こだま会講演日記    第五十九回   坂本通博 筆記

十月二十日


人間は生まれながらにして天分定まるといつも教主以下の方々から言はれる。
然しその運命とはどんなものか、これがむづかしいから易が要る。
赤坊、小児すべてそれ丈の分度あり、分度に応じて成長して行く。
成長して異性を好む様になる。之は肉体のわざ。
これを強いて抑圧して行く、これは慎み、慎みはなにがさせるか。
昔の恋愛は生理的なもの、肉体恋愛、この肉体の結婚は永つづきするものでない。之から
精神に及ぼして段々真の夫婦になる。
老年にならねば真の夫婦の味はわからない。
天体学、地文学をきはめてそれを人間に取り入れて易をすると迷信にあらず。


先天の易



九つから八七五四と下って来て又九に帰って居る、ここに易がある。
一二三四五と数が増加する程上昇する。之は地の配剤。
天からの配剤は九八七六とかぶさって来る。九に一を加へると十、八に二を加へると十、
七+三=十、六+四=十、五+五=十、四+六=十。之で揃ふ。以上午前。
(三二一はぬけて居る。之は後で講あり)
九+七時=十六、八+八時=十六、七+九=十六、六+十=十六、五+十一=十六、四+十二時=十六 以上で十二時が定まる。
午前は十につき、午後は十六につきる。
六は易では陰の数。
十は九を超越してしまってみちる、之はつきたるなり。之陽。
即ち陰性と陽性と二十四時で調和せられる。
先天の易と後天の易はこの様に調和する。
之を物を測定する物指、尺度。
子年  これは子年の個性を言ふ。
年齢は関係なく、その人の個性が子なら之を子年と言ふ。
その人の声、態度、観相(骨相)を見ればその個性はわかる。
動作は心からおこして来る、だから隠せない。
顔色見ればすべてはわかる。
平気な人にはかなはないが、気を動かして居る人はすぐわかる。
それらを見てこれは寅年、卯年と見る。その人の個性をじっと見ようとすれば、
動作、話の具合、声の調子を尺度計ではかって、その人の個性は何だと明らかになる。
世を治めるは和を大事とする。敵もなく味方もなくすべてが和する方向にもって行くこと。
日本人は日本を大霊界に行っても忘れない。
根によって葉分布す。之個性。
思慮があって注意深い。
物を緻密に考へる個性、奥深く追及して行く人。(日本の音程で壱越)

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