覚者慈音896  未知日記 第六巻 光明論  上巻 光明論 巻の四  磁石の如くに歩め  教主寛大講義

覚者慈音896
未知日記 第六巻 光明論       
上巻 光明論 巻の五 
明鏡篇  その五
第五の明鏡   その2
磁石の如くに歩め



                教主寛大 講述
                2019.⒊24                        172番


 
 己の分に従ひて一歩々々上がるに従ひ進むにつれて此位置の変化を来す故に、その変化に応じて方法も換えざるべからず。是は恰も磁石によって方角を定むる如く、自らも位置をよく定めて忠実に分度を正しく守ること肝要なり。もし道を行くに自らは西に行んと欲し、太陽をめじるしとして歩行を続くる時、太陽が雲に蔽はるれば其方向の正しきを得ずして迷ふならん。其時磁石を用いなば迷ふ愁ひなく目的の地点に到達することは確実なるべし。されば汝等の修養にも常に磁石を用い進むつれて方向を正しく定めて歩行をして運ばば完全ならん。然りとせば心の磁石は如何なるものを如何なる法を用ゆるかと云ふ問題なり。汝等は如何なる磁石を用ゆると思ふや。人根然り。即ち人の根なり。磁石を如何なる処に曲転するも、決して方角をあやまたず。人根も亦同様にして如何なる位置にをかるるとも其分野を違えへず示めし居るなり。されど磁石と雖も鉄の嗜好物には迷はされて天分を傷けらるることあり。鉄なければ元に返る。人根亦然り。身心の嗜好には迷はされて、種々横道に侵入すれどその嗜好の遠ざかるによりて本然に復す。故に迷はされぬ磁石の如く正しき方角を示めすべし。磁石は北を示めすは個性なり。されば人根の持つ個性とは如何なる理に基きて如何なる歩みをなすは本質なるかを推知し居るものは果して幾何ぞ。其個性として人根の正しき方向に向ふは即ち前にも説きたる如く、三気一体に依らざれば正しき方向に進まざるにより、常に此三気一体の法を用いること肝要なり。
 霊光はもとより汝の人根なる零を造り、然して更に汝の魂魄心意に及び来りたり。是を数学にて示めすならば霊魂は零なる関係にて霊光と汝の零との間は、,(点)と云ふ根のあると見なさば点は即ち人根なりとも見なすことを得るなり。故に此点を取り外せば霊光と零は完全に接続す。所謂此点を外すと同様の結果となるなり。磁石は鉄により左右せらるるは即ち数によって点が動かさるると同様にして人根の点も亦様々の障害に左右せらるる故に、使命を果すことを得ざるなり。使命を果すを得ざるは点を外すことを得ざるに等し。点を外さずば霊光との接続は測り難し。されば此点の位置を霊光と零との間に返へして、更にその点を払ひて霊光と接続を完全ならしめて以て、使命の達成を計らざるべからず。

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