未知日記  第五巻   感応は何によって生ずるか 特殊電波  テツシン貴尊講義 2021.02.06 特殊電波について

未知日記   第五巻   感応論    終結篇 下  テツシン貴尊講義  


 天地の感応 特殊電波について


 汝等先づ人間界を度脱して天地を眺め見よ。春は花咲き、鳥は歌ひて年々変ることなく、
戦争ありとも知らぬげに開くは開き、帰るは帰り、来るは来る。雨ふらばふり、風吹かば吹く。魚の中には地震を予知するあり。虫の中には天候を予知するあり。されど人は明日をも知らざるなり。地球は断間なく旋り太陽は絶間なく輝く。天地の感応は果して何処にありや。草木に問へ。汝等よりも却て物云はぬ草木はよく知るならん。海の水は何処に流れ居るや。魚に問へ。魚はよく知るならん。雲は何処より来り何処に行くや。山に問へ。山は知るならん。感応の大事は此処に存す。せまき人界を離れて大空を見よ。星は輝き月は照る。耳に響くは空吹く風のみ。天地の感応は何処にありや。汝等肉眼を閉ぢて心の眼魂魄の眼、霊の眼を大きく開らき、肉耳をふさぎて心意魂魄霊の耳開きて見聞を広くして神秘を知るべし。我の天地と称するは、汝等が住める地球を指したるにて、全宇宙にあらざる事と知るべし。即ち汝等が戴く太陽系なりと承知すべし。
 地球の空間には肉眼肉耳にて見聞するあたはざる電波の網が引かれ居る事は、汝等も既に知れる処なれども他界より入る来り居る電波は未だ学者に於ても知る事なかるべし。


 此特殊電波の影響によつて人心に変化を与つつある事に思ひを廻らさば汝等は身の毛もよだつならん。かてて加へてその特殊電波は、霊気を伴ひ、又は霊光を発生しむる能力を有すを以って、人心に及ぼす影響は極めて顕著なり。今汝等が地球に用い居れる電波は、主として陽電を重くし陰電は補佐の姿なれど、他の世界より放射されつつあるは陰電を主とし、中和性を補佐として陽電を潜在化して用い居る故に、汝等の電波は中和せられて発電の自由を失ひ居るに反し、この特殊電波は容赦なく地下より或は空間より自由に侵入して是が人心を思ふままに支配するなり。此中和電波と云ふは電気素とも云ふべきものにして、陰にむかへば陰を発揚し、陽に向かへば陽を発揚する特殊の作用を有す性質を兼備し居るものにて、空源力を応用せるものなり。然れば他の世界は何故に斯る発電をなし居るやと云ふに決して地球に害を与へんと思ひて放射しつつあるにあらず。己が世界に必要なるに依て使用しあるなり。然るにその波長は延行して汝等が使用し居る電波にも感応して逆の現象を呈するによりて、人心に刺激を与へる結果となりしなり。
 今汝等の地球に於ても此特殊性に改造しなば、彼の世界と自由に交歓通話をなし得るはもとより、様々の智識も得らるるは云ふ迄もなし。然るに汝等の世界の幼稚なる電波は、却て我太刀にて己の首を切ると云ふ始末となり居るも皮肉ならずや。天地の感応の偉大なるに反し、人間の如何に幼稚なるかを知りたれば、今少し反省すべきに斯る現象に留意せず、僅かの電波に悩まされて人心は悪化し、争ひて殺生を演じて人類幸福の為に戦ふなどと、言行一致を欠くは笑止の至りなり。
 もとより中和電波は分解線融和線の結合なるによって、宇宙線内をも自由に通過するを以て、汝等が称ふる成層圏は云ふをまたず、汝等が世界の空間を経て地中を貫く波長なれば、何処までも到達せずと言ふことあらざるなり。此電波にて飛行機をとばせばガソリンの如き剣呑なる燃性物を要せず安全に飛行し得らるるなり。この電送機について、我少し述べたけれど、感応論の題名を附したるにより、他事に渉るは如何かと思へばここには省略し、折あらば説明することもあらん (昭和二十四年四月九日)

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