未知日記霊話集千百二十九回 光明論 下巻 巻の九 人は修養修行を苦労と考ふる間は心意の行なり。是を楽みて行ふは魂魄の行にて何事も考へず、空にして行ふは霊の行なりと知らば可なり テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の九  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  下 第一章 ギョウ の門              テツシン貴尊 講述                  霊光は信ずる者の身体を包む。信仰の程度うすければ霊光も其に順じてうすし。信仰なければ霊光は影にかくる。修養修行とは別段困難(むづか)しき業を行はずとも可なり。信仰の力を増大するを業として正しき…

未知日記霊話集千百二十八回 光明論 下巻 巻の九 泰岳の心意魂魄は一体一丸となりて霊界に流れ入りて其悉くが持つはたらきは霊に化せられて空となりたるは、恰もチ、シュ、キュ、ジョウの四つが此ギョウの門に来りて化せられたると同様なりと思へば可なり テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の九  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  下 第一章 ギョウ の門                         テツシン貴尊 講述  其は兎に角、泰岳の心意魂魄は一体一丸となりて霊界に流れ入りて其悉くが持つはたらきは霊に化せられて空となりたるは、恰もチ、シュ、キュ、ジョウの四つが此ギョウの門に来りて化せられたると同様なりと思へば可なり…

未知日記霊話集千百二十七回 光明論 下巻 巻の九 愚物よと親より見放されたる彼は大悟者として今はコーセイ、ミキョウの座にあり。もとより泰岳の如き霊的の人間を造られし神の御心は我等の知るところにあらねど、我等の思ふには彼を行者の手本として下されしならんとのみは云ひ得らるべし テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の九  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  下 第一章 ギョウ の門              テツシン貴尊 講述                      汝等此門にむかひて何事かを考へ見よ。直ちに回答は与へらるべし。此門にては全宇宙より汝等が世界に至る迄一つとして此門の恩恵を蒙らざるものなし。故に此門は一つとして知らずと云ふものなければ…

未知日記霊話集千百二十六回 光明論 下巻 巻の九 泰岳曰ふ。全身にて食する他なからんと。汝等は口にて食し、泰岳は全身にて食す。眼鼻口は美味不美味を求むるにあらず テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の九  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  下 第一章 ギョウ の門              テツシン貴尊 講述                     さて此門を開らくべし。見よ。汝等の眼に映ずるは何物なるか。唯朝日をかくす朝霧の如く見ゆるのみならん。然して何等の音もなく実に無味乾燥なるべし。されば是に対して説明を聞かざれば何物をも知る…

未知日記霊話集千百二十五回 光明論 下巻 巻の九 人生れてより命終る迄此チ、シュ、キュ、ジョウ、ギョウ、コウ、フク、センの順序は繰り返し繰り返しつつ進み行き、命終りて後も同じく繰り返されつつ進むと知るべし テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の九  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  下 第一章 ギョウ の門 寂れた寒村の生活風景              テツシン貴尊 講述                      我等が知る山間の僻地の交通不便なる山村には、今も米を薬として病人にのみ与へ居る所あり。されば主食は稗とわづかの麦なり。然して南蛮きび(とうもろこし)を食するのみ。…

未知日記霊話集千百二十四回 光明論 下巻 巻の九 従来汝等の食物摂取は口本位として味覚に重点をおき営養を疎かにしたるにより、大切なる営養分を放棄し居たりしは是即ち殺生にあらずして何ぞや。泰岳の如き心がけの人類ばかりなれば今日の悲惨事はあらざりしならん テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の九  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  下 第一章 ギョウ の門 行者の修行生活の解説              テツシン貴尊 講述                      己を整るとは如何にせば可ならんか。汝等平素の心がけにあり。常に己に注意して油断なくんば是が次第に習慣となり、己の身はその習慣性の行為によって省察るべき必要なきに至…

未知日記霊話集千百二十三回 光明論 下巻 巻の九 鳥獣と自在に談話を交し得る底の人ならば少しは理解するならん。否其は望まれずとならば鳥獣の思ひを聞きわくるだけにても可なり。其すら望まれずば他人の思ひをさとり得る程度にても可なりと望むなり テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の九  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  下 第一章 ギョウ の門 行者の修行生活の解説              テツシン貴尊 講述                      心に浮ぶとは己が知る範囲にて表現するを得ずとも是は言葉なり。生きて生れ出でたるなり。即ち是は言霊なるべし。符号には未だ構成しあらざるのみ。是を一種の符号に組織せば…

未知日記霊話集千百二十二回 光明論 下巻 巻の九 彼は食物は身の養ひに必要欠くべからざる薬の如くに用い居るなり。されば彼の摂取する食物は多からず又尠なからず、肉体の要求に応じたるを用ゆるにて、汝等の如く美味ならば多量に摂取し、美ならねば少量を用ゆる如き事をなさざるなり。故に彼は他人の食の半分にて己の健康は保たるると云ひ居るなり ミキョウ貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の九  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  下 第一章 ギョウ の門 行者の修行生活の解説              テツシン貴尊 講述                      たとえば一個の機械にも動力を与へずば運転をなさざるならん。即ち動力は魂なりと考ふれば頷かるべし。すべて動力を与へて物を活かせと云ふなり。泰岳は殺生を嫌ふは動力を奪…

未知日記霊話集千百二十一回 光明論 下巻 巻の九 総じて行者達は魔法を用いて斯る行ひをなすは易し。又斯くの如き法を行ひ得ずば行者としての価値なきなり。されど魔法を用いずして、泰岳の如き行ひをなすは難し ミキョウ貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の九  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  下 第一章 ギョウ の門 行者の修行生活の解説              テツシン貴尊 講述                      泰岳の眼にはすべて生きたるものを見て、死したるを見ず。然るに行者は死したるものを拝むはその像を活かさんとなすならんと思ひて、泰岳は見きはめ居たりしならん。然るに彼…

未知日記霊話集千百二十回 光明論 下巻 巻の八 泰岳に信仰の道を聴けとはかの愚者にすら、信仰深ければ斯くも偉大なるしるしある事を見て、手本として厚き信仰を得よとの訓戒なり テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の九  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  下 第一章 ギョウ の門 行者の修行生活の解説              テツシン貴尊 講述                      業を修めて後に理を究むるは易く、理を究めて後に業を修むるは難し。汝、慈音よ。インショウ、ミキョウは此門より修行の至難なるを慮って特にもとの円海(闇戒)にて汝の為に…

未知日記霊話集千百十九回 光明論 下巻 巻の八 慈音さん、とんだ長話をしてしまひました。あんたもこんな殺生戒、邪淫戒、こんな偸盗戒を起さぬよう気をつけて下されや。 兎にも角にも、ものを活かすと云ふことが大事です。其では約束を果しjましたから円海としてはもう是が最後ですぞ。この次からはインショウ、ミキヨウで合ひませう。さようなら ミキョウ貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の八  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  上 第四章 ジョウ の門 行者の修行生活の一端              ミキョウ貴尊(円海大師) 講述                     其から、「神様何処に居るか」と訊きますと彼は、「ウン、何時もわしを抱いたり、負ったり、手を引いたり、玩具で遊ばせて呉れたり、御飯を食べさせて呉れたり、夜…

未知日記霊話集千百十八回 光明論 下巻 巻の八 彼は私達のように多くの言葉を知りませんが、彼にものをたづねると言葉でこそは説明しませんが、唯眼をぱちくりさせるばかりぢゃが、其で此方に返事がわかる。即ち無の言葉ですな。彼は宇宙を己となし、己を宇宙として居るのでせぅ ミキョウ貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の八  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  上 第四章 ジョウ の門 行者の修行生活の一端              ミキョウ貴尊(円海大師) 講述                      慈音さん。分りますかな。総じて世の中の事柄は知らねばなりませんが、とやかく論議して居る間は成立ものではありません。論議を超越した処に本当の真実が発見せ…

未知日記霊話集 第千百十七回 光明論 下巻 巻の八 彼、泰岳はすべての理論を超越して宇宙を己自らとして其儘を我手足の如く働かせ居るを知りたり。神は泰岳の如き者を娑婆に下して神の道の神髄を一般に示めし給ひしならんと思ふなり。汝等、信仰の法を彼を手本として学ぶべし ミキョウ貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の八  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  上 第四章 ジョウ の門 行者の修行生活の一端              ミキョウ貴尊(円海大師) 講述                      他の弟子達は是を見て泰岳は師の前をも憚らず魔法を使ったとさわぎたてるのを師の坊は、手を振って是を止め、「汝等静かにせよ。泰岳は魔法を用いるならば我は許…

未知日記霊話集 第千百十六回 光明論 下巻 巻の八 彼は小柄で丁度、慈音さん位の人でした。それぢゃのに彼の警蹕(けいひっ)の声と来たら実に素晴しいもので、どんな猛獣でも尾を巻いて逃げて仕まふといふ実に物凄いものでしたから、大抵の人なら気絶するでせう。徒弟仲間ですら慄え上ったものでした テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の八  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  上 第四章 ジョウ の門 行者の修行生活の一端              ミキョウ貴尊(円海大師) 講述                     丁度私が入山を許された頃には彼の人は徒弟中の上位に置れて他の弟子達に法力を伝授して居ました。見ると其業の優れて居るには唯々驚嘆の他はありませんでした。「…

未知日記霊話集 第千百十五回 光明論 下巻 巻の八 私が修行中のうち最も印象の深かった事柄を記録して弟子達の教訓に残しておいたもので、書物の題名は「大痴大覚」文字は大なる馬鹿大なる覚と書きます テツシン貴尊講義

大峰山行場 未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の八  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  上 第四章 ジョウ の門 行者の修行生活の一端                円海大師 講述               円海大師曰く、 慈音さん。貴尊の許しを得て以前の円海でお話しませう。あなたとは一度面会したばかりですが、何となく親しみが深い。音楽の共鳴とでも云ふのでせう。わたしも…

未知日記霊話集 第千百十四回 光明論 下巻 巻の八 インショウ、ミキョウ、我に来りて曰く、我、以前の円海(闇戒)に立ちかへりて此門に関係したる話を慈音に語りたしと申し出でたれば、我、是を諒として許したれば此書の巻末として、慈音よ、円海の談話を記録して後輩者のために残しをくべし テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の八  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  上 第四章 ジョウ の門                テッシン貴尊 講述                  小さき溝にかけられし橋もふまずして飛び越さば溝に足をぬらすことあらん。心して渡らば安全なるべし。されば正しき自然の理を究めて此処に初めて安心立命は得らる。汝等の日常の生活を見れば水辺にたは…

未知日記霊話集 第千百十三回 光明論 下巻 巻の八 汝等の日常の行ひは自然より遠りつつあるによって、自然に帰らしめ更に進んで大自然の懐中裡に抱かしめんがために我等は尽力しつつあるなり。故に我等の教へは自然学を超越したる大自然学と考ふるも差支なし テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の八  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  上 第四章 ジョウ の門 織姫伝説                テッシン貴尊 講述                  汝等の日常の行ひは自然より遠りつつあるによって、自然に帰らしめ更に進んで大自然の懐中裡に抱かしめんがために我等は尽力しつつあるなり。故に我等の教へは自然学を超越したる大自然学と考…

未知日記霊話集 第千百十二回 光明論 下巻 巻の八 神は大自然にして自然を生みし父母なればなり。汝等自然より一歩進んで大自然の懐中裡に抱かれよ。然せば安らかなるべし。悟するとは即ち自然を超越して大自然を知るにあらざれば悟したるにはあらざるなり。「宇宙は自然にして是を作り出せしは大自然なり。故に大自然は神なるべし」 テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の八  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  上 第四章 ジョウ の 織姫伝説                テッシン貴尊 講述                  先づ最初の男子を汝等は何と考ふるや。魂(こん)か魄か、否々其は魂にあらず、又魄にもあらずして汝等に架せられたる使命として考究を進むべし。是に運命をも追随せしめてあはせ用いて、研究を…

未知日記霊話集 第千百十一回 光明論 下巻 巻の八 是些細の油断より生ず。汝等はかばかりの事がと油断せば乙女の如く天界に昇る一歩手前にて杼の如く墜さるべし。よく此理を翫味して世に処してもいささかの油断もなすなかれ。油断とは心のゆるみなり。神は行ひよりも寧ろ心の油断を憐むなり テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の八  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  上 第四章 ジョウ の 門 織姫伝説                テッシン貴尊 講述                  乙女、神服を織るに際して誤ちて杼(さす)を落すと云ふを汝等如何なる事を意味すると考ふるや。女には女の任務あり。女には女の天分の備れるを示めしたり。然るに神服を織るとは神の衣を織…

未知日記霊話集 第千百十回 光明論 下巻 巻の八 テツシン貴尊講義

未知日記 第六巻 光明論        下巻 光明論 巻の八  教主講、テッシン貴尊解説 大悟篇  上 第四章 ジョウ の 門 織姫伝説                テッシン貴尊 講述                さる程に二人の間に一人の男子を儲けたれば、妻は法力にてこの国の言葉を覚えて童子に教へ育てしが、やがて童子にはすべてを教へ尽して、今は教ゆる道絶えたる頃再び天使下り来りて曰く、「乙女…