感応論   第五巻   無形の感応についてその一   テツシン貴尊講義

未知日記   第五巻    感応論     無形の感応  その一   2021.01.29
テツシン貴尊 講義


 無の感応など云へる事は信じ難し。そは感想ならずやとの質問を発するならんと我は思ひて、特にこの題をかかげたるなり。感応とは対象ありて始めて起るにて、即ち相対なれば、絶対感応とは不審するもよし。されど無の感応、対象なき感応はあるなり。緒言にて語りし如く、雑念の中には無の感応より現はるる事多し。何の関係も緒も無きにふと憶ひ出すと云ふことあらん。是無の感応にして、その感応より写真をひき出さんとするは思ひにて写真をひき出して感想となる。言葉にて現はさば斯くも手間どれど、その一つの現象は瞬間になさるるなり。無の感応にも相対と絶対の二種あり。対象は相対にて空より来るは絶対なり。絶対感応受くるには容易には得られぬ修行あるを以て、是は下巻に迄講話をあづかりおくべし。


 相対感応にも種々ありて他より現はるるもののうち感想とも想像とも亦空想とも判断に苦む底のものもあるなり。されど是等も仔細に分解すれば、その何れなるかを判明し得るものなり。感応のうち、我より感応せしむる法と、彼よりとの法もあり。又無形の感応の中にも肉体感応、霊体感応の区別あるなり。是等を列挙して逐次説明なさんとせば、枚挙にいとまなし。故に斯る事柄は大別して主要なるものに止めて説明せんとす。汝等は是に依てその数種に判定を下すべし。無形の感応とは気より気に通じ、又空より空に通ずるを云ふ。すべて感応とはみな空に帰せしむるなれど、形ありて形なき心に通ずるもあるに依て、実在より受くる半実在性と全気体性とに区分せば、半有形感応と全有形感応にて現はすことを得ざれど、此理論は少しく難かしくして、一般には理解しあたはざるを以て、説明は避くべし。他日汝等修養の結果理解する力を得たる時、我説明なすことを約すべし。

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