こだま会講演日記    第六十六回   坂本通博 筆記

前回からの気続き・・・・
今日は甲、明日は乙、次の日は丙・・・・丁と順序よく行けば人間はかへって無味乾燥だと嘆く。何事もなくて暮らせば幸ひだが、人間はそれで満足しない。そこに進歩発展あり。今日は暦の上で甲でも人間の気は何になって居るかわからない。
物事を考へ出して新しい事を工夫するは甲。之をどうだろうか、こうだろうかと研究するは乙。その事にうちこんで心を用いて奮起するは丙。
男女の関係でも最初合って話をして居るうちに段々気が合って来るは甲。気が合はない時は乙。気が合って意思が相通じると甲。之が丙になるには乙と言ふ順序あり。この順序がなければ情熱はわかない。即ち両方からあの人の心がわからないとしてつき合って行くは乙。この時がすぎて気が合った合わないがわかって、次に来る交際が丙。互いに真心を以て交わりをして意気が段々に情熱をおびて来る、之丙。
この中に肉体愛と精神愛もある。丙の肉体愛なるは丁。
同性愛の肉体愛なくとも丙はおきる。之が段々昂じて来ると同性愛でも互いに助け合ふ。
之は外向になったり内向になったりする事あり。之で戊(土ノエ)。
之が金銭の事や何かで争ひにむなると、己(土ノト)。
異性間では肉体の交はりに進むは土ノエ。
修行が済んで
之から世に活躍し様とする時、どの様な方向に向かって活躍し様かと思ふのは甲。
之を種々の方面から考へてどれがよいかと分別するは乙。
この甲乙が、よしこれで行こうと覚悟をきめて奮起して行くは丙。
けれども思ふ様にならぬ言ふのは丁。
そして思ふ様になって勤めや仕事がきまり、物質的にも月給がきまったり何かして行くのは
土ノエ。(戊)これが思ふ様に成功せぬのは土ノト(己)。肉体の交わりは土ノエ、土ノト。
品物をどんどん出して売り出して行くのは土ノエ。
金を儲けて行くは金ノエ(庚)
修行がすんで試験期にのぞみ、之丈勉強して置けば大丈夫だと思ふは金ノエ。
然し事、意とちがひ落第したのは金ノト(辛)。
水ノエ。之は冷いとばかりではない。自分の修養したものがはたして成功したものがはたして成功したか、修養した事柄が海になるまでに成功したか、之は水のエ。
そうならず不成功に終ったものは水のト。(癸)。
人とのつき合いでも、あの人とつきあってそのために悪くなったのは水のト。
よくなったのは水のエ。
修養期まで添い遂げると金のエ、ト。
そして夫婦円満してよろしきは水のエ。結果悪しきは水のト。宮を壱越としても今日の宮と
明日の宮とは異ふ。
律管よって音を合はせてもそれは形が同じ丈。振動数の上に於ては変りないかも知れぬが余韻に於て異って来る。
晴れた日はよく通り、曇れば響かない。精密に計れば振動数に於ても異る事がわかる。
心、人の心持も然り、心持異へば態度も異ふ。身体の調子も変る。
日々是好日に暮す人となるは困難。
六曜星は宗教者には必要になる。キリスト教の日曜、安息日以外の月火水木金土の六つが即ち六曜星に当る。即ち大安、先勝、先負、友引、赤口、仏滅。仏滅の次は大安となる
この仏滅と大安の間に安息日を入れるとよい。然しこれは易学では不必要。



気を計る、之が修養の上に特に大事である。
気はすべてに対して大きな働きあり。
気がなければ天界も下界も不必要。
天界下界を通じて一番大切なるは気を計る事。
神を一種変ったものと考へがちだが、之は気である。
神と人間の親子関係は気によって繋がって居る。
気がなかったら太陽も星も生まれない、すべてが出来ない。
之を尺度計で計ると
地水火風空 の裏表にわけて、 つまり十干。
之を計ってすべてをあかるくするは易。
(之は秘に属す。衛藤氏の言)



* これを転記しながら僕にはチンプンカンプン。でもこれらの言葉を理解できる方も居られるのもしれません。その方の為に続けます。なにしろ天界を究められた円海大師の言葉故疎漏があってはいけない。そこだけが今の私には原動力となっています。

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