未知日記   第十一巻   絶対界   第二章    テツシン貴尊講義   2021.02.28



未知日記   絶対界   神霊界   天眼地眼通のこと    テツシン貴尊講義   2021.02.28


 是等に対しても諸子は誤認し居るならん。天眼と云へば星の散在せるところを考へ、
地眼と云へば地中の中心を想像する如き事は、これ天眼地眼の一部分にして、真の天願通にはあらざるなり。よし天の高きを見きはめ地の深きを知り得たりとて、己が身に取りて何等益する事なければ、そは無用の眼識にすぎざるべし。斯る事をなし得たりとて何の益かあらん。己未だこの世にありてなすべき道を知らず、行くべきところを知らず、日々不安の生活を営み居りては、恰も波にただよう船に等し。危ふきことこの上もなからん。過去を知りて未来を見きはめ、然して己が行くべき処に歩みを進むるにあらざれば、天眼地眼の眼は開らき難し。天眼地眼の眼を開らかんとならば、何によって得らるるかを考へ見よ。そは智慧を措いて他にはなかるべし。その智慧を増大せしめくるるものは誰ぞと、仔細に検討し見ば、自然の道理は那辺にあるやをも、知ること難きにはあらざるべし。眼を天の高きに向けよと云ふは、智慧の眼鏡を磨けよと云ふことなり。我に智慧をあたへ呉るるものは誰ぞ深く追及せば、何か求むるものはあらざるか。諸子の言葉に玉みがかざれば光なしと云ふあらん。眼鏡の球を磨きて天の高く或は広きを見きはめなば、案外遠しと思ふ世界も近きにあらん。霊空界遠からず。神霊界亦然あるなり。仏教の言葉に十万億土たった一足と云ふあり。極楽遠からず。天国亦高からざるなり早く天願通を得て到るべき処を見きはめよ。さとりなば訳もなきことにして難渋の事にはあらざるなり。自然に従ひ然して自然の法則を認識せば法は易し。至難なる法は不自然にして無理を伴ふ。自然の法はむづかしき法則にあらず。行へば至極簡単なるものなり。諸子は他に心をうつして兎や角と迷ひを深くするによって、自然の法より遠ざかりつつあることは遺憾なり。めざめて早くさとりを得よ。
 諸子は生れて母の乳房を求む。母の乳房をはなれて然して食を求む。これ即ち自然の法力なり。飢ゆれば食を求む。是自然の法力なり。然るに何か他に法力を求めて病むも薬をとらず。唯苦みて難行苦行をなす如きは、自然の法則を曲ぐるなり。斯る事をなして何の益かあらん。さとれば訳もなきことなり。法とはむづかしきことにあらずと云ひしも是等に属す。是等は自然に生れ来る肉体に対しての法力なり。されば心魂に対しての法力なかるべからず。肉体には食あり、薬あり、されど心魂に対しての食、或は薬は何かをよくよく考慮し見よ。法とはむづかしき事にあらざる事を知るならん。

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