第二回 面白い本を見つけた  その本の名はありがとうの神様 著者の名前は小林正観さん

 初対面の方から、「命を助けていただいて・・・」と言われ、私は一瞬、戸惑いました。詳しくお話を伺ってみると、「ありがとう」を言い続けたところ、末期がんが治ったというのです。ある時期、立ち上がれない程身体が弱ってしまったことがあったそうです。診察を受けるとガンが見つかりました。すでに末期の状態で、医師から余命宣告を受けました。暗澹たる気持ちを抱きながらも、一つだけ光明がありました。余命宣告を受ける一週間ほど前に、娘さんから「ありがとうの不思議」について話を聞いていたのです。小林正観さんという人から「ありがとうの不思議」について聞いたことがあった。心を込めなくてもいいから、「ありがとう」を二万五千回云うと、なぜか涙が出てくる。涙が出たあとで、再び「ありがとう」を言おうとすると、今度は、心の籠った「ありがとう」の言葉が出てくる。そして、心の籠った「ありがとう」をあと二万五千回云うと、嬉しく、楽しく、幸せな奇跡が起き始めるらしい。
この話を思い出した母親は、「手の打ちようがないなら。奇跡に頼ってみよう」と思い、一日千回、百日間、「ありがとう」を言うことを決意したのです。

一か月ほどたって「ありがとう」を約三万回云ったところで、「自分の足で立ち、歩ける」ようになり、2カ月程たって、ありがとう」を約六万回云ったところで、近所の方から「顔色が良くなりましたね」と云われるようになり、三カ月ほどたって、「ありがとう」が九万回を超えたあたりから、「体重が増えて、顔つきもふっくら」してきた。さらに十日間、合計十万回の「ありがとう」を言った後に病院で検査を受けると奇跡が起きます。
ガン細胞が全身からすべて消えていたのです。
ある講演会では、こんなことがありました。末期がんと診断された方が会場の前に出て、「私に、ありがとうの声をかけて欲しい」と全員に呼びかけました。会場に集まつた二百人が、一分間百回、合計二万回の「ありがとう」を浴びせたのです。会場、なんともいえない温かい空気に包まれました。そして何日か後の精密検査で、「がん細胞が消えた」という結果をもたらされたそうです。

すべての人にこの方程式が当てはまるのかはわかりませんが、「ありがとう」という言葉の不思議を証明する、とても面白いエピソードです。

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