こだま会講演日記    第六十九回   坂本通博 筆記

十二月一日   円海大師講義


尺度計の用い方に入るがそれまでに前述の色々な事柄を復習をする。
円周から直径を出し、又直径から円周を出す時の三、一四一六・・・・之はどこまで行っても割り切れない。ここに数の不思議あり。
地球の円周を三百六十度に割り付け、この一廻転即ち一年、すべて円周は三百六十で割りつける事が出来る。地球を一廻転しても、宇宙全体も、又針を一廻転させても同じである。
(之は光明論のなかの八大門を見ればわかる。)
三百六十を三十ずつにわけると十二になる。即十二か月。
一年360度、一か月30度ずつとして割り付けて十二月。之が尺度計。
音と物指とは反比例する。
数で計れば5000振動(九寸) 下のオクターブの音(一尺八分)
250振動 上のオクターブ   1000振動
     四寸五分
形のものと振動数とは反対になる。
順八逆六
九寸の半分  四寸五分=同音・・・・之を一階音、二階音、三階音と言ふ。
この合ふ音を相性と言ふ。
一尺の二分の一は五寸、五寸と一尺の音は合ふ。
五寸の二分の一は二寸五分、之も同じに合ふがその合ひ方がちがふ。
之でこしらへたものが三百六十音。
之が一年を作り上げた。
又この様な計算で物指をこしらへた。全体を計るのに雑音の中から清音(正音)を抜き出して来たのがこれである。
迷信正信を計るにもやはり此の様な差が入る。
本当の信仰、誤った信仰、之をはっきりと見る事が必要。
卯の日だちと言って卯の日に着物をたつと着物がたくさん出来ると言って、女の人達は卯の日に着物をたつた。又酉の日が一か月に三かいると火事が多いと言って居る。
卯の日と言ふのは音楽で勝絶と言ふ音になる。酉は盤渉。
勝絶と言ふは陰陽の旋法になり、半呂半律、半陰半陽゛春゛
盤渉は陽陰の旋法となる、半律半呂、半陽半陰゛秋゛
二つ重なる祈りめだから大事にする。
神様の前では二心だからいけないと言ふ。
勝絶調は使はない。
ところが゛絶゛と言ふ音は大事な音。
つまり卯の日は 絶、之は重なる、善いことも悪い事も重なる。
盤渉も火事が重ならない様に神まいりする。どちらも善悪共に重なるなり。
人間の精神状態に於て非常に大事。
地球上の騒音の中から正音(はっきりした音)を抜き出したのが音楽。
騒音を知らんがために正音によって計る、これが音楽であるべきだ。
騒音の一大事(天変地異、其他)を正音を物指にして計るのが音楽。
音はそれ故に宗教音楽があった
声明(仏教)神楽(神道)他外国にもあり。それが現在は儀式に使はれる丈となり無効となった。(坂本等は耳がいたいわけである。)
十二の音を引き延ばして行って騒音を計れば世の中がどうなるかもわかるはずであり、之を皆に出来る様にしたのが十干、十二支、九星。
神主持つ笏も゛一尺゛之等は基音、基(もとい)の音゛壱越゛
之ですべてを計る。壱越と子は同じ。
物を事実に計るは子、音で計るは壱越
五分に対する一寸 目で計る物指
振動数ではかる 耳の物指
子(ね)の周囲にはいろいろの雑音あり。その中から子を抜き出して子を作り、この様にして十二音を作ったもの。

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