覚者慈音840   光明論上巻 巻の四 118番 第三の銘鏡の威徳  教主寛大講義

覚者慈音840
未知日記 第六巻 光明論      
上巻 光明論 巻の四     

  
                  教主寛大 講述
                  2019.2.23
                        118番


 汝等は第三の明鏡の威徳に浴して智慧の眼耳、相当に開かれ居ると信ずるによりて、是より教ゆる処は相当むづかしくなりて迂闊に聞けば理解は困難となり認識するを得ざるに至らん。我の説く処の言葉は意味きはめて深淵なれば表面のみを聞きてこの言葉は斯くなるべしなどとテニオハを改めたり、且つ字句に添削を加ふるを許さざるなり。たとえ文体は不調なりとも我はよく知りて用い居るなれば、斯る処は注意して味ひ読みて、再三熟読
翫味して其中に潜在なし居る秘密の鍵を探り求めて、智慧の扉を開きて大に優れたる光明に浴すべし。例へば我、講話中に一つの眼(まなこ)、一つの耳と云ひしも、汝等一つの眼(め)、一つの耳と改めなば大なる相違となるなり。我の眼(まなこ)と云ひしには他に含みあればなり。従って眼(まなこ)に対する耳にも相違あればなり。故に唯眼(まなこ)にても目にても同様なれば何れにても宜しからん等と粗暴の振舞あるべからず。又文章の上に於てもごろ悪しきとか、或は読みにくしとかにて筆を添ゆることは決してなす勿れ。我は美文を汝等に説き居るにあらず。汝等に神の道を教ゆるを以て本旨となすに依て、説く処の意味を深くせんと計る場合、或は広くせんと思ふ時、文章字句に拘泥して大事を徒労に帰せしむるを憚るに斯くは汝等に誡めをくなり。
 土竜は土中にありて棲息し、水牛は水に在りて生き、人は大気によりて養はれ魂は浮住界にありて眠り、霊は天界に自由を得るなり。然して霊は魂魄を育て、魂魄は心意を、心意は肉体を支配するは天の配剤なり。然るに汝等は是と反対の生活を営みあるを以て天理に反す。天理に逆ふ汝等に何ぞ天より有難き恵あらんや。日一日と経る毎に遠ざかり行きて地下の奈落に潜行し行くは当然なり。水は高きより低きに流るるは自然の理なるに、汝等は噴水を作れど矢張り水は地に落るを如何とも制する能はざらん。汝等は日々の行ひを見るに一として天理に合はざる事のみなし居るなり。然して神の恵を受けん等考ふるは何と云ふ悪戯者ぞ。上を圧へて侮り、神を神とせずして己の都合よき事のみ求めんとなすは正しきかを胸に手をあてよく考へ見よ。汝等は冬の太陽は氷をとかす力うすしと謗り。夏の太陽は速しと謗る。身勝手も亦甚し。されど太陽は怒らず。汝等は人間は最高動物とのみ考へて己惚れ居れど、第三鏡にて見たる如く、第三流界第二流界第一流界の如き人間以上の者のあるを知りては、今更汝等自分の低級に置かれあることを恥かしと思はざるか。汝等の智慧は九流界人程にも及ばざるに、其劣れる智慧の行ひを誇るも神の存在など彼是云々するは愚を通り越したる愚なり。
 汝等は今日ありて明日をも知らぬ智慧にてはあらざるか。今少し大なる智慧を磨きて九流界の人種の智慧の程度と対抗なし得る程度迄進めよ。然して己の智慧の低かりしを悟りて後輩の者の指導をなすべし。くさりはてて住むに堪えざる汝等が家を、早く取り除きて堅固なる建築をなして居に安んずるを得べき家となせよ。然らずば近き日来る地震にて不慮の惨状を見るに至らん。因果の後に来る禍を早く予知せざれば、斯る憂目に逢遇せん。水も氷とならば鉄艦をも破るべし。軍艦に乗りこむ者は大砲よりも怖ろしきは氷山なりと云ひ居れり。水に浮かべられて水に沈めらるる運命にあらず。自然の逆用は斯くの如き応報のあるものなり。順応と思ひてなしたる行ひは却て反対の結果となり応報は宜しからざる痕跡を残さん。

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