覚者慈音906   未知日記 第六巻 光明論   上巻 光明論 巻の五  天地創造の妙  教主寛大講義

覚者慈音906
未知日記 第六巻 光明論       
上巻 光明論 巻の五 
明鏡篇  その五
第五の明鏡   その3
天地創造の妙、太陽と惑星は如何にして出来たか



                教主寛大 講述
                2019.⒊28                        181番


 今汝等の目前に現はれ居る暗黒の裡に二個の異れる光がすれつもつれつしながら廻転して次第に其形を変化して、相方の光は消滅して遂にもとの暗黒に復したり。さてその暗黒状態が周囲より次第に明みを加へつつ中心へ、夜の明け行く如くに明るくなり来り、遂には全く明らかなる世界となり、此中に又も以前の二個の光が流れ来りて又もすれつもつれつ廻転す。されど暗黒界に見たる光とは全く異なり相互の光は澄み切りて混濁のあとなく清浄となり居れり。然して光の度益々加はり或は離れ或は相寄りて互に廻転の速度はげしく、其結末は如何にと思はるるうち何時しか相互の大きさ次第に減小し、融和して果は一体となりたり。然して其光より更に又其一体となりたる光より赫々たる光明が輝き初めて次第々々に増大して明るき世界を一層明るくして全土にみなぎり渡り、崇高の念を生ずるに至りて明鏡の廻転は静止したるなり。
 汝等是を見たればとて如何なる意味かを悟ることを得ざりしならん。唯我の問は暗黒界に二個の光がすれつもつれつなして消滅せし処迄にして、明るき世界に変化し初めし処よりは、我の問に対しての答へなりしなり。斯ることにては到底汝等の脳裡に何等の印象をも何等の影響をも与ふるに到らざるべし。故に第四の明鏡によりて是等の事柄について明確なる教へを受くべし。
 先づ鏡を廻転すべし。見よ!    無空気の空間に動気の通過する時、不動気と交はりて一種の光を生じ、然してその力によりて熱度を生じて更に別個の光を現はしたり。是ぞ我の質問にして汝等が疑問し居るすべての事実上の見地より、最後の結末に至る事柄についての回答を得んがための根本義とも云ふべき問の言葉なれど、唯鏡に映じたる事のみにては汝等には諒解し能はざるならん。されば鏡の言葉によりて聞くべし。
 そもそも神は終始なき位置に存在なして満足し給はず、更に新しき数々の世界を造りて広大なる上に尚も広大となさんと計らせ給ふは何故なるか。又一方に建設し一方に破壊なさずとも神の大なる力に依らば永久不変の物たちどころに造らるべきに何故斯る曲行を行ひ給ふや。又人類を初め総ての動植物を造らせ給はずとも直ちに必要の物を造りて速かに事にあたらしめざるや。次に神の法則として種々様々の法を設けて人間より不平不満の声を発しめずとも可ならんに、何とて斯る厳しき道を開きしかなどの質問なり。汝等鏡の声を聞くと共に今暫時、第四の明鏡に眼(まなこ)を止めよ。
 

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