未知日記霊話集千二百五回 光明論 下巻 巻の十 真の陰徳とは円海などの行為を云ふなり。即ちその救ひの徳ありしを人は受けながら知らずして、知るものは唯神と其に奉仕る下僕のみなり。是に反し汝等の陰徳は何時しか人の知る処となる 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       汝等が世を救はんと思ふならば真の心を以てせざるべからず。汝等の救済と叫ぶは有形救済にして無形救済に欠けたり。有形救済のみにては一方に偏するを以て相互に誤解を生ず。故に汝等は陰徳を施さんとして却て陽徳に変化するなり。真の陰徳と…

未知日記霊話集千二百四回 光明論 下巻 巻の十 然るに汝等の世界には正しき宗教、優れたる哲学或は精神科学の優秀なるもの少なきは遺憾なり。汝等人類は己自らたてたる学説を固守してゆづらぬ悪習は大いに発達の道を阻害するに依てなれば、学者又は宗教者たるもの深く慎まざるべからず 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       是を救ふは誰ぞ。学者か智者か。はた宗教者か。学者も智者も宗教者にも心のなやみなしと誰も保証することは難からん。もし世の中の人類すべてが精神に及ぼす苦痛なきに至らば、人類の幸福は此上もなかるべし。  されば人は此幸福を願ふのあ…

未知日記霊話集千二百三回 光明論 下巻 巻の十 汝等の考ふる如きあはれと、我の説く処のあはれとには多大の隔あり。即ち人間と生れて人間の何たるを知らざる者、これ以上の哀はあらざるなり。貴賤貧富生老病死の事柄等の考へは、其は些細の哀にして人間の認識(わきまへ)なき哀に比しては到底比ぶべくもあらざるなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       次に救ひの笏についてなるが、汝等は救ひとは如何なるものを救はんと考ふるか。又救ひの意味を正しく認識なし居るかを我、汝等に質問す明確に答をなし得るか。汝等の考へにては哀なる者を救ふなりと答ふるならん。然らば如何なるものを哀なる…

未知日記霊話集千二百二回 光明論 下巻 巻の十 我の教へしは汝等が役目を全うして帰るべき処、即ち汝等が永久住居する家即ち是を神の家と名づけたるにて神の住居し給ふところにあらず。汝等この家に帰らずば神の姿を拝するを得ざると知るべし 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       絶対とは相対の結合と仮定せば相対即絶対にて、絶対より相対が分離せられりと仮定せば絶対即相対の関係となる。然りとせば絶対即相対、相対即絶対なるべし。故に絶対と相対は対立して又相対となる道理あるべし。故に我の語らんとするは斯る絶…

未知日記霊話集千二百一回 光明論 下巻 巻の十 賢者となる勿れ。さりとて愚者ともなる勿れ。然らば何とならんと修養修行するかと云ふに我は智者となれよとすすむるのみ 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       そは兎に角霊光の威徳は斯くの如き特殊のはたらきありとの信仰を強くせば、その霊光に順応してその徳にうるほひて自我心を起さずば、霊光は汝等をして決して悪道に陥らしむるものにあらず。安心して生活なし居らば天理に反する恐れなし。即ち…

未知日記霊話集千二百回 光明論 下巻 巻の十 霊光の冠なるがその冠を一言にて語らば全宇宙に通ずる放送局にして、すべては完備その上すべて全宇宙の真を究めたる其々の最もすぐれたる体験者が網羅して個々の特性の体験を放送して一切の指導の任にあたると同様の関係なりと知らば可ならん 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       次には霊光の冠なるがその冠を一言にて語らば全宇宙に通ずる放送局にして、すべては完備その上すべて全宇宙の真を究めたる其々の最もすぐれたる体験者が網羅して個々の特性の体験を放送して一切の指導の任にあたると同様の関係なりと知らば可…

未知日記霊話集千百九十九回 光明論 下巻 巻の十 法とは如何なる術を以てすべきか。即ちその沓をうがたざるべからず。この沓をうがたば森羅万象悉くに通じて和し、然して思ふがままに同化せしむる力あり。故に自由の沓と名づけたり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       次には自由の沓及び霊光の冠について語らんとす。冠を後にして自由の沓より話すべし。ここに我の語る自由とは汝等が思ひとは聊か異なる意味を有す。例へば甲に至らば甲に和し、乙に至らば乙に和する如き意味は自由にして何事も行はんとせば行…

未知日記霊話集千百九十八回 光明論 下巻 巻の十 されば我の語るところは文字にも文章の可否に拘泥せず、全体の意味を認識把握せよと注意しをくなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       情愛(なさけあい)にて慈悲の発電機を作るとも発電せしむる動力線をそなへざるべからず。是即ち信仰と云ふものによらざるべからず。汝、三枚の衣を完全に纏はんとせば、帯をかたく結ばずば衣はぬがれて裸体となるに等し。我、汝等が信仰の様…

未知日記霊話集千百九十七回 光明論 下巻 巻の十 慈悲は救ひの法力なれば神の道人の道をふみ迷はすものにあらず。水に溺れしめず火に焼けしめず、怨敵をも降伏せしむるなり。慈悲は彼我を一体ならしむるくさびともなり、又彼我の区別を結ぶ紐ともなる 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       慈悲は救ひの法力なれば神の道人の道をふみ迷はすものにあらず。水に溺れしめず火に焼けしめず、怨敵をも降伏せしむるなり。慈悲は彼我を一体ならしむるくさびともなり、又彼我の区別を結ぶ紐ともなる。故に慈悲はすべての相対を絶対化する原…

未知日記霊話集千百九十六回 光明論 下巻 巻の十 波長の流れを調節すれば何者にも通じて共鳴す。故に縁とは情とも愛とも説きたるなり。即ち情は陰電と仮定せば愛は陽電の関係となると知らばうなずくことあらん。情と愛と結合してはじめて慈悲の発電を生ずと考へて修行修養すべし 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       それは別として情と愛は陰電と陽電との如き関係あるによって一体となり、その作用は即ち波長なり。波長の流れを調節すれば何者にも通じて共鳴す。故に縁とは情とも愛とも説きたるなり。即ち情は陰電と仮定せば愛は陽電の関係となると知らばう…

未知日記霊話集千百九十五回 光明論 下巻 巻の十 さりながら曲によって去りし者の好めるならば彼は耳を傾けて聞き居るなり。神の道はかくの如く通じて如何なる者にも縁を結ぶ故に縁なきものはあらざるなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       汝等にして我言葉に気づきて反省せば、必ずや真の情(なさけ)真の愛は自覚するならん。何となれば情も愛も汝等の魂にその種子は蒔かれあるによってやがては発芽するなり。情(なさけ)は愛を生み愛は慈悲を生むと考へて工夫せよ。是を逆に考…

未知日記霊話集千百九十四回 光明論 下巻 巻の十 愛と執着とは雲泥の相違なり。されば省みて己は己に愛を与へおるかを反省し見よ。我の言葉はあやまりならざる事にうなずくならん。されば真の情を知らずして真の愛を知ることを得んや。愛と云ふことについていささか語らん 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       「我身を愛する如くすべてを愛せよ」と称へ居れど、事実は我身を愛し居らずして帰するところは我身に執着なし居るに過ぎざるを我は知る。愛と執着とは雲泥の相違なり。されば省みて己は己に愛を与へおるかを反省し見よ。我の言葉はあやまりな…

未知日記霊話集千百九十三回 光明論 下巻 巻の十 即ち汝等が口にする日本人の大和魂(だいわだましい)と云ふ大和(だいわ)、即ち大和魂(だいわだましい)はこれ真の情(なさけ)を云ふなり。汝等のみが有する心にあらず。世界の人類は神より授けられし特性にてこの本能を有せざるもの一人としてあらざるなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       然らば修養とは何かと深く観察せば情(なさけ)と云ふ薬剤に欠けたるところあるなり。一時の同情は一時の思ひ遣りにすぎざれば正しき情(なさけ)にあらず。故に直ちに消滅して通ぜざるなり。真の情(なさけ)を理解して施す思ひ遣りは心魂に…

未知日記霊話集千百九十二回 光明論 下巻 巻の十 汝等は好める煙草好める酒を廃して痛痒を感ぜざる底の情を肉体に与へあるか。然らざるべし。是正しき情を肉体に与へざりし結果なればなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       例へば母に折檻せられて泣き叫ぶ小児を見て憐なりと感じて其子をなだめんとなすもその子はその情を受けず、せめらるる母が胸に抱かれんとなすものなるは何故なるかを観察し見よ。たたかれる母の情は大情なるによる事は察するならん。この道理…

未知日記霊話集千百九十一回 光明論 下巻 巻の十 有形有機物に重点ををきて無形無機物に重きををかざる故なり。空気の中にすら様々に含まれある無機物の研究をなし居らず、わづか四十五種を発見し居るにてそはすべて有機物にて、無機物は未だ発見しあらざるを我は知るなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       汝等は太陽より地球は分れ、地球より月は又分れたりとの信を有するならん。然れども太陽と地球との間に様々微妙なる関係ある事は無関心なるべし。其は有形有機物に重点ををきて無形無機物に重きををかざる故なり。空気の中にすら様々に含まれ…

未知日記霊話集千百九十回 光明論 下巻 巻の十 情愛慈悲の三徳に信仰を伴はずば徹するものにあらず。信仰なき三様は恰もつくりあげし刃に等し。是を信仰の砥石にかけてとぎすまさざれば利剣銘刀の威徳はあらはれざるに等し 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       日本は日本を、米国は米国を、英国は英国を世界の王座たらしめんと諮るは即ち部分愛なり。利国愛なり。斯る愛は動物愛よりも尚低し。汝等の愛は自己より出でて家を思ひ、家より出でて国を思ひ、国より出て世界に及ぶ。この経路に多くの間違ひ…

未知日記霊話集千百八十九回 光明論 下巻 巻の十 汝等は高等動物と自惚るるならばこの情この愛この慈悲を拡大せよ。汝等はあまりに部分愛に囚はるるにてはあらざるか。部分愛は他に対して無情(むなさけ)無愛無慈悲となるを知らざるか 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       此三枚の衣を完全に纏ひたる人ならば、其人より放射する霊気にて一切衆生は同化せられて病めるものは病治癒し、苦むものは其苦を度脱し迷へるものは夢さめて明朗となる力あるなり。何となれば三つの徳には悪魔も屈するに依てなり。霊光の威徳…

未知日記霊話集千百八十八回 光明論 下巻 巻の十 汝等が称へ居る原子は既に有機物なりと考へて一層細に亘り微に入りて研究を進めざれば極妙をきはむるを得ざるべし。既に汝等は肉体を棄てて霊界に入りたれば此理を深く究めざるべからず 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                      不純物なき零素より放射する多くの無機物が交はりて様々の無機物を組織し、更に拡大拡張して有機物を作るに至ると考へて、有機物より逆に逆上って無機物より無機物へと研究を進めなば得るところあらん。汝等が称へ居る原子は既に有機物なりと考…

未知日記霊話集千百八十七回 光明論 下巻 巻の十 汝等は無機物に重点ををかず、有機物を重視し居れども我等に云はしむれば、有機物は無機物の神髄をぬきとりたる廃物に等しきなり。即ち人間の無機物なる魂(たましい)をぬき去れば、醜き有機物の屍の滓を残すと同様なり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       魂魄は無機物の集合によって組織せられあることは今更論ずる要なけれど、有機物に囚はれ居る汝等にはややもすれば常に忘れがちとなり居りて修行修養の道を等閑になし居るなり。汝等は無機物に重点ををかず、有機物を重視し居れども我等に云は…

未知日記霊話集千百八十六回 光明論 下巻 巻の十 情(なさけ)愛慈悲の三状完備してここにはじめて自由の沓は許さるれ。怨み憎悪嫉妬などの心ありては正しき自由は許容されざるなり 教主寛大講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の十  完結篇                      教主寛大 講義                       この種子は如何なる方法によって求め、又如何なる方法によって蒔くべきかと言ふに、その方法はきはめて簡単にして労苦を要せず、唯信仰の種子を己が心中に蒔きたりと思はば其にて事足るなり。又情の種子愛の種子慈悲の種子悉くも亦同様なりと…