覚者慈音1016 未知日記 第六巻 光明論  下巻 光明論 巻の八 大悟録 上 第二章 シュの門  テツシン貴尊講義

覚者慈音1016
未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の八 
教主講、テッシン貴尊解説
大悟篇  上
第二章 シュ の 門



               テッシン貴尊 講述
               2019.5.31


 来れ、第二の門を開くべし。此門をシュと名づくるなり。今、是が扉を開放するに先だち、心得をくべき一二の事柄を説明なしをかん。
 先づ此門に入らば第一眼(まなこ)、第二に耳、第三に鼻、第四に顔、第五に全身にて見るるべし。然らずば我説明を理解し能はざればなり。次には頭上と脚下に眼を配ることなり。此事どもに留意して門内に入るべし。されば開かん。
 先づ正面に眼を注ぎ見よ。何が汝等の眼(まなこ)に映じ来るか。上方より下方に流れ落つる滝の如き光なるべし。左右に眼(まなこ)を配り見よ。此滝の如き光ははてしなく拡がり居りて汝等の眼(まなこ)には是を見きはむること能はざるべし。今、一段眼(まなこ)を大きく開き観察し見よ。光ははたして上方より下方に向って流れ行くか。はた又下方より上昇しあるかを見きはめよ。是は容易に見きはむる事能はざらん。更に踵を廻らして背後即ち入り来りし門の方と思はるる処を見よ。門は何処へか去りてあとかたもなく全く前方と同様ならん。然して頭上下方を見よ。是又同様なるべし。汝、横に伏して見よ。又同様ならん。然ることをたしかめたれば我更に汝等に質問することあり。此光は何処より何処に流れ居ると思ふや。汝是に対して返答をなす能はざん。是が汝等の地球ならば天より地上に雨降り風の方向に従ひ横降りすとの答へもあらん。然るにここは何れの方向にも流れ居るなり。実に面白き事ならずや。今少時この変化を見るべし。汝が初めに見たる光は徐々に其度を加へ、いよいよ濃厚に化せられて更にその色彩が種々様々に変じ行くを見るならん。是に対して又耳を欹て聞くべし。斯る妙なる楽音を汝等は聞し事ありしか。かの雄大荘厳なるを ! 又威あってたけからざる神女の舞楽ならんかとも思はるる旋律を聴くべし。汝等の世界にて数万の楽器を名手のみにて演奏なしても唯騒々しきが先だたん。然るにこの楽音は数万の楽器を以てしても遠く及ぶべくもなく、到底筆舌の尽し難きを悟るならん。音、大にして騒ならず、小にして淋ならざるに至っては汝等と雖も耳を疑ふならん。もし我にして文学者たらんには名文を綴りて汝等を驚かしめたるならんに、惜むらくは我は文学にうときを遺憾とす。枝葉の雑言を棄てて本旨にかへらん。

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