未知日記   第十一巻   絶対界  第二章   神霊界    テツシン貴尊講義2021.02.23

未知日記   第十一巻   絶対界   絶対他力と絶対自力について   テツシン貴尊講義   2021.02.23


 従来しばしば述べ来りたる如く、仏教者が語る如き絶対他力、絶対自力等々は、一方的絶対なるが故に是等は真の絶対にあらず。危険を伴ふ絶対は危ふし。先にテツシンが語りし二流界の下位人類が口ずさむ民謡について、後日是が如何なるものかを語らんと約束なしたるにより、ここにその大要を語る事とせん。もとよりかの俚謡を日本人の言葉をかり然も劣悪なる作をなして語りたる為、諸子はかかるものに対して余り重視なし居らざる事は我よく是を知る。諸子はこの歌より何か大なる発見をなしたるや。又修養の材料として何か得るところなかりしや。何はともあれ此歌は唯水と火の相性相剋より、単に語りしにすぎざれば諸子は深く念頭には止め居らず。女子を水にたとえ、男子を火にたとえしは即ち陰陽の関係を現はし、又寒熱の両方を現はしたるものにて、其が熱一方に化すれば宇宙の物体は焼き尽され、又寒冷一方に化すれば氷結してすべては枯死す。然りとせば宇宙は成立せざるべし。寒熱程よく調和してその中にすべてのものを生存せしむるが故に宇宙は保たれ居る事はうなずかるるならん。故に絶対他力或は絶対自力と云ふことは、成立するものにあらざる理由も推して察せられるならん。熱と寒と程よく調和することによって引力圧力が互に平均し、それが物質にも精神上にも及ぼしてすべてを生存せしめ、肉体には健康を与へ、精神的には温情をあたふる結果世は益々栄えるにいたる。
 ここに注意すべき事は二流界の男女の事についてなるが、前書(帰途案内記)にセイキョウが語りし空海にて子を育つるは、其は上階にして下位はそのそなはりあらざるなり。上階は
男性と女性が区別せられて住居なし居れど、下位は然らず、男女混合に住居なし居るなり。されど二流界は夫婦、肉体の交はりをなすにあらず。互の霊気が結合して産み出すことは上位と同様なりと知るべし。もし此夫婦間に於て子を儲くる事あたはずば、彼等夫婦は又もや下界に転落する憂目を見るなり。されば彼等の恋愛は諸子の世界の如き恋愛とはその趣を異にす。一度あやまてば三四流界或は五流界へと転落する、重大なる責任を有し居るが故に、謂はば身命を賭しての恋愛となるなり。此事柄を先づ了承しをきて彼の俚謡を聞かれなば可ならん。

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