覚者慈音981  未知日記 第六巻 光明論   下巻 光明論 巻の七   四光の世界  セイキョウ貴尊講義

覚者慈音981
未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の七 
教主講、セイキョウ貴尊解説
悟道篇  下
四光の世界



                セイキョウ貴尊 講述
                   2019.5.14


 九流界に於て既に上下一体主義の政治なるによって上も無く、下も無く一如なれば上下の区別は見られざるなり。即ち天地和合主義とも云ふべき正道の政治なり。故に盗みする者もなく、殺生する者も無く邪淫する者も無く唯わづかの法に触れて罰せらるる者のみなればきびしき獄舎はあらざるなり。汝等の世界に於て文化を誇る米国にも白昼強盗の行はれあるを我は知る。斯る有様にて文明国と誇る価値ありや。呵々。三宝の法則に従はば如何なる智慧才能ありともいささかの隙なき方策はならざるべし。完全なる法律を考案なせば悪人はその法網をのがるる術を案出す。医学進めば更に新しき病発生す。是等は皆三宝より四光に移るべき順路なれば不屈不撓努力して是等を征服せんとならば先づ政治にあたる者はもとより学者も商人も工芸家も四光の法則をいささかなりとも認識なし居らば益すること少なからざるべし。
 例へば汝等の肉体を一国と仮定して考察し見よ。是には他を欺く甘党あり。他に厭はるる苦党あり。吝嗇の渋党あり。人を苦むる辛党あり。堕落せしむる酸党もあらん。斯くも多き党派を個々別々に働かせて其々が争はば、汝等の肉体の国は亡ぶるの他なかるべし。斯る明瞭なる事実あるに不拘多くの党派を作り出して互に反目して世を治めんとなすとも不可能の事なるは当然なり。何れの党派にも一理あるものなり。然りと雖も此一理を万事に通ぜしめんと計るは早計なるべし。我の云ふ一法を修むれぱ万法に通ずとの意味とは其趣きを異にする事をここに附言す。
 神の伝ふる法力を基礎として順次考案工夫せられたるものなれど、党派思想は枝葉々々を択びたるものにして根底に触れざればなり。されば此枝葉の力を蒐集して根原に帰して其力を一体一如たらしめざるべからず。即ち肉体の国の五党派を一体と化せしめて辛酸甘苦渋の五味を調和せしむれば、微妙の味となるのみならず、肉体の国は肥え太りて健全となりて溌剌たる働きをなすに等しきなり。宗教に於ても亦然り。完全無欠の宗派は組織しあらず。是は三段論法に依て成立せざるなり。是三宝界に適合せしめんとして編出組織せられたるに基因す。中にも空なる天界の事をまことしやかに語り、是を程よく三宝界にあてはめて作り出したるもの多き為に却て、人心を混乱に顛落せしむるものも少なからざるなり。汝等宗派を択ぶならば此事柄をわきまへて一宗一派に偏らず長所をとり短所を捨てて修養の参考となすべし。迷ふて迷道に陥りて長時の苦を受けざる用心肝要なり。

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