覚者慈音1423  未知日記 第九巻 因果論 人身篇一   インショウ、ミキョウ貴尊講義

覚者慈音1423
未知日記 第九巻 因果論       
第一の巻
人身篇一 
         インショウ、ミキョウ貴尊 講述                     2019.9.17
 第十三  易について六時の関係


 我、因果論を説くにあたってかかる易の説明などをなすは無意義の如く感ぜらるるならん。されど此事柄を語らずば真の因果の理を悟らしむること不可能なる事を知りて斯る事柄を陳述なし居るなれば、是をよくよく覚えおきて然してのち因果の理をきはむるにあらざれば悟ることは至難なるべし。故に今少しく此事柄に対して語らんとす。学者諒として聞くべし。貴尊が語られし例話の中に再び三度情死なしてはては獣類に転落したりと云ひし事柄に対して世人は是等に関して因果の理を知る事を得ざるならん。貴尊は此理を因果論に於て聞くべしと仰せられたるも是故なきにあらず。是等の例話は今尚世人の世界にしばしば繰り返へされつつあれど、過去と未来を知るしなければ唯現在のみを知り得て深く追究する人稀なり。宗教者は唯因縁なりとして深く是を語らず。されどかかる事柄にも過去に原因ありて未来に結果をもたらしある事の理をきはめずば、中途因果を唯因縁として等閑に附するは余りに智慧なし。是等の理を知らんとせば先づ我の語る易と音響の事柄をよくよく認識して是によって是等の尺度を計らば其等は忽ち解決するを得と承知して学ぶべし。
 先づ一を地天泰、七を天地否、二を雷天大壮、八を風地観、三を沢天夬、九を山地㋩九四を乾為天、十を坤為地、五を天風姤、十一を地雷復、六を天山遯、十二を地沢臨となしたるを見ば知らるる如く一と七、二と八、三と九、四と十、五と十一、六と十二の関係は悉く反対となり居ることを知るならん。かくの如く表裏の関係あるによって陰陽呂律の運行は悉くみな順逆表裏の姿となりて世は破壊もなし又建設もなす力のはたらきとなり居るにて唯一方に偏し居るは決して破壊組織の法は成立するものにあらざることより察すれば陰陽の交はりにも自づと何かの理はその中に含まれ居ることを知らざるべからず。
 例へば男女の恋愛、其が心と心のはたらきよりはじまり更に進んで肉体行為に迄及ぼすとせば是陰陽呂律の法則に合ふ事も亦推して知ることを得るならん。是を個人々々に取りて験するならば肉体のわづらい、気のわづらひ是を分離して研究する人は稀にしてすべてを病気として取り扱いあるが故にここに大なるへだたりありて人は迷ひ迷はさるる結果となるなり。所謂病気とは心のわづらひにして肉体は物質のわづらひなるに不拘是を統括して一言に病気と称しあるによつて治癒の法も従ってあやまちを生じ、医者に於てすら誤診すること多きもみな是を分離して考究せざる故なり。
 我等修行の時、師より教へられたる言葉に、寿命は天に任せ、運命は法に任せ病は教へに任せ、わづらひは薬石に任す。是を四律の法と云ふなりと教へられたり。

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