未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の九 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 下 第一章 ギョウ の門 テツシン貴尊 講述 霊光は信ずる者の身体を包む。信仰の程度うすければ霊光も其に順じてうすし。信仰なければ霊光は影にかくる。修養修行とは別段困難(むづか)しき業を行はずとも可なり。信仰の力を増大するを業として正しき…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の九 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 下 第一章 ギョウ の門 テツシン貴尊 講述 其は兎に角、泰岳の心意魂魄は一体一丸となりて霊界に流れ入りて其悉くが持つはたらきは霊に化せられて空となりたるは、恰もチ、シュ、キュ、ジョウの四つが此ギョウの門に来りて化せられたると同様なりと思へば可なり…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の九 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 下 第一章 ギョウ の門 テツシン貴尊 講述 汝等此門にむかひて何事かを考へ見よ。直ちに回答は与へらるべし。此門にては全宇宙より汝等が世界に至る迄一つとして此門の恩恵を蒙らざるものなし。故に此門は一つとして知らずと云ふものなければ…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の九 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 下 第一章 ギョウ の門 テツシン貴尊 講述 さて此門を開らくべし。見よ。汝等の眼に映ずるは何物なるか。唯朝日をかくす朝霧の如く見ゆるのみならん。然して何等の音もなく実に無味乾燥なるべし。されば是に対して説明を聞かざれば何物をも知る…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の九 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 下 第一章 ギョウ の門 寂れた寒村の生活風景 テツシン貴尊 講述 我等が知る山間の僻地の交通不便なる山村には、今も米を薬として病人にのみ与へ居る所あり。されば主食は稗とわづかの麦なり。然して南蛮きび(とうもろこし)を食するのみ。…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の九 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 下 第一章 ギョウ の門 行者の修行生活の解説 テツシン貴尊 講述 己を整るとは如何にせば可ならんか。汝等平素の心がけにあり。常に己に注意して油断なくんば是が次第に習慣となり、己の身はその習慣性の行為によって省察るべき必要なきに至…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の九 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 下 第一章 ギョウ の門 行者の修行生活の解説 テツシン貴尊 講述 心に浮ぶとは己が知る範囲にて表現するを得ずとも是は言葉なり。生きて生れ出でたるなり。即ち是は言霊なるべし。符号には未だ構成しあらざるのみ。是を一種の符号に組織せば…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の九 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 下 第一章 ギョウ の門 行者の修行生活の解説 テツシン貴尊 講述 たとえば一個の機械にも動力を与へずば運転をなさざるならん。即ち動力は魂なりと考ふれば頷かるべし。すべて動力を与へて物を活かせと云ふなり。泰岳は殺生を嫌ふは動力を奪…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の九 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 下 第一章 ギョウ の門 行者の修行生活の解説 テツシン貴尊 講述 泰岳の眼にはすべて生きたるものを見て、死したるを見ず。然るに行者は死したるものを拝むはその像を活かさんとなすならんと思ひて、泰岳は見きはめ居たりしならん。然るに彼…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の九 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 下 第一章 ギョウ の門 行者の修行生活の解説 テツシン貴尊 講述 業を修めて後に理を究むるは易く、理を究めて後に業を修むるは難し。汝、慈音よ。インショウ、ミキョウは此門より修行の至難なるを慮って特にもとの円海(闇戒)にて汝の為に…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の八 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 上 第四章 ジョウ の門 行者の修行生活の一端 ミキョウ貴尊(円海大師) 講述 其から、「神様何処に居るか」と訊きますと彼は、「ウン、何時もわしを抱いたり、負ったり、手を引いたり、玩具で遊ばせて呉れたり、御飯を食べさせて呉れたり、夜…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の八 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 上 第四章 ジョウ の門 行者の修行生活の一端 ミキョウ貴尊(円海大師) 講述 慈音さん。分りますかな。総じて世の中の事柄は知らねばなりませんが、とやかく論議して居る間は成立ものではありません。論議を超越した処に本当の真実が発見せ…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の八 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 上 第四章 ジョウ の門 行者の修行生活の一端 ミキョウ貴尊(円海大師) 講述 他の弟子達は是を見て泰岳は師の前をも憚らず魔法を使ったとさわぎたてるのを師の坊は、手を振って是を止め、「汝等静かにせよ。泰岳は魔法を用いるならば我は許…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の八 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 上 第四章 ジョウ の門 行者の修行生活の一端 ミキョウ貴尊(円海大師) 講述 丁度私が入山を許された頃には彼の人は徒弟中の上位に置れて他の弟子達に法力を伝授して居ました。見ると其業の優れて居るには唯々驚嘆の他はありませんでした。「…
大峰山行場 未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の八 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 上 第四章 ジョウ の門 行者の修行生活の一端 円海大師 講述 円海大師曰く、 慈音さん。貴尊の許しを得て以前の円海でお話しませう。あなたとは一度面会したばかりですが、何となく親しみが深い。音楽の共鳴とでも云ふのでせう。わたしも…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の八 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 上 第四章 ジョウ の門 テッシン貴尊 講述 小さき溝にかけられし橋もふまずして飛び越さば溝に足をぬらすことあらん。心して渡らば安全なるべし。されば正しき自然の理を究めて此処に初めて安心立命は得らる。汝等の日常の生活を見れば水辺にたは…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の八 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 上 第四章 ジョウ の門 織姫伝説 テッシン貴尊 講述 汝等の日常の行ひは自然より遠りつつあるによって、自然に帰らしめ更に進んで大自然の懐中裡に抱かしめんがために我等は尽力しつつあるなり。故に我等の教へは自然学を超越したる大自然学と考…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の八 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 上 第四章 ジョウ の 織姫伝説 テッシン貴尊 講述 先づ最初の男子を汝等は何と考ふるや。魂(こん)か魄か、否々其は魂にあらず、又魄にもあらずして汝等に架せられたる使命として考究を進むべし。是に運命をも追随せしめてあはせ用いて、研究を…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の八 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 上 第四章 ジョウ の 門 織姫伝説 テッシン貴尊 講述 乙女、神服を織るに際して誤ちて杼(さす)を落すと云ふを汝等如何なる事を意味すると考ふるや。女には女の任務あり。女には女の天分の備れるを示めしたり。然るに神服を織るとは神の衣を織…
未知日記 第六巻 光明論 下巻 光明論 巻の八 教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇 上 第四章 ジョウ の 門 織姫伝説 テッシン貴尊 講述 さる程に二人の間に一人の男子を儲けたれば、妻は法力にてこの国の言葉を覚えて童子に教へ育てしが、やがて童子にはすべてを教へ尽して、今は教ゆる道絶えたる頃再び天使下り来りて曰く、「乙女…