覚者慈音1643   未知日記 第九巻   因果論  人身篇  第四巻      インショウ、ミキョウ貴尊講述

覚者慈音1643
未知日記 第九巻 因果論       
第四の巻
心霊篇     
第六十三      身心魂を計る尺度計の説明   
        インショウ、ミキョウ貴尊講述
           2019・12・31


 我等が世人に語らんとする処は他に深き意味をありて、かかるものに重きを置き居るにはあらず。されど古今を通じて道理は一なりと云ふことを知らしめんがために、斯るものを参考として取り上げたるにすぎず。世人是を諒とせられたし。世人にしてもし是等の詳細を知りたしとあるならば、この書の他に更に講をかへて教ゆべし。されど因果論には別段是以上の必要あらざるが故に、このあたりにて説明を止むることとせん。兎に角現在日本に用い居る易学の不備を知らしめんがために、説明したるなれば、易に対しての考へを是に依って新らしくして迷はざらんことを望むものなり。易とは現在の如き迷信的のものにはあらざるが故なり。この尺度計によりて空を計り、実も計り得ることは難きにあらざることを、認識せられたるならんと思ふなり。世人に智識あらば、是を以て数学に換えて、計算の法を工夫せらるるも亦一興なるべし。現今米ソ戦争の有無を世人は論じ居るならん。此尺度計を応用して考へ見ば明らかに察するを得るにてはあらざるかと思ふなり。
 例へば既に米ソは戦ひを交へ居るにてはあらざるか。甲は論じ、乙は反駁し、乙は論じ甲は反駁す。是空の戦ひにあらずして何ぞや。既に争闘をなし居るにてはあらざるか。尺度計にて計算せば一進一退の戦ひをなし居ることは、既に世人も知る処ならずや。是が相方に於て互にゆずらずば、果は暴力行為をなす他なかるべし。暴力行為は即ち戦争となるは云ふ迄もなし。何れか理に服して其に和すれば暴力行為は現出せざることも亦推して知らるるならん。斯ることは尺度計によって測定なすことは得るにてはあらざるか。よくよく智慧をはたらかせ見ば、誰にても此尺度計は自由に使用する事は得るにてはあらざるか。よくよく智慧をはたらかせ見ば、誰にても此尺度計は自由に使用する事は至難にはあらざるべし。序でながら語りをかん。日本人は平和を好む人種なりと口に称へ居れど、現在最高の位置に置かれある議事堂の様を見よ。甲論乙駁して空の戦ひを交へて果は暴力を恣になし居るは、是平和を好む人間にてはあらずと思ふが如何、呵呵。
是等は心の戦ひより、腕力の戦争に至らしめたるにてはあらざるか。党利党略の為には敢て辞せずと云ふが如きは平和を好む人間とは云ひ難からん。
 是等を尺度計によって測定せぱ先づ斯くの如き答へを得るなり。恰も寒暖計の目もりの如く一度々々温度が上昇せば、最後は沸騰点に達するは、是測定器のよく示めす処にてはあらざるかを考慮せば、従って尺度計の理論は納得せらるる筈なり。敢てむづかしく考ふるにも及ぶまじ。余事にわたりて申訳なし。尺度計のことは是にて止むべし。

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