未知日記   第十一巻   絶対界  第一章  霊空界(但し二流界のこと)   テツシン貴尊講義2021.02.20

未知日記   第十一巻   絶対界   霊空界   但し二流界のこと   テツシン貴尊講義   2021.02.20


 蜂の食を奪ひ蚕の住居を脅して得々たるは何と云ふあさましき事ぞ。かかる動物性のものが最高の人間なりと思ふや。蜂の生活と人間の生活とに何等変るところなからん。蜂も喰ひて成長し人間も亦同様にてはあらざるか。人間は隣国同志争ひ間断なし。蜂の世界も同様にて時には他の蜂界を犯すことあれど、己の領土安全ならば決して他界を犯すものにあらず。然るに人間はあるが上にも尚その領土を拡めんととして侵略のの手をのばし、他を脅かす如き貪慾性を有し居るにてはあらざるか。かかる事にては蜂にも劣る生活をなす如きは、余り褒むべき事にてはあらざるべし。余事は兎に角最高の位置に置かれたる霊空界の人類は、かかる生活を営むものにあらず。他の低きものを進化せしめて、次第々々に向上せしめ其より其へとひきのばして、その苦痛をぬぐひ去りつつ是を育て居るなり。その情は九流界のクゥワオに迄手を差しのべて、彼等も其によって救はれ居るなり。
 霊空界の人類が更に進化すれば如何なる姿に変ずるや。最早最高の位置にをかれ其は其にて絶頂となり、其以上は進化の道はとだへ居るやと云ふに然らず、己に架せられたる任務の衣を脱ぐ迄は、未だ頂上とはならずして使命は持続なし居るなり。軈てその使命終らばここに始めて、人間としての衣を脱ぎて、絶対界に移さるるなりと知るべし。
 真の自由と云ふは絶対界に入るにあらざれば、相対界にては真の自由は得られざるものにて、正しき自由自在とは絶対界を云ふなり。されば諸子の世界は自由を得んがために相対の必要を感ず。是絶対自然より現はされたる自然の力なるが故なり。自然を逆用することによって苦みを伴ひ、是を順用することによってその苦患を免がる。是即ち絶対自然より現葉されたる道理なり。自由を得せしめんがために一つの法則を作る。その法則が絶対自然の法則に合はざれば、法則としての価値はあらざるなり。現今日本人の作りたる憲法などは絶対自然の法則に合はざるが故に、是等は後日又改則するの余義なきに至る事は、我等よく知るところなり。何となれば絶対自然を根本として作りたるにあらずして、相対原理より現はされたる法則なるが故に、各項目に於て欠陥ある事は免がれざるが故に、軈ては又も組織を変るの余義なきに至らんこと火をみるよりも明らかなり。戦争を放棄して居ながら、自衛権をすてたるにあらずと云ふが如き、相対関係の理論は成功するものにあらず。かかる曖昧なる憲法を正しと見るが如きあさはかなる智慧にて、永久楽土建設は思ひもよらざるべし。枝葉にわたりたり。もとに復すべし。

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