未知日記霊話集千六百八十四回  帰途案内記 NO104 転界とは肉体亡びての後にあらず。肉体有る間に転界なしおかずば、肉体亡びての後は種々様々の階を通過せずばなすこと難きが故に、肉体を有する間に早く転界なしをくの要はあるなり。彼の愚者と云はれし泰岳の如きは是なり。彼は肉体を有する間に、転界なし居りしため今はミキョウの座にあるなり セイキョウ貴尊講義

未知日記 第十巻 帰途案内記       
巻の二
転界の巻 
NO 104
セイキョウ貴尊 講述

                    
 転界とは肉体亡びての後にあらず。肉体有る間に転界なしおかずば、肉体亡びての後は種々様々の階を通過せずばなすこと難きが故に、肉体を有する間に早く転界なしをくの要はあるなり。彼の愚者と云はれし泰岳の如きは是なり。彼は肉体を有する間に、転界なし居りしため今はミキョウの座にあるなり。故に彼は浮住界如意界選魂界などの場所を通過せずして、直ちに上階に引き上げられたるなり。
 今慈音の行し居る処は即ち選魂界の験しを受け居るにて、彼はその試験の結果を見守り居る姿にをかれ居るなり。果してその結果は如何なる処に移さるるやは、教主の認知し給ふ処にて、我等の知る処にあらず。知りても是を語ることは許されざるなり。
 即ちさとりと云ふことは転界せよとの意味なり。人間界より離れて一段進みたる処に移れよと云ふことにて、所謂智識を増大して、人間の思ひにてなし遂げ得難きことを、智慧の徳によってなせよと云ふに他ならず。智慧とは何ぞ。深く思ひを貯へて考究し見よ。魂は智慧か。智慧が魂かの区をここにうつして考究せよ。愚者の泰岳は居ながら転界なしたり。是は智慧なかりしものならば斯ることはなり難からん。魂が智慧か、智慧が魂かの意味を泰岳にうつして考究せば、魂とは如何なるものかの理は、自づと察せらるる筈なり。汝等此意味を知るや。普通の常識にては夢想だにかかる言葉に耳をかすものあらん。我等は理由の判明せざるまぎらはしき囈語(げいご)を列挙し居るとのみ考へて、却て我等に嘲笑をあびするならん。我等は徒らに世人を迷はさんとしてかかる言葉を説き居るにあらず。されば此説を聞くもの心して耳を傾けよと教ゆるものなり。

×

非ログインユーザーとして返信する