未知日記霊話集 第千六十七回 光明論 下巻 巻の七 其数多き中に我、汝等によしと勧むるは先づ断食法による方法なり。此法を悟道霊感に用ゆれば簡単に目的は達する速成法なり。されど法を誤てば労して効なし  セイキョウ貴尊講義


未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の七 
教主講、セイキョウ貴尊解説
悟道篇  下
霊に合するには何か特殊の方法ありや


                セイキョウ貴尊 講述
              

 汝等教主より教へられたる頭腹一体の法、或は我等が説きたる自問自答の法に尚簡単にして速かに目的を達する別個の方法もあらざるかと思ふならん。さればいささかの時を要すれども至極簡単なるあり。又いささか困難なれども速成の法あるによりて、教主の許可を乞ひしによしと許されたれば此一二を伝ふべし。もとより是は行法秘伝にあらざれば初心者はもとより一般に伝ふるもとがめなければ広く公開するも差支なし。すべて宗教には各派に於て異なれる法を伝授し居れど、帰する処は神仏を主眼となし居れり。是は即ち霊感に浴せしむる方便にして他に意味なしと云ふも過言にあらざるなり。水行をなさしむるとか或は火忌物忌(ひだちものだち)又は断食等々列挙すれば枚挙に暇無し。されど要は自覚せしむる法なり。其数多き中に我、汝等によしと勧むるは先づ断食法による方法なり。此法を悟道霊感に用ゆれば簡単に目的は達する速成法なり。されど法を誤てば労して効なし。普通一般に行はれ居る方法には多くの場合、迷信を伴ふによりて効果はうすし。我の説く処を充分理解して行ふべし。
 先づ断食に入るに先だち我に尊き来客を迎ふるにより肉体の汚れを清浄して迎へんとの心構へにて行ふべし。然して断食なすにあたっては医者の診断を得ることを忘るべからず。医者の許しを得て行ふべし。わけても初心者は経験ある指導者監督の下に行ふか、或は宗教信者達多く集る断食堂などに入りて行はば安全なり。何となれば断食中途にて恐怖心を起さば害ありて益なき結果に終ればなり。初心者は先づ期日を一週間(七日)を適当とす。先づ初め三日間は三度の食事を一回分粥二杯と定め、副食物は消化し易きものごく少量用ゆべし。此三日間を半断食と云ふなり。半断食の間にて身体に苦痛を感じなば断食の行をなすべからず。ここに注意することあり。そは老人についてなり。幾度も経験したる老人ならば行ふも心配なけれど初めてならば医師の許可なくしては止まりて行ふべからず。
 さていよいよ本断食に入るに際しては清浄なる水を用意すべし。此水は断食中必要に応じて飲用するを要す。断食終りて直ちに普通食を摂取勿れ。重湯より次第に粥と順次身体を馴れさせて其より普通食にうつるべし。七日の断食なれば初め三日は粥、断食後二日間、重湯、然してあと三日間粥を用いて普通食にして可ならん。即ち半断食は前後八日、本断食七日なるにより十五日間にて完成するなり。是は肉体上の方法なれども是より述ぶる処は精神上の方法なり。

×

非ログインユーザーとして返信する