未知日記   第十一巻   絶対界  第一章  霊空界(但し二流界のこと)   テツシン貴尊講義2021.02.18

未知日記   第十一巻   絶対界    第一章   霊空界   テツシン貴尊講義
2021.02.18


 現今諸子の世界に於て或学者は、男女何れにもあれ欲するがままに生れしむることをなし得る学理を、発見なしたりとてその学説を発表せんとなし居れど、是をテツシンに云はしむれば完全なる方法とは云ひ難し。畜生に適用すれば或は百中の十迄は成功するならん。されど是を人間に応用しては百中の一に過ぎざるべし。何となれば諸子も知る如く人間男性に有する胤子は何億と云ふ男女混合なし居りて、その中に一個の精液が女子の組織する一個の精液と融和と融和として、ここに男女の区別なし居ることは、諸子も既に知り居る処ならん。此理を応用して幾憶の男女混合の精虫より、唯一個のものを取り出して、是を女子に殖えつけたりとて、果して其が完全に融和なして組織せらるるやは先づ望みは難からん。他の動物は大抵交尾期を有し居るによつて、精液は其時期によって成熟なし居るにひきかへ人間は然らず。故に現今の学説にては到底其実行は難しと我等は思ふものなり。所謂肉体の交はりは何億分の一かの男子か、或は女子かの精虫によって定まる。斯る微妙なる関係によって生れ出でたる諸子なりと聞かさるれば、諸子は唯呆然たるの他なからん。親子の関係は斯くの如き微妙なる因縁によって生れ出でたるものなれば、男にもあれ、女にもあれ尊しとは考へざるや。其にも不拘諸子は生殖器を遊戯の玩具の如く考へてたはむれ遊ぶは、何と云ふあさましき事ぞ。余事にわたりたり。もとに復すべし。
 霊空界の人類はかかるたわむれはなすものにあらず。霊気と霊気の交はりにて肉体の必要を感ぜざるは、即ち絶対の原理を応用なし居るによって、男女何れにもあれ欲するがままに儲くる事を得るなり。然のみならず霊空界の上位に至っては、女子の母体に宿すにあらずして、空海に於て発育せしめ居ることは、既にセイキョウより聞かされたるによって承知なし居るならん。絶対原理を応用して事をなすならば、かくの如きことも至難にはあらざるなり。諸子の肉体に於ても絶対原理に基きて考察せば、学理の進歩も従って益すること多からん。何となれば諸子の肉体にも絶対性の具備あるによってなり。即ち肉体細胞の一個々々に於てすら絶対性素質の具備あることに留意せは、是が精神上に於て如何に大なる影の含まれあるかに心づくならん。

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