覚者慈音1039 未知日記 第六巻 光明論  下巻 光明論 巻の八 大悟録  上  第四章 ジョウの門  テツシン貴尊講義

覚者慈音1039
未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の八 
教主講、テッシン貴尊解説
大悟篇  上
第四章 ジョウ の 門



               テッシン貴尊 講述
               2019.6.11


 音響についても亦同様にして一越調を一線と仮定するならば、二線に至らば断金調、第三線は平調調と云ふ如く変化すれども決して尽ることはあらず。汝等の世界ならば十六以下の振動数、又二万以上の振動数は耳にする事を得ざれど、此門にては低音零以下の振動数はもとより最高百千万の振動数と雖も明瞭に聴く事を得ると知るべし。光線に於ても汝等の世界にては肉眼に見えざる光線多けれども、此門にては斯る事なく如何なる長き線、又短き光波線も見えずと云ふ事はあらざるなり。たとえば汝等の世界にては赤外線赤外々線はもとより、橙外線黄外線緑外線、最後の紫外線未知線等眼にするは難からん。此門には斯る事無くして、凡ては見らるるなり。故に電導も亦容易なり。汝等この線を移動しながら身体に感ずる気分を味ひ見るべし。一人は爽快なりと云ふもあり。又一人はさのみ感ぜずと云ふもあり、又一人は不愉快なりと云ふもあるべし。是は光波色波又は音波にあらずして気波の感応なりと知るべし。汝等多くの人と交りて彼とは気があふと云ひ、又気があはぬと云ふも同様なりと知らば可なり。一年の中気分のすぐるる日もあれば又気分あしき日もあり、一日に於てすら朝夕の気分同じからざるべし。是につきて面白き話あり。
 或処女、縁ありて他家に嫁ぎたるに其良人はもとより舅姑共に嫁を愛し、其当座は何事も無りしが如何なる理由か妻は良人を厭ふに至り、果は離婚を迫るに至りしかば良人曰く、「我、悪き処は改むべし」と迄さとせしが妻の曰く、「汝には決して欠点はいささかもなく、舅姑は有難しとの思ひなるに、何かは知らず汝の許にあるを厭ふなり。されば許して我をかへさしめよ」と去り行きたり。程経て彼女は他国に移りてすすめらるるままに嫁しづかんとし俗に云ふ見合いをなしたるに、不思議や其は以前の良人なりき。その時彼女は何故かの良人を捨てしかを知らざる底の愛情と変り居たるに気附き、再度彼と婚を結び相互に愛し愛されて一生を過ごしたりと云ふ。是は実話にして例話にあらず。もし汝等なりせば何かの祟ならんとか、或は何かの霊が憑しとか、又は其嫁には他に愛する男子ありしか然らずば気儘に育ちたる者ならんと思ふならん。されどこの物語の婦人に対しては何れも適中せざるなり。

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