覚者慈音913   未知日記 第六巻 光明論   上巻 光明論 巻の五  第五の明鏡  教主寛大講義  寒帷子に夏布子

覚者慈音913
未知日記 第六巻 光明論       
上巻 光明論 巻の五 
明鏡篇  その五
第五の明鏡   その3



                教主寛大 講述
                2019.331                        188番


 人類にはすべて異なる種族に応じて異なる食物を択ばざるべからず。然るに近来科学の発達によって食物に対して、種々様々の論説によってその趣きを異にす。是即ち人間界の相談なり。人間に限らず他の動物に於ても食物に変化を与ふれば、肉体組織にも延いては精神上にも変調を来すなり。故に人類の異なるを定められし神の法則を無視して異なる育てかたをなすに依て、法則に反したる異性人に変化せしめつつあるは神に背き反するは明瞭なるべし。又是が住に於ても同様なり。其土地々々に応じて気候と地質の関係に順応したる建築ならば、発育状態も健かなるに、是に反したる建築をなして虚弱なる身体を造り居るも、是神の道或は法則に反するなり。世界の交通(地球)が便利となりて却て神より遠ざかり行くは是非も無し。交通が頻繁となるによって異なる風俗習慣を見聞するに従って自然(人界の自然)に染り行く結果、種々なる人道の約束を作りて交はる。是等のすべては衣食住に重点ををきたる生活上の事のみなれば、神の道神の法則とは全くかけ離れて、尚も遠ざかりし上に遠ざかるは不憫なり。
 我等が見る処によれば東洋人は西洋人の風俗を喜びて行ふは、何と云ふ愚昧なる事ぞと感心するなり。黄色人には黄色人としての組織そなはりあり。白色人にも亦然り。汝等の国の諺に、「鵜の真似をすれば烏水を呑む」の譬喩あり。如何に一見美に見ゆるとも、「寒帷子に夏布子(かんにかたびら、なつぬのこ)」にては養生なすを得ざるべし。身を病ふに過ぎざらん。慎むべきは神の使命に反せざる事なるべし。汝等肉体について見よ。耳は眼の代理をなすあたはず。口は耳の役目をはたすを得ず。鼻又然り。一切は其居に処して其分野に応じて使命を果すによって全部は円満に安楽の境涯を全うす。是に反して鼻は眼を羨み、眼は口を羨みて其分を犯さんと計らば、顔と云ふ世界は到底平和を保つことを得ざるは必然なり。神は其居に応じて適所に適材を配置しある故に、総て其分に従ひて嬉々として使命を全うせんことに努力せば生涯は安穏なるべし。是即ち神の定めし法則なり。

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