覚者慈音849  未知日記 第六巻 光明論   上巻 光明論 巻の四  教主寛大講義

覚者慈音849
未知日記 第六巻 光明論      
上巻 光明論 巻の四     
第四の明鏡に映る如意界の様            
                                              教主寛大 講述
                2019.2.26
                127番


  次に天の使命を察知し天分に従ふと云へる事について考慮せざるべからず。天分とか或は天職とかによりて今迄セイキョウ、テツシンによって汝等は其大要を知り得たらんも、茲に我の説き示めす処とはその趣きを異にす。セイキョウ、テツシンの説きたるところはすべて肉体本位なりしも、我の説く処は霊体本位なればなり。霊は魂魄の程度に応じて智慧を授け、其魂魄とも特性を働かしむる役目任務を果さしむれば其にて霊は足れりとなすなり。故に天の使命とは汝等が魂魄に架せられたるにて霊は其指導者たるに過ぎずとも云ひ得らるなり。されば重大なる任務は魂魄なることは当然なるを、魂魄は分離して個々別々の働きをなし居りては使命を果す能はざるはもとより天分の如何なるやも知ることを得ざるべし。ましてや魂魄を個々別々に働かし居るに於てをや。汝等に於ても此理を覚りなば魂魄一如ならしめて霊の智慧を求めて天分を知るべし。然して其徳に順応せば可なり。
 魂のみの働きは進むを知りて退くを知らず。魄のみの働きにては退くを知りて進を恐るるを以て、此処に魂魄一体として進退自在なさしめざるべからず。智慧の程度には人々によりて一様ならず。皆其々に分度あり。其分度に応じて働かば天職天分は全きを得るなり。智慧高き者には教へをうけ、低き者は導きて共に共に個性を磨くことに力むれば可なり。
 次に霊と魂魄心意の区を明らかにする事なり。今是等を低く評価して考ふれば衣服は心意にして、肉体は魂魄、心の思ひは霊と見なして観察することを得るなり。人造絹の衣を纏ひて他人の眼をくらまして本絹の高級たらんと計るあり。分に過ぎたる服装をこらして却って衣服に囚はれて身の動作に不自由を感じて窮屈なる思ひに終りある等の醜態を演ずるあり。肉体を不潔にして顔にのみ紅粉を装ふあり。是等は首より上の魂に囚はれ、胴体の魄を粗末になし居るに等し。汝等是等の事柄を魂魄心意に比較してよくよく考へ見よ。然らば霊と魂魄心意の区は明らかに知ることを得ん。

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