覚者慈音991 未知日記 第六巻 光明論  下巻 光明論 巻の七  霊の役目と其動作について  セイキョウ貴尊講義

覚者慈音991
未知日記 第六巻 光明論       
下巻 光明論 巻の七 
教主講、セイキョウ貴尊解説
悟道篇  下
霊の役目と其動作について


                セイキョウ貴尊 講述
                   2019.5.19


 さて現はれたる女子と信者との問答を語らざりしが、是は相方の智慧比べにして信者が智慧の限りを尽せしも到底両女の智慧には及ばざりしは当然なり。我等先にも語りし如く悪魔も空源力を応用して通力を具へ居るによって、或程度神妙不可思議の智識と術(わざ)を保持しあるなり。されば信者は到底是等の区別を明らかに知る能はじと覚りしは是即ち霊に帰せしめたればなり。今迄彼等を識別せんとなせしは魂魄の智慧を働かせ居たりし故にて、謂はば己の智慧に頼まんとなせしは未だ信仰に何等かの誤認ありし故にて霊を離れて信頼を魂或は魄に委せありしによりて如何にあせるとも彼女等には及ぶべくもなかりし。ここに至って万策尽きて初めて霊に委せたり。任せられたる霊は直ちにその何れかを明らむるには彼女等を争はしむれば、正者の勝利は当然なりと悟りて、「汝等何れにても我を導け」と生命を彼女等二人に委せたるは真のさとりを得たるなり。「汝等身を捨てて永久不滅のものを求よ」と教へしは是なり。是には悪魔は慾望あるによって通力に支障を生じたるを見のがすべき。悪魔は信者を奪はんとあせれど信者の霊は魂(たましい)を抱きて油断せざれば彼女は岩を振動して信者の魂に動揺を生ぜしめて是を奪はんと謀れど、信者の霊は完全に是を守りて動ぜず、悪魔も苛だちたる時使女の手は悪魔にのびたれば一たまりもなく補はれて岩石の下に封ぜられて全く通力は失ひたるなり。岩石の下とは下界を指したり。されば下界に封ぜられたる悪魔は下界を犯してたえず人間を苦むると云ふ教へも含まれたり。汝等此例話をよくよく研究して悟道の参考とせよ。
 浮世と云ふ短き世界より既に永遠の世界を建設せざれば人類最大の幸福は望まれず。何事に直面なすとも不平不満より離脱する事は難かるべし。汝等は修養修行を日常生活と切り離して別個の課目に考へて行ふ傾向あるはあやまてる修行なり。世の中のすべてはみな修養の教材なり。衣食住はもとより人類の交はりに至るまで修養の教へならざるは無し。その悉くがみな清浄ならしむれば一切平等悉皆成仏となるなり。

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