覚者慈音1641   未知日記 第九巻   因果論  人身篇  第四巻      インショウ、ミキョウ貴尊講述



覚者慈音1641
未知日記 第九巻 因果論       
第四の巻
心霊篇     
第六十三      身心魂を計る尺度計の説明   
        インショウ、ミキョウ貴尊講述
           2019・12・30


 この自我心に相当する中間の尺度より下方には肉体に、上方には魂に通じ居ることも従って考慮に入れざるべからず。今この魂を計る尺度について考ふる時、五個のものの中間に位するものは、融和に相当する四十一歳より六十歳迄の一期となるならん。これを接続根に相当する、自我心として計算せざるべからず。融和期に相当するところより、下方に向はしむれば融和期は分より下方に厘、毛、絲、忽、微、繊、沙、塵、埃、秒、獏の十二を有す。然して是を上方に計算するならば絲毛厘分一十百千万十万百万千万の十二個となる。故に分、厘、毛、絲或は絲、毛、厘、分を自我心と見るならば上方への一、十、百、千は人間性にして、万、十、万、百万、千万の四個は即ち成仏性とか、或は魂期に相当すと考へて可なり。然して下方に向ふ時に分、厘、毛、絲の自我心より、忽、微、繊、沙は動物性を意味し、塵、埃、秒、獏を現はすと考ふれば、人間一代の測定はこの尺度計によって通算することはなし得らるる理も推して頷かるると思ふなり。世人は此説明にて判明し難ければ、図面を作りて考へ見ば可ならん。又現今世人が用い居る物指にて、是が目もりをつけて工夫するも又一興なるべし。即ち一尺は百分に分れ居るが故に五分、寸と中間に些か長きめもりを附け、更に二寸毎に句点を附し、即ち百分に分れ居るが故に五分、寸と中間に些か長きめもりを附け、更に二寸毎に句点を附して五個に分れば、是と同様のものが成立する故に、その大意を把握することは至難にはあらざるべし。されど我の語らんとする処は、無形のものを計るための物指にて、有形のものならば是にて正しく測定することは至難にあらねど、無形のものをこの物指にては測定は困難なり。故に無形のものを計るには何か是に対して測定する方法を工夫せざるべからず。有形のものは限度あり、無形のものには限度なきが故に、其範囲は極めて広し。是に対して何か基礎となるべきものを単位として考へざるべからず。然りとせば其単位となるべきものは何か。人には賢あり愚あり、世人は此賢愚を何によって測定なし居るかに思ひを致し見よ。己を標準として我よりすぐれたる智慧を有する人を賢とし、己に及ばざるものを愚として考ふるにてはあらざるか。然りとせばその単位をなし居るものは己自らなるべし。是を人々に対して測定せんとなす時は、その人々の自我心を単位とせざるべからざることに、到達するにてはあらざるかと思ふなり。己を単位として其によりて賢愚を計る方法より、他に道はなきものかを、先づ工夫するにあらざれば、目的は達し難し。

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