏を有難しと感ずるは信心のあらはれなり。神を忝なしと尊ぶは信念に属し、すべて宇宙或は全宇宙の徳より生ずる事柄に対して一切を、勿体なしとの感化に移さるれば是を正しき信仰者として我等は愛するなりと知…

未知日記霊話集千百七十九回 光明論 下巻 巻の十 汝等この言葉を今一段進めて勿体なさに進むべし。有難しは心の信にて、かたぢけなさは念の信、勿体なさは真の魂(たましい)の信に区別せばほぼ意味は察せらるるならん。信仰とは何とは知らず、唯勿体なしと思ふ境地に至らば其にて望みは達せらるるなりと考ふべし 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       正しき信仰を求めんとならば先づ信心、或は信念を養成せざれば信仰を理解しあたはざるべし。即ち信心信念は信仰に入るの門なればなり。汝等の信心と云ふは神を祀り、仏に帰依するを信心と誤認し居るは多し。信心と信仰との区別判然せざるも是…

未知日記霊話集千百七十八回 光明論 下巻 巻の十 我汝等に教へんと欲する信仰とは文字を離れたる信仰を示めすなり。汝等は尊きと卑きに区分して尊きを信仰するは宜しからず。信仰には尊卑の区別はあらざるなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       さて次には信仰の帯、迷ひ迷はさるる事なき永久不変の信仰の帯をかたく結ばざるべからず。信仰の帯とは如何なる事を指すか。即ち情(なさけ)、愛、慈悲を結びとむるは信仰と云ふ帯によらざれば完全なる姿とはならざるなり。我、見るところに…

未知日記霊話集千百七十七回 光明論 下巻 巻の十 慈悲と云へる言葉の意味はその範囲きはめて広く、且つ深淵なれば筆舌にては尽し難し。されば上着を与ふべし。是を着用して以て自覚せよ 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       もとより親子の愛は愛なれども帰するところは肉親の関係より生じたる愛にして大愛とは云ひ難し。即ち動物性愛なれば余儀なき愛と見るべき理も含まるるなり。是等は動物性本能愛にして、謂はば愛の種子とも云ひ得らる。然るに他の動物はこの種…

未知日記霊話集千百七十六回 光明論 下巻 巻の十 セイキョウ、ミキョウ等が屡々愛に関して語りたれど、汝等は理解なしたる如く、又理解せざる如きうらみあれば我、今いささか説き聞かすべし 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       先づ肌着の情(なさけ)について考へをめぐらし見よ。汝等の情は情に似て情にあらざる事に気づくならん。何となれば汝等の情は帰するところ自己中心より出でたる情なればなり。我の語るは自もなく又他も無き情を教ゆるにて、情に区別を与ふる…

未知日記霊話集千百七十五回 光明論 下巻 巻の十 智慧の衣を完全に纏ふとは如何なる事かについて詳細説明を与へん。  先づ下着には情(なさけ)の心、中着には愛の心、上着には即ち慈悲の心、この三枚の衣装を身にしっかりと纏ふべし。然して信仰の帯をかたく結びて如何なる動作をなすとも決してほどけざる用心こそ大切なり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       其は別として全宇宙及び宇宙にありて、すべては動じて須臾(しゅゆ)も休止しあらざることは汝等も既に学びたる故に全宇宙は間断なく音響を発し居ることも亦知れるならん。是等を総合して考察せば智の衣は音なりとも考へ得らる。音は即ち言葉…

未知日記霊話集千百七十四回 光明論 下巻 巻の十 人界にありては生にも生死あり。又死も死生あるなり。神界に於ては生死の区別あらざるが故に永久不変なり。汝等霊衣を纏へば即ち生死より度脱したるなり。されば永久不変にして安楽の境涯にをかれたるなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       あやまって再び下界に墜さるること勿れ。かりそめにも下界に未練を残すべからず。さりながら下界の友を救ひて無位の世界に導く願ひは忘るること勿れ。是は今後汝等に架せられたる任務なればなり。汝等の地球に於て名誉の頌徳(しょうとく)は…

未知日記霊話集千百七十三回 光明論 下巻 巻の十 汝等従来の信仰は、神を愛し敬ふ信仰にあらずして、何物か求めんための信心なりき。即ち我願ひを叶へ給へとの信仰にすぎざれば、その望み叶ひなば最早神には用なしと云へる如き信仰にすぎざりしなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       汝等はこの事柄を理解して我に面を向くることに努むべし。然して神徳を深めよ。霊光の衣を身に纏いて後大なる活眼を開らきて、下界を見直せば従来行ひ来りたる事柄の如何に誤謬(あやまち)多かりしことに気づくならんと同時に、今後のなすべ…

未知日記霊話集千百七十二回 光明論 下巻 巻の十 常に我に面を向けて他に背を向くる修行を怠らずば、そのはたらきの力増大して如何なる事柄も明鏡に映じ、見る如く明瞭とならん。ミキョウ、セイキョウ等は己の使命を果しつつ宇宙の出来事の総てを知り究むるもみな是、神に面を向け居るによってなし得らるるにして、他に面を向け居らばかかる明徳は得られざるなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       動物の臭気は失せたるか。よく洗ひ、よく薫じて無垢無臭となり来れ。垢とは何なるか、即ち人界をはなれて尚残る執着と未練なり。潔く明らめ棄つるは洗濯なり。臭気とは何なるか。即ち心の迷ひなり。是を薫ずる銘香は、信仰より受くる霊香なら…

未知日記霊話集千百七十一回 光明論 下巻 巻の十 されば限りなき神智を受けて自由自在の居所を求て進み、下界に迷へる汝等の友を導きて迷はしめざるやぅ計るべし。されば我今衣を汝等に与ふべし。来りて纏ふべし 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       汝等が心を脅すものは生死にあらずして不安なるべし。この不安は帰するところ境遇ならん。美はしき詩歌を聞きては情熱を感じ、或は哀愁を覚ゆるは迷ひなるべし。不安なるべし。美しき詩歌は汝の心に突つけたる鋭利なる刃に等し。又甘き蜜の如…

未知日記霊話集千百七十回 光明論 下巻 巻の十 今よりは人体をはなれて修行修養なすによって肉体の有無は問題とはならざるなり。問題となる肉体は既に遺骸となり居るとの心持ちにて今後の講義を聞くべし。されば今後は、聞けよ。観よ。味はへよ。求めよ。探り見よ。歩みみよ等々の言葉に対しても、肉耳肉眼肉体肉手肉足を聯想して考察せば会得は難し。故に是等の悉くより度脱して唯霊智霊心に任せて修養せよ 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       汝等の肉体には喜怒哀楽ありて日々精神状態に変化を来す。この理はテッシン等が教へたる如く、人体は地球と同様に組織されありて恰も気圧の変化によりて雲を起し、風を吹かせ、雨をもたらすと同様なれば精神の変化は如何に修養すとも肉体の有…

未知日記霊話集千百六十九回 光明論 下巻 巻の十 是より学すところは人間学にあらずして神の法則神の道の学なれば、従来の如く人間本位の考へにて是を把握せんとなさば会得することあたはず。故に我は人間を捨てよとくどく注意をあたへたり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       もし慈音が肉体健全にして肉眼開らけ居たらんには信仰は得られず、又神より遠ざかり居て、今日の恩恵を得ることは得ざりしならん。彼の虚弱は彼のためには不幸にてはあらざるなり。病める者よ。来りて慈音の友となるべし。肉体を棄てたる汝等…

未知日記霊話集千百六十八回 光明論 下巻 巻の十 汝は証人として召喚されし時、如何に答ふべきか。是なる問題を解決し見よ。我、巻末迄汝等に回答せず残しをかん 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       気を洗はんとならば気を以てせざるべからず。その気とは何ぞやと云ふに悪き心は善を以てしては唯争闘となりて容易に脱落せざるにより、悪は悪にて洗ひ、邪は邪にて洗ふを要す。かくなして悪は脱落して善と変じ。邪は失せて正に化す。汝等は悪…

未知日記霊話集千百六十七回 光明論 下巻 巻の十 汝等汚れたる動物性の衣を脱ぎたり。我、今日新しき人間性の衣を纏はしめんとす。此衣は夏暑からず。冬寒からじ。洗ふに従って光沢は増し破損の憂更になし 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       汝等汚れたる動物性の衣を脱ぎたり。我、今日新しき人間性の衣を纏はしめんとす。此衣は夏暑からず。冬寒からじ。洗ふに従って光沢は増し破損の憂更になし。汝等この衣を着用するにあたって先づ身体の垢をおとして清浄ならしめよ。然らずば動…

未知日記霊話集千百六十六回 光明論 下巻 巻の十 陸には歩道あり。海には航路あり。空には空路あり。人には人道ありとせば神に通ずる道なかるべき。早く神眼を得て神道につきたる人間は、即ち正しき人なり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       一日を過したる汝、一年を暮したる汝、一生を送りたる汝、何れの点に相違あるか。静に考へ見よ。すべて汝等人界に籍を置くものにあらずとして考案工夫し見よ。苦か、はた楽か。然して去年一年労苦して迎へられたる元旦と、一生を過して遺骸を…