覚者慈音897  未知日記 第六巻 光明論  上巻 光明論 巻の四  数遊び  教主寛大講義

覚者慈音897
未知日記 第六巻 光明論       
上巻 光明論 巻の五 
明鏡篇  その五
第五の明鏡   その2
一体の力、一如の力


                教主寛大 講述
                2019.⒊24                        173番


 されば天職天分を全うせんが為には霊光に服さざるべからず。霊光に服さんとせば霊光と零との間の点を外して、一如一体となす工夫を案出せざれば目的を達成せざるなり。然らば一如一体の力は何故に大なるかに就いて考へを進めて、其理を明らかにせば案出の道も亦開かるべし。汝等は一と云ふ数の根原の力と作用を軽視しあるならん。甚だしきに至っては斯る事を考へし人も無かるべし。一と云ふ数の大切なるを知らば世の中の事柄は自然と整へらるべきなり。
 すべてを統轄して一体ならしむればなど口にして、実行の伴はざるも実は一と云ふものの真の働きと其力についての道理を究めざるによると我は信ず。汝等一の数について何か考へしことありしか。汝の宅に一人の赤子生れたり。その一人の赤子に対して近隣より祝いの人々踵を接す。汝の処に一人の死者あり。近隣はもとより遠方の人々集り来りて弔意を表す。斯ることも一つの力なり。唯一つの働きならずや。是を大きく見る時は全宇宙も一に帰すと道理あることに思ひ及ばば、一つの力の働きの大なること思ひもよらぬ強さのあることを知るならん。唯一つの位と云ふ汝等の言葉は汝等の心に一つと云ふ軽んずるより現はるるなり。汝等は幼かりし頃よく数遊びをなしたることあらざりしか。今我、是に対して汝等に対し此数あそびを例として語ることあり。その数遊びの数多きなかに奇数偶数の速算遊びについて語るべし。唯簡単なるため汝等は意に止め居らざれど、是を仔細に推理して観察せば大に得る処あらん。
 先づ奇数より示めせば1+3+5+7+9=25となる。すなわち五の二乗数なり。又更にこの数を増し1+3+5+7+9+11+13+15+17+19=100 即ち十の二乗数となる。是が速算法は唯先方の出す声を指折り算へて五個なれば五五、二十五。六声なれば六六、三六。七声なれば七七、四十九と云ふ如く百声なれば100、100が一万と答へれば可なり。然れども是は一より算ふるにあらざれば正しからず。三より算ふれば不等となるなり。一より算ふるならばたとえ五十の声、百千の声に及ぶとも自乗すれば別段算盤の必要なし。

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