未知日記霊話集千六百八十八回  帰途案内記 NO108 人道のみ近道を考へ命数のみ遠路を考ふるが故に、ここに両者の隔りは益々距離を長くす。人道を正しく歩み命数の道を正しく歩まんとならば、両者の距離を一体化せしめて進むにあらざれば、目的は成就し難し セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 108 セイキョウ貴尊 講述                       然るに世人の転界は、一方は進ませ一方はおろそかになす歩みを続くる結果、身心の平均を欠くによって足並みは揃はず。故に平衡を欠きて安からぬ転界をなしつつあることに心せざるべからず。例へば世人の歩む道は先輩者によって作られある大道あるに不拘、何とかして近道を歩…

未知日記霊話集千六百八十七回  帰途案内記 NO107 我等の世人に伝ふる道は時節の変化によって異なるものにあらず。如何に世の中の様が変化すとも、我等の教ゆる道は決して変化することなしと断言して憚らざるものなり。何故かと云ふに人に宿りし魂は、人間のあらん限り変化するものにあらざるなり。今語り居る説を聞きて実に尤もとさとる人は少なし。故にこの書は現代人には眼を向くる人は少なからん。されど世の中が進むに従ひてその後初めて、我等の説に眼を向け耳を籍す人は多かるべし セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 107 セイキョウ貴尊 講述                       キリストも釈迦も一法を以て導かんとなしたるに不拘、弟子達はその大意を悟らず、とやかくと道を造りたるため却てその一法すら傷けたるにてはあらざるか。是にはその時節の変化によりて、新らしき道を作りて今日に至りたるため、旧道は却てすたれ行く傾向のあるは是非もなき…

未知日記霊話集千六百八十六回  帰途案内記 NO106 世人の信仰は今日は東の門をのぞき明日は南の門、その翌日は西の門更に北門と門内ばかりのぞきこみて、東西南北を駈け廻る信仰をなし居るため、転界は得られずとの理は是にて察することを得たるならん セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 106 セイキョウ貴尊 講述                       世人の信仰とは所謂門前の信仰に終りをるなり。門前にて内の様子を見るとも甲斐なし。門内に入りて更に奧深く進み行くにあらざれば、その家の広大さを知ることは難からん。世人の信仰はいとぐちだけの信仰にて、生涯を過ごし居るが為正しき転界は得られざるなり。門前信仰い…

未知日記霊話集千六百八十五回  帰途案内記 NO105 神は人を造り給ひて何を求めんとなし給ふや。謂はずもがなそれは肉体にあらずして目的は魂にあるならん。その魂に智慧の肥料を与へて優秀なるものを作り、育てて更に階を転ぜしめて、種々様々の任務をなさしめんとの思し召しなるべし。魂に与へられたる智慧を以て宇宙の大自然の力を以て、世を明るくせんとの思し召しならんと我等は考ふるものなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 105 セイキョウ貴尊 講述                       神は人を造り給ひて何を求めんとなし給ふや。謂はずもがなそれは肉体にあらずして目的は魂にあるならん。その魂に智慧の肥料を与へて優秀なるものを作り、育てて更に階を転ぜしめて、種々様々の任務をなさしめんとの思し召しなるべし。魂に与へられたる智慧を以て宇宙の大自…

未知日記霊話集千六百八十四回  帰途案内記 NO104 転界とは肉体亡びての後にあらず。肉体有る間に転界なしおかずば、肉体亡びての後は種々様々の階を通過せずばなすこと難きが故に、肉体を有する間に早く転界なしをくの要はあるなり。彼の愚者と云はれし泰岳の如きは是なり。彼は肉体を有する間に、転界なし居りしため今はミキョウの座にあるなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 104 セイキョウ貴尊 講述                       転界とは肉体亡びての後にあらず。肉体有る間に転界なしおかずば、肉体亡びての後は種々様々の階を通過せずばなすこと難きが故に、肉体を有する間に早く転界なしをくの要はあるなり。彼の愚者と云はれし泰岳の如きは是なり。彼は肉体を有する間に、転界なし居りしため今はミ…

未知日記の小冊子を発行するつもり

   今日は4年ぶりに当市の伝統行事である左義長祭が開催された。昨日は好天に恵まれ行き交う人波も尋常でなく、大変な人混みだった。先ほど市長さんが部下に命じて我家の前で店を張っているたい焼き店でたい焼きを買い求めていた。年配者よりも今年は俄然若い人が多い印象だ。たまに外国人の方も祭太鼓を魅入っていた。本町通りを端から端まで妻とよぼよぼ歩き、後町通りに行けばばそこは露天商の姿はなくとても閑散としてい…

未知日記霊話集千六百八十三回  帰途案内記 NO103 神と云ふものの存在することを認識して、その神は遠からず又近からずとの念を強うし、我は如何にかして神の前に至らんとの思ひを強くし居らば、其にて目標定まりたるなり。斯くして己が意を強くし、眼に見えねど耳に聞えねど神はあるなりとの心を離さず、方向は何処如何なる所など考ふるの要なし。唯神はおはすとの思ひを貯へ居らば、其にて方向は定まりたるなり。 セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 103 セイキョウ貴尊 講述                       汝等は目標を定めて然して後にあらざれば、その処に行かんとはなさざるが故に迷ふなり。されば神と云ふものの存在することを認識して、その神は遠からず又近からずとの念を強うし、我は如何にかして神の前に至らんとの思ひを強くし居らば、其にて目標定まりたるなり。斯くし…

未知日記霊話集千六百八十二回  帰途案内記 NO102 世人は神を人体と同様の関係の如く考へて、肉体を想像するが故に、真の神を認識することを得ざるなり。肉体を有する神ならばその神は限度を有す。形を聯想して神を考ふるが故に、求むる神は錯覚的の神にすぎず。されど神を追ひ求め一歩々々近より居るなれば、明らかに神を知ることを得ん。故に唯神の存在を認めて、唯己が眼に映らずとも神はありとの念を強うして、信仰の度を高めなば大なる神の栄光は汝に輝かん セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 102 セイキョウ貴尊 講述                       されば真の神を知るには学理ならざる或一種の方面より、考へを廻らして考究せば、却て大自然の根源を正しく認識することを得て、正しき神を知ることを得る道とならん。斯く語らば世人は又も云ふならん。そは他ならず。我等が先に語りたる神の有無は知る由もなし。よって汝等…

未知日記霊話集千六百八十一回  帰途案内記 NO101 神仏を正しく認識せざれば、生は明らめらるるものにあらずと、我は断言して憚らざるものなり。汝等が思ふ神仏と我等が語る神仏には相違あり。汝等の神仏を聯想し居るは何かの力を神なりとして考へ居るならん セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 101 セイキョウ貴尊 講述                       よく我等聞く処なるが、彼は善人なるが故に来世は良き所に生るるならんと語り居るを聞く。されど是等は千日の萱(かや)の其の如し。たとえ悪人と雖も一旦改悟して神仏を知るに至らば、彼は忽ち転界することを得るなり。我かく語らば汝等は地球に生存する間、悪事をなし居り…

未知日記霊話集千六百八十回  帰途案内記 NO100 汝等の譬喩の言葉に千日に苅りとりたる萱(かや)と云ふあり。汝の善行はすべて千日に刈りたる萱を、一本のマッチにて焼き尽したると同様の行ひを、日々なし居るが故に行は進まざるなり。 セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 100 セイキョウ貴尊 講述                       汝等は大なる厳石をわづかの火薬にて粉砕したるを見て、驚異の眼を見はる。されど其は実間の愕きにて、空間の驚きにはあらざるべし。智識すぐれたるものならばかかることに対して、空間より聯想して考察する時、何等取るに足らざる破壊にて毫も驚きとはならざるべし。もし天…

未知日記霊話集千六百七十九回  帰途案内記 NO99 一滴の水は汝の衣服をぬらす。是が火に乾かしてもとに復す。されど一滴の劇薬は汝の衣服を破損せしむるにてはあらざるか。一滴の水は衣服の垢ををとし、一滴の劇薬は衣服を破損す。是等の理より何か大なる発見することはあらざるか セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 99 セイキョウ貴尊 講述                       一滴の水は汝の衣服をぬらす。是が火に乾かしてもとに復す。されど一滴の劇薬は汝の衣服を破損せしむるにてはあらざるか。一滴の水は衣服の垢ををとし、一滴の劇薬は衣服を破損す。是等の理より何か大なる発見することはあらざるか。我等は学者にあらず。されば多くを語らじ。…

未知日記霊話集千六百七十八回  帰途案内記 NO98 汝等は人生るれば必ず死すと考へ居れど事実は然らず。もし汝等の世界の科学が頂点に達して進むならば、永久死せざるものを造り出すことは至難にあらざるべし。万年億年生きるとも、肉体にも変化なく溌剌として、元気旺盛に生存なさしむることを得るならんとは考へざるか セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 98 セイキョウ貴尊 講述                       汝等は人生るれば必ず死すと考へ居れど事実は然らず。もし汝等の世界の科学が頂点に達して進むならば、永久死せざるものを造り出すことは至難にあらざるべし。万年億年生きるとも、肉体にも変化なく溌剌として、元気旺盛に生存なさしむることを得るならんとは考へざるか。例へ…

未知日記霊話集千六百七十七回  帰途案内記 NO96 すべてを大自然にまかすにあらざれば、正しき自然に順ずることは難し。斯る論旨は世人には無謀の言葉なりと考ふるならば、永久正しき自然を知ることを得ざるべし。我等無謀の論説を掲げて世人を迷はしむるにあらず。悟らしめんが為に斯るまぎらはしき言葉を以て導き居るなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 96 セイキョウ貴尊 講述                       太陽と地球は密接なる関係にて互に廻転なし居る如く見ゆれど、その自然は建設自然にあらずして、破壊自然に属し居ることに心附かざるや。圧力引力は是即ち争闘にして融和にあらず。故に汝等の肉体と心は引力圧力によって摩擦を生じ、為に日々安からぬ日を送り居るなり。もし是…

未知日記霊話集千六百七十六回  帰途案内記 NO96 太陽と地球の如く肉体と心の関係のみに囚はれ居りては、軈ては亡び亡ぶるの他なかるべし。我等現今の世相を見るにすべては此枝葉に相当する自然を、真実の自然として空間自然に遠ざかり居るが故に、世の中は混乱して治まらざるなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 96 セイキョウ貴尊 講述                       地球と太陽の関係は何十億年かの星霜を重ねて、今尚同じ事を繰り返へしつつあるにてはあらざるか。世人は同じ事を繰り返へし居らばはてしなく太陽と地球の如く、同じ経路を辿るの他なかるべし。斯ることにては何日かは安楽の境地に達することを得んや。自然を曲解して歩みを進…

未知日記霊話集千六百七十五回  帰途案内記 NO94 我等もその失敗の度を幾回か重ねて今に到りたり。依って後輩の世人に対して聊かにても其苦みを少なくせしめんとはかりて、導きをなし居るなれば疑はず、我等の説を聞きて是に従ひ来らば、迷はず転界することは容易なり。されば先達の我等にまなこをむけて傍見することなく従ひ来るべし セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 94 セイキョウ貴尊 講述                       例へば一つのことを発見して是を完成せしむる迄には、幾回かの失敗を重ねて後にあらざれば成功し難かるべし。されど一度成功したる人の教へを受けて、其に依って事をなさば苦まずして忽ち成功す。これ自然なり。先に苦みし人はその自然の理を明らかに認識なし居らざるが故に、…

未知日記霊話集千六百七十四回  帰途案内記 NO94 自然を曲解して道を歩むが故に、自由は束縛されて到るべき所に達することを得ず。空しく歩みを進め居る結果となるなり。上らんとせば上るべき順路を歩み、下らんとせば下るべき順路を歩まば、苦まずとも自然は得られてたやすく望を達することを得せしむるは、是即ち自然の法則なるが故なり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 94 セイキョウ貴尊 講述                     1  徒らに一生を無意義に過しなば、結果は無意義に終る。されば自然は余りに範囲広くして、我に望なくんば行くがまま際限無くさまよふ他なし。転界せんとなすとも転界するを好まずと雖も、自然は唯自然に順じてその居を得せしむ。故に目的を定めてその定めたる目的に順じて方向…

未知日記霊話集千六百七十三回  帰途案内記 NO93 生死を正しく明らめたるものにあらざれば、転界することは至難なり。たとえ転界すとも浮住界にて迷ふ如き転界ならば其は無益のことなり。我等は世人をして浮住界に迷はせざらんことをはかり、又国土に執念を残してさまよふことのなからしめんことを祈るものなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 93 セイキョウ貴尊 講述                       死を明らめんとせば生を正しく明らめよ。然らずば生死は正しく認識すること難しとの教へも、従って頷き知ることを得ん。生死を正しく明らめたるものにあらざれば、転界することは至難なり。たとえ転界すとも浮住界にて迷ふ如き転界ならば其は無益のことなり。我等は世人をして…

未知日記霊話集千六百七十二回  帰途案内記 NO92 慈音と雖も此地に来りてより既に五六の魂を救いたることを我等は知るなり。されど彼は人に語らず。天災地変によりて、俄かに生命をおとしたるものの多くは斯くの如き類多し。宗教信者の中にも不慮の災害にて落命したるものと雖も、魂の緒のつながり居る間は後生を知らず セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 92 セイキョウ貴尊 講述                       されば死とは如何なるものかと云ふことの明らめを正しく知るものにあらざれば、魂の緒の切れざる間は浮住界にすら到ること難し。世の中の幽霊伝説などはその大抵は魂の緒の完全に切断せられざるものに多し。子の愛に惹かされて死したる母は、その子と云ふ生存者に己が魂の緒の…

未知日記霊話集千六百七十一回  帰途案内記 NO91 未来は極楽浄土に移さるるとか、或は天国に上るとかをおぼろげに信じて、本心より悟り居らざる人の一旦不慮の災害にて息絶ゆれば、是等も魂の緒は完全に切れずして残るが故に、国土をさまよふ結果となるもの尠なからずあるなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 91 セイキョウ貴尊 講述                       世人の中には智慧優れたる者あれど、すべての智慧者は己が才能に誇りて他を軽んずる結果、世を虐げ己のみ向上せんとはかるによって、却てその智慧が禍をなすなり。智慧に誇るは即ち慢心なり。如何に智慧すぐるるとも慢ずることをなさざる用心肝要なるべし。然してその智慧を拡…

未知日記霊話集千六百七十回  帰途案内記 NO90 泥まみれになりて働く農夫も、国権を握る大臣も、生活に於て毫も差別あらざるなり。所謂大臣は大臣の任務をおろそかにせず、農夫は農夫の任務に甘んじ、是にて天下を全うし居るなれば、任務と云ふ点に於て、大臣も農夫も異なることなし。故に生活上に於ても大臣美食を食(は)めば、農夫も美食を食み、大臣美服を纏へば、農夫も美服を纏ひ、住宅に於ても農夫と大臣の区別はあらざるなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記        巻の二 転界の巻  NO 90 セイキョウ貴尊 講述                       世人の世界は大臣と農夫の生活に於て相違あり。大臣は美服をまとひ従者を従へ大道を巡視なし傲然として権威をふるい、農夫は粗服を纏ひて泥まみれとなりて働く。斯る生活を営むによって国は乱るるなり。九流界には斯る差別はあらず。泥まみれになりて働く農夫も、国権を握る大…