覚者慈音1433  未知日記 第九巻  因果論  人身篇一   タイムトラベルのこと  インショウ、ミキョウ貴尊講義

覚者慈音1433
未知日記 第九巻 因果論       
第一の巻
人身篇一 
         インショウ、ミキョウ貴尊 講述                     2019.9.19
 第十五    此書後に至って読む人の心に必ず明るき光を与ふる事を我は承知す

        原因ははたして知る事を得るや
        タイムトラベルは可能か


 過去は消滅したりと考ふる如き浅薄なる智慧にて世を発達せしむる力そなはるものにあらず。過去を知るによって未来も知らるるなり。過去は消滅なしたるにあらず。過去現在未来と区別なすは唯歩みを一方に進め居るにすぎず。
 道は永久に備はりありて出でし処より納まる処迄通じあるを唯歩み渡るにすぎざるなり。過去現在未来三世にわたって相通じ居るにて消滅するものにあらず。人は生れて死する迄を一生と考へて世を過しあるによつて斯る誤ちを考ふるにすぎざるなり。

慈音、我に問ひて曰く、
「貴尊の言葉の意味、我等に通ぜず。文意を明らかにして以て我等に知らしめよ。然らざれば我等の心は益々迷ひを深くするにすぎず。よって文意を明らかにして説明せられんことをと。」
我、是に答えへて曰く、
「文意を平易にして是を説かば却て後世の人の笑草とならん。我、今語り居るは汝に教へんとするにあらず。此書後に至って読む人の心に必ず明るき光を与ふる事を我は承知す。依て斯くは語りしにて汝に教へ汝に知らしむる底の書にあらざることを承知しをくべし。依て文意は改めじ」と、是又慈音の乞ひを斥けたり。
此書は長く後に伝はる故に後の人の手引きとなさんが為なり。汝には汝に教ゆべき事多々あり。此書に依て汝学ばずとも可なりと誡めをきて、更に説明を進むべし。
 さて前巻二十五冊に依て世人の学びたる如く全宇宙ははじめなく又終りなく作られあるによって、過去現在未来等の区別あるものは、その全宇宙の中に抱合せられたる終始ある世界にのみ通ずる言葉に過ぎず。故に全宇宙の姿は永久にして古今に通じて同様の姿を有す。全宇宙の中に含まれある終始あるものは皆其々に有する姿にも亦変化を生ずるが故に、過去と云へば組織より組織へと進み居る如く考へらるれど、是を反対にその原始に逆上れば破壊より破壊へと進む如く見る関係もあるならん。

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