こだま会講演日記    第六十一回   坂本通博 筆記

円海大師講義
落ち着きなく、気が多いと言ふ形。
正午で太陽が中天に昇った時を言ふ。少し傾けば陰になり、後にもどれば陽になる。意気さかんである。
気分を平らにし、おちついて安定した心にするが修養。

午年の個性の人は心をおちつけることをしなければならぬ。
未の子人は陰性。午年の様にがさがさしない。物柔らかでおちつきあり。
この種の子供を教育するには頭を使はねばならぬ。うっかりすると親の方が心の安定を欠いて馬鹿にされる様になり、親の言ふ事をきかなくなる(黄鍾)
申年。之も同じであまりに頭が働きすぎて迷ひが多い。
智慧があるならおちつけばよい。うっかりすると親をばかにする。
酉年。物事をおさめつくした形。本当は酒。酒入れの器の形。
酒壺の形をえがいた象形文字。
とりはとるなり。物事を取り入れる、収集する。
酉年の人は厚かましい。取り入れたら中々出さないと言ふ。(盤渉)
戌年。忠実な性質。神様の門番をして居る。狛犬。
自分の個性を守って忠実にすすむ。
狛犬の一方は口をあけ一方は結ぶ(ア、ウン、生まれたら死ぬと言ふこと)神仙
亥年。物のおさまりをなにする人。修養修行の達した人。温和である。物事を落ち着いて処理して行く。之は陰数の十六数が六つ回転した所。
子にかへる。この 間に零無あり。


泰岳大師講義



私は十二、十三流界までを監督して居る。(地球界より下)
天界は皆いい所ばかりと思って居るがそんなわけでない。
十一、十二流界となると面白い。太陽が二つ出る。地球と同じだがこの界には海がない。
地球の陸地とは又違う。朝から一日又夕方から一日と二つの太陽があるから日は暮れない。
(太陽の二個の所は九流界にもあるが)この界の人間は毛長猿の様なもの。然し同種類の人間だろう。身体中から下へ長い毛が生えて垂れ下がり、みのの様になり、人間が着物を着たようになって居る。手足は毛がない。喧嘩争いは知らない。一界は円満。猛獣も人を犯さない。雨は降らない。雪もない。年中よい気候。だから家がない。何処で住んでもよい。
木の実を食べる。寝ることをしない。立ったまま寝て居る。一日中歩きまわって居る。やはり馬鹿と利口はある。立ったまま死ぬ。死んでおると皆集まって地下の洞窟に立てておく。
死体は腐らないでそのまま。又たましひが入れば生きてのこのこ歩きだす。いずれこの界にも治めるものが出来たら争闘がおきて来る。

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