未知日記霊話集 第千六十八回 光明論 下巻 巻の七 今一歩進めて我等神の降臨を断食に依て願ひ、尊き教へを受けんとの心構へにて厳粛に行ふべし。然して断食終らば神は必らず来るとの信心を厚うすること肝要なり  セイキョウ貴尊講義


未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の七 
教主講、セイキョウ貴尊解説
悟道篇  下
霊に合するには何か特殊の方法ありや



                セイキョウ貴尊 講述
                

 一般行はれあるは唯肉体のみにて事足る如く考へあるによって、結果は肉体の変化に止まり魂魄霊の影響は少なきなり。先づ断食を決行するに先だち尊き客を肉体の宿に招く為にすべての部室を清浄せんとの心構へせよと云ひたれど、汝等には合点せず、却て悪戯心となる心配あるによって今一歩進めて我等神の降臨を断食に依て願ひ、尊き教へを受けんとの心構へにて厳粛に行ふべし。然して断食終らば神は必らず来るとの信心を厚うすること肝要なり。此心を半断食より忘れず貯へて、やがて本断食にうつる前夜よりは拝み度心に変ずるを感じなば、既に霊光は現はれ来れるなりと知るべし。本断食に入りては水を飲むごとに礼拝すべし。断食に入りて一日目は唯漠然たる一日を送るのみ。されど余りに食物を要求せざるものなり。日を経て三日四日めとならば肉体に変調を感じて食を要求するにもあらねど、何となく不安の状態となる。この境涯に至りたる時挫折する人は多し。されど此場合に於て右するか左するかの分れ目として大切なる処なれば信仰の度をいよいよたかめて霊光の速ならんことを願ふべし。信仰厚ければ此時霊光を放つなり。第五日目よりは霊光の如何の如何に不拘肉体にも精神状態にも変調を感じ来るなり。心身共に爽快となり今迄体験せざりし新しき感じに充たさる。若し霊光に浴したらば一層爽快の度加はりて歓喜の涙滂沱として、湧き出づるなり。既に予定の行終るころは食慾全く去りて空腹を感ぜず、気分は恰も亢奮状態となる。やがて最終日の夜となりたる時、三十分程静座して後静に合掌したるまま低頭してひれふして自問自答を行ふべし。其自問の課題は断食を継続すべきか、或は是にて止まるべきかとの問なり。是に対して何れかの答あらん。その答は従来と異なりて厳然たる響ありて頭を上ぐる底の声なるか、或は声に現はさず何となく脳裡に閃めく答ならば正しき霊の教へなり。然れども反射作用の答ならば斯る厳然たるしるしあらざれば明瞭に区分することを得べし。されどたとえ其答の有無又是非に不拘予定の行は終りてのち半断食の間にも自問自答の法を継続すべし。初め満行の夜自問自答に於て反射の答へなりとも決して落胆すること勿れ。そは霊光の教へは肉体の関係にて何かの障碍によるにて決して来らざるにあらざればなり。断食の方法に於て異なる処は心の持ち方による行ひと、自問自答による等の事にて其相違には深き理由の含まれあるによってなり。説明は後に詳細語るべけれどとにかく、簡単にして霊光を見る速成法は是なりと知るべし。この他水行による方法もあれど、帰する処は大同小異なれば省略すべし。此他肉体を苦めて守護霊を誘導する方法は幾多あれど是等は特に医師或は指導者を択ばずば有害無益に終ること多し。

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