第三回 面白い本を見つけた  その本の名はありがとうの神様 著者の名前は小林正観さん

幼くして亡くなった子供は、神様に近い存在。だから悲しまなくていい



 三歳の子供に「お母さんのおなかに来る前は、どこにいたの?」と質問をしたことがあります。すると、「生まれてくる前の記憶」を覚えている子供が22人ほどいて、どの子も、同じことを言いました。
「上空からお母さんを見下ろしていたら、お母さんが寂しそうにしていたから、話し相手になってあげようと思った。そうしたら真っ暗闇の中に飛び込んで、眼を開けたら知らない人ばかりだったから、泣いちゃった」と
つまり、子供は「親を選んでうまれてきてくれる」のです。
そんな子供が、幼くして亡くなってしまうことがあります。残された親は、これ以上ない悲しみを味わいますが、子供が親を選ぶのも、親より先に逝ってしまうのも、子供自身が「生まれる前に書いたシナリオどおり」なのかもしれません。
では、子供は何のために生まれ、何のために早くして亡くなるのでしょうか。それは残された人に、悲しみを与えるため」です。
残された人たちは、「子供を早く亡くしても、悲しみを乗り越え、その死に対してさえ感謝出来るか」を問われています。悲しみを乗り越えることができれば、他の人達の悩みや苦しみにもアドバイスできるでしょう。心温まる言葉で人を励まし慰めることが出来る人になってほしい為に、その子供はこれ以上味わえない最大の悲しみを見せに来ているのではないでしょうか。
私は10年間で、「幼い子供を亡くした親」を300人程見てきました。私は唯物論の立場から、300人に、三つの質問をしました。
①自分たちの子供とはとても思えない程に、とても容姿のいい、可愛い子供ではありませんでしたか?
②自分たちの子供とはとても思えない程に、とても頭のいい利発な子供ではありませんでしたか?
③自分たちの子供とはとても思えない程に、性格がよく周りの誰からも愛される子供ではありませんでしたか?
300人全員が同じ答えをしました。「その通りです。だから悲しい」「感謝」の段階を進んで、神様の一歩手前位のレベルになると、70年、80年と肉体を持って修行する必要がなくなります。すると今度は「早世する子供」という役割を担って生まれ変わるらしい。その子は神に近い子供なので、「見た目がよくて、頭がよくて、性格もよい」という三拍子が揃っています。
その神の一歩手前の子供が、「三歳、五歳、十歳で死んでしまった」というとらえ方ではなく、私を親に選び、三年、五年、十年もいてくれた・・・・・というとらえ方するとものすごく有難いことに気が付くでしょう。
この話を聞いて母親全員が泣くのをやめました。

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