未知日記   第十一巻   絶対界  第二章   神霊界    テツシン貴尊講義2021.02.23

未知日記   第十一巻   絶対界   無言詞界について テツシン貴尊講義 2021.02.24


 所謂宗教者が神と云ひ或は仏と云ふものを作り出して、其によって人心に恐怖を与へ、然してその恐怖より勝手気儘の行為をなさしめずして、人間同志を親密の関係に置かんとする方便にすぎざるなり。即ち仏も神もおどかしの材料にすぎざるなり。されば人間同志は互にむつみを厚くして、約束をかたく守り法律(おきて)に従ひて争ひ等の危険を冒さずば、世の中は平和にして安からん。然る時は宗教などの必要もあらざるべし。諸子の世界の如く日々を衣食住の悩みに囚はれ居る以上、そこに種々様々の悩みを起し、為に心にもなき行為をなすこと多きため、稍もすれば喰はんが為には実行を択ばず人をも欺き、場合によりては盗み騙り(かたり)等々の不善をも敢えてするに至るは余儀なきことなるべし。されば如何に宗教者が口をきはめて法を説くとも、背に腹はかへられぬ場合、法を破り罪を犯すは、無理ならぬことなり。されば是等の事柄に対し根本より改めずば、枝葉を如何に曲ぐるとも其は五十歩百歩にして同様なれば、如何に工夫すとも改善することは至難なり。九流界の如く世の中を渡るに何一つ不自由なき生活をするにあらざれば、平和は望まれざるべし。諸子の世界は根本を改めずして、枝葉にのみ種々様々工夫をこらし居りても、平和は永久得られざる事は火を見るよりも明らかなり。人心は刻一刻と智慧をのばしてはたらき進む力を有す。然るに肉体は刻一刻変化なしつつ進むによって、ここに人心と肉体は分離せられつつ変化なすなり。智慧は直くして徐々に正しく進むに反し肉体は千変万化きはまりなし。滅不滅は肉体にのみ限らるれど智慧は限りなく広がりのびるが故に、はたらきの力は益々加はりはてしなく進みて滅することあらざるなり。故に次第々々に向上して霊空界更に進んで神霊界に伸び行くものは智慧なり。されど肉体はこれに反し、その智慧の進みたる程度に従ひて現はるるが故に、諸子の世界の人類と霊空界の人類とは、すべての素質異なり居るも是みな、智慧の程度に従ひて現はれたる形なるが故なり。もし諸子の智慧が霊空界の人類と同様の程度迄進みなば、諸子の世界に住居ながらそのまま形を変ゆることもなし得らるるは当然なり。されどかかる事は及びもつかぬ如く考へらるるならん。又事実に於ても然あるなり。肉体は智慧の程度によって姿を異にすと云ふ理論は、机上の空論の如く思ふならん。然し現在のままならばもとより机上の空論にすぎず。されどもし諸子の智慧が霊空界の人類と同様の程度迄到達なし居るならば、如何なる姿にも変ぜられることは、大自然の理にして決して空論にはあらざるなり。まして神霊界の位置に至らば、如何なる姿にも変ぜられることは、大自然の理にして決して空論ににはあらざるなり。まして神霊界の位置に至らば、自由自在の境涯に置かれあるによって、なさんとせば一つとしてならざることなしと、断言して憚らざるなり。
  

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