未知日記  第五巻   感応術について その3  テツシン貴尊講義2021.02.02

未知日記  第五巻    感応論   感応術について  その3    テツシン貴尊講義


  或いたづら者、咳に苦む人を見て蛇かごの竹を煎じて飲めと教へたり。蛇篭とは川の流れを堰止める竹にて製したるものにて、即ち水を堰止める、咳を止めるの悪戯なりしを聞きたる人、是を真と信じて服せしに不思議にも治癒したれば、彼が許へ礼物を携へ行きしに、彼は今更驚きて恥たりと云ふ。斯くの如き事が流布されて戦慄すべき様々の迷信も生るるに至るなり。注意せざるべからず。信ずる力の感応の現はれは種々様々ありて列挙せばはてしなし。感応作用は毒薬も理目なきに至る。感応作用の旺盛なるは無智の婦人に多く、又婦人病より発生せる人に多きは神経過敏なるに依り、神経過敏症の婦人は智識階級に却て多きものなり。故に神憑りとか霊感と称するもの婦人に多くして男子には少し。斯る人々は誤信より誤信を生み、気光素は一方的に働きて生じたるにて不思議にもあらず。真あり偽ありて一様ならずと知るべし。
 前にも語りし貴婦人と卑賎の親に見る如く、是を数にて計算せば貴婦人の愛は、七つの気光素にて働き、卑賎の親の愛は十二の気光素に依て働く。故に貴婦人と実母との気光素には五つの隔たりあるに依て、其力は親に帰する結果となれるなり。此力は如何なる働きをなすとも、親には十二の数が何れにも共鳴すれど、貴婦人は七つなれば通ずると通ぜざるありて、協和すると不協和に終るとの区分なれば親の如くならざるは道理なり。
 感応術の要点は気光素を完全に十二個組織せざれば達性を得るあたはず。もとより十二の気光素整へば巧妙なる暗示と共に起り来ると知るべし。蛇篭を煎じて飲めよのたわむれも信念の強ければ巧妙なる暗示と化して、完全なる気光素の働きをなしたるに依て病苦はぬぐひさられたるなり。人体には自ら治癒もなし、或は病苦を増す気光素の働きあるに依て毒も薬となるなり。

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