未知日記   第十一巻   絶対界  第一章  霊空界(但し二流界のこと)   テツシン貴尊講義2021.02.18

未知日記   第十一巻   絶対界  第一章  霊空界(但し二流界のこと)   テツシン貴尊講義     2021.02.19


  もし諸子が住める世界を二流界に改めしむる偉大な科学者が現はれなば、諸子の世界も安全に生活することを得るならん。然しながら諸子の地球は不滅にあらず。何時かは亡ぶる時期到らん。故にもし偉大なる化学者出でて二流界に迄、諸子の世界を構成するに到らしむれば、たとひ地球が亡ぶとも他に又亡びざる世界を見つけて、その処に居を移すこともなし得らるる道理あるなり。何となれば宇宙或は全宇宙絶対の働らきによって組織せられ居るが故に、何処に居を定むるも自由なるが故なり。さりながら遠近を考へたり或は時間空間を考ふる如き学問にては、如何に智能を働らかすとも到底及ぶべくもあらざることに、心せよと教ゆるものなり。我、テツシンかかることを語らば諸子は嘲笑の眼を以て我を見、或は我説を聞くに過ぎざらん。されど嗤ふものは嗤ふべし。嗤ふものは智慧なきが故なり。我等は机上の空論を語りて諸子を惑はすものにあらず。又かかる事をなして何の益かあらん。先にもセイキョウが語りし如く、二流界の人類は己が好むものを忽ち現出せしめてあますところところなしと語りし如く、なさんとせば意の如くなし得らるるも、是絶対原理より案出する方法なるが故に、必至となりて現出するなり。智慧進まばかくの如き程度迄到達す。故に必要なるは智慧なり。智慧を磨くにあらざれば法は得られじ。故に大切なるものは智慧に帰す。人智を離れて神智に至らしめずば、真の人間とはならざることに留意せよと勧むるものなり。
 自然はすべてを円満化せしむるにひきかへ、諸子の世界は角方によって世を治めんとす。故に世人の世界は自然より次第に遠ざかり行きつつあるなり。丸木を切りて四角の柱を作るにてはあらざるか。すべてこの理より物事を考ふれば、自然より遠ざかりつつあることに気づくならん。前にも語りし如く不滅母(仮称)によって出現したる全宇宙なるが故に、方円の嫌ひなく是を包含せしめ居るも、大自然の現はれにして、不滅母には方円の区はあらざる故なり。不滅母には中心の定めなく又方向にも限度なし。即ち不滅母はすべてのものの原因ともなり、又結果ともなる故に始めなく終りなき事の理も察せられるならん。諸子の肉体の中にも此具備あるによって、肉体は組織せられたれど、たとひ其が分離して形を変ずるとも、変ぜざる物のある事に考へを廻らさば、絶対とは如何なるものかに心づくならん。肉体の細胞組織の如何に不拘、何か他に潜在しあるものに心づかざるや。

×

非ログインユーザーとして返信する