覚者慈音1038  未知日記 第六巻 光明論 下巻 汝等の世界にて七色の虹と云へるものあるならん。先づその虹を聯想すべし。然してその虹によって円周を作りレコードの如くなしたるものと考へて其が数知れざる色の光が無限に作られあると思ふべし。虹はわづかに七色なれど此門の虹の色は無限なり テツシン貴尊講義

覚者慈音1199
未知日記 第六巻 光明論 下巻       
大悟録 


                  テツシン貴尊講義
                    2019.7.23


 次に眼を自らの身体にむけて熟視し見よ。汝等の身体は光明の中に包含せられて我身にありながら、我身を見ることを得ざるならん。是を他より見る時は汝の身体より赫々たる光明の輝ける如く見ゆべし。汝の傍に立てる人間を見ば明らかならん。
 第二第三の門には斯る現象は現はれざりしなり。次に耳に伝はれる音響についてなるが、汝等第二第三の門内に入りて始めて音響を耳にしたりしに、此門にて既に音響は感じ至りし事に気づかざるか。此門の音響も第二第三との相違ある事を考へ見よ。第二第三の門の音色は美はしく壮厳雄大なりしが、その中に何か物足らぬ感じなりしに、此門には寸分の隙もなく純正にして身も心も魂もその音響に融けこまるるを覚ゆべし。汝悪心を起してこの音響を試し見よ。如何に耳をそばだつるとも音色は断えて聞えざるべし。又悪心を起したるまま光を眺め更に我身をかへりみよ。光は消えて汝の姿のみ現はれん。もし此門内に入りたる者の中に悪魔来るとも直ちに看破せらるるなり。香に於ても亦同様にして悪心を起せば忽ち悪臭の気体に変化して卒倒するならん。されば此門に許さるる者の中には悪人はあらざるなり。汝等此門に入るを許されたるを感謝して喜ぶべし。然して悪心を起さざる用心肝要なりと心得べきなり。汝等この螺旋の一線々々を移動し見るべし。如何に歩行を重ぬともはてしなければその極致に達するを得ず。又中心を究めんと計るとも及ばざるべし。然るにこの螺旋を一回移動する毎に音響は変化して或は低く或は高くなり行くを聞くならん。ここに此門を見ずして書物にて読む人の為にいささか語りをくべし。
 此螺旋の線を移動して見よと語りしも合点なし難かるべし。故にこの形状をくはしく説明すべし。汝等の世界にて七色の虹と云へるものあるならん。先づその虹を聯想すべし。然してその虹によって円周を作りレコードの如くなしたるものと考へて其が数知れざる色の光が無限に作られあると思ふべし。虹はわづかに七色なれど此門の虹の色は無限なり。我螺旋と云ひしはその説明に苦みてレコードを引用したるにより螺旋と説きたれど、事実は螺旋にあらずして一線々々異なる色にて描かれたる円周と知るべし。されば一線々々移動し見よと云ひしは虹の紫より藍青緑と進む如く変り行くその意味と解すべし。虹には紫より赤或は赤より紫と限度を有すれども、此門にては何れに至るも限度なしと知るべし。相対性と絶対性とには斯くも相違あるなり。

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