未知日記   第十一巻   絶対界  第二章   神霊界    テツシン貴尊講義2021.02.23

未知日記   第十一巻   絶対界     身命を賭して迄の恋愛   テツシン貴尊講義   2021.02.23


 彼等が夫婦となるには互にその自己に有する霊気と、相手方の霊気と一致なすや。或はその隔たりが如何あるかを互にたしかめあひて後是を宝鏡にててらし、然してその融和の程度を完全に認識して、是にてよしと思はば更に先輩の指導者のもとにて、再度鑑定をうけたるのちはじめて夫婦たる事を得るなり。斯くも用意周到にして交はり夫婦が子を儲くることあたはずば、其は一方に何か偽はりのありしか或は波長の誤差なりしかによってなるが故に、彼等は虚偽者(いつはりもの)として此界より追放せられる憂目を見るなり。故に彼等の恋愛は一時のたわむれごとにあらざることも推して知らるるならん。即ち夫婦と云ふ相対が結合して子を儲くる底の絶対となるにあらざれば、真の正しき絶対とは云はれざるなり。この任務を終へたる夫婦が、更に進化して彼等一流界に引き上げらるれば、既に夫婦一体化なし居るが故、その両者共に神霊界に移されてここにはじめて、男女の区をはなれて一体化したる姿に変ぜらるるなり。故に神霊界仮称一流界の人類には男女区別はあらざるなり。
 人界をはなれて覚者となりて、神霊界に安住することを得ば、最早恋愛の必要もなく子を儲くる苦みもあらずしてここに始めて、真の幸福は得らるるなり。是を不去不来の境地と云ふ。故にこのところ迄到りなば、真の自由を得てものに縛らるる等の危険はあらざることは云ふ迄もなし。もし己十流界に到らんとせば十流界へ、九流界に到らんとせば九流界へ其々心の赴くがままに、何処如何なるところにも歩みを運ぶことも自由なり。然りとせば其にて最早何等の任務の必要もなきかと云ふに然らず、一流界を超えて然して後にあらざれば神界へは移されざるなり。
 神界とは即ち無言詞界を云ふ。無言詞界の有様は教主によって教へをうくべし。我等の分野にあらざるなり。神界迄到達するには斯くの如く数々の段階を重ぬるにあらざれば望みは達し難し。最低の位置に住居なし居る諸子にして種々様々の空想をなし、その空想より説き出だされたる宗教のあやまち多き事は、我等の説を聞きたるものにして始めて理解せらるるならん。我等は宗教者にあらずと語りしは是なり。

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